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氷治のイラク戦現状分析NO2
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投稿者 MT83 日時 2003 年 3 月 27 日 23:16:49:

太陽のイラク戦現状分析NO2

イラク戦争も佳境に入りました。
情報戦も華々しく、プロパガンダ(宣伝)も激しさを増してきて、それぞれの陣営の大本営発表も多くなり、正確な情報も得られなくなってきました。
開始から、一週間になろうとしているようですが、アメリカの快進撃も停止しましたし、隠していますが損害も甚大になっているようです。

その証拠としては下記の本日の発表からもわかります。
詳しくは 訪問して読んでいただきたいとおもいます。

ここで、いままでの情報を分かりやすくするために整理してみます。
そうすれば、プロパガンダ(宣伝)も、それぞれの陣営の大本営発表の本質的なところが分かるのではないかとおもいます。
基礎知識としは少し古いかもしれませんが、「孫子の兵法」が参考になりますし、強者の戦略(アメリカ)と弱者の戦略(イラク)を知っていると分かりやすいです。
理解するに良い方法は「アメリカのブッシュ大統領」や「イラクのフセイン大統領」
などの人物像にとらわれず、戦争ゲ−ムとして考えることです。

将棋でいえば、棋士の人物像などはさておいて、盤面の展開のみに注意することです。

戦争の基本は 兵力の多い少ないもありますが、「天地人」
を知り、
「己を知り、敵を知れば百戦危うからず」
ということになります。

“天”とは
「大儀名文などを含む環境条件を味方につける」
ことです。

“地”とは
「地形や天候などの天然の現象を含む環境条件を味方につける」

ことです。

“人”とは
「人心を掌握し味方につけること」
です。

これらの条件を具体的に味方につけ、
「己を知り、敵を知れば」、
最終的には勝利を得ると言われています。

このイラク戦争は ブッシュ政権が始まった時に遡らなければなりません。
この時点で、この戦争は始まっていたのです。
もちろん、武力こそ使いませんでしたが、イラクは武力的に弱者の論理に従って戦略を構築していたことに気がつかなければなりません。

その多くは国連での大量破壊兵器の査察の問題で展開されました。

アメリカのグロ−バルな戦力に比べたら、明らかにイラクの戦力はあまりにも非力です。
そのために、戦争になっても、弱い者いじめの構図に持ち込み世界世論を味方につけ、あわよくば、世界中のイスラム教徒を味方につける必要がありました。
幸いなことに、今回の戦争目的が

「どんなにとりつくろっても」

アメリカの私利私欲で発生したことは誰がみても明らかですから、後はいじめられているとイラクは 世界にアピ−ルをして世論を味方にすれば良いことになります。

それは査察にたいして、渋々、少しずつ対応することにして、アメリカを焦らせて、暴走させれば良いのです。

その罠にはまり、アメリカは自分の武力に奢り、暴走してしまいました。
ある面で、イラクの弱者の戦略の罠にはまったのです。
いくらアメリカが言おうが、大義名分はイラクのほうになり、反戦運動は世界に蔓延して、日本の政府を含む少数の国家のみが世界の悪者になってしまいました。

アメリカ国民は 
「イラク国民の全てはフセインの恐怖政治を恐れていて、アメリカが進駐すれば諸手をあげて歓迎する」
と思いこみました。
「イラク国民はフセインの恐怖政治もいやであるが、アメリカの占領政治はもっと嫌である」
というこに気がつきませんでした。

この時のアメリカの思いこみが、「人」を味方につけることを誤ったのです。

まして、誤爆などと言い、民間人を多数虐殺していますのでよけいですし、イスラム教徒の怒りを買い全てを敵に回してしまいました。
アフガンでは9・11事件もあり、大義名分がアメリカにありましたので、なにやかや言っても、それほどではありませんでした。

しかし、イラクではアメリカには大儀名文がないのです。

アメリカ&イギリス軍は2000万を越える敵意を持っている国民の中に侵略を開始したことになったのです。

もう一つ、アメリカはアフガンの成功で奢り、問題を直視することを忘れました。
それは ブッシュの軍事政権のメンバ−の全てが、ベトナム戦争などの戦役の義務を忌避して、戦争を経験していない連中であることです。
そのために、戦争のドロドロとした本質的なところを見誤つていました。
確かに、湾岸戦争の時はロシアの仲介でイラク軍が退却を開始している背後をアメリカ軍は襲いましたので、思いがけない圧倒的な勝利を得ました。
湾岸戦争はアメリカ地上軍がイラクに進駐して占領したわけでもありませんでした。
ここで、航空戦力が地上施設を破壊すれば、相手は容易に降伏すると錯覚してしまったのです。

従って、アメリカはハイテックを今も言っていますが、ハイテックを過信してしまったのです。

例えば、アメリカ地上軍とイラクの地上軍が入り組んで接近戦をしていると、同士討ちすらしかねませんのでハイテックは使えないのです。
事実、おかしな話ですが、アメリカ&イギリス軍の死者の数は発表分だけから言えば同士討ち、または、故障という理由になっているのです。

戦争をする場合、土地勘をもつことが必要条件になります。
特に、砂嵐や高温などの悪環境の場合は必要条件になります。
従って、地上軍同士の戦争の場合、アメリカ&イギリス侵略軍は最低でもイラク軍の三倍を必要とします。
ところが、ハイテックで支援するのでと、僅か、アメリカ軍25万人+イギリス軍5万人=30万人にしかすぎないのです。
これは補給部隊も含めていますので、余りにも少ないのです。

加えて、イラクには優れた軍略家がいるらしく、面白い戦略を採っています。

1.)
緒戦では僅かの抵抗しかせずに、逃げてでもいるかのようなそぶりをしていました。
そのために、アメリカ軍もイギリス軍もバクダ−ドへ無抵抗に近い状態で、罠ともしらずに快進撃をしました。
イラク軍は損失を少なくして、アメリカ軍の戦線が急速に伸びきるようにしているのです。
もし、一列に並べてみると、アメリカ軍+イギリス軍300000人/バクダ−ドまでのおおよその距離400000m=0.75人/mになります。

イラク国民は 25000000人/バクダ−ドまでのおおよその距離400000m=62.5人/mになります。

2.)
何が罠かというと、こんなに早い速度で快進撃をしたら、兵站(補給)が間に合わないのです。
ニュ−スにもありますが、バクダ−ドに100kmまでに近づいている地上軍には 2500両の軍用車で300km以上、毎日、敵地を通って補給を続けなければなりません。
当然、太平洋戦争でもそうでしたが、補給隊を攻撃すれば前線の兵士は兵糧責めになりますので攻撃するのは当然ですし、イラク軍は地の利を生かして補給部隊を攻撃しているようです。
信じられないかもしれませんが、今、アメリカ軍とイギリス軍は愚かにも、補給不足で兵糧攻めにあっているのです。
今、アメリカの発表では
「展開している地上軍を大幅に拡充している」
そうです。

その裏の意味がお分かりになると思います。
そこで、高空からの爆撃だけにして、地上軍は開店休業状態になっているのです。
もっとも、アメリカの大本営発表では 今頃「拠点づくり」をしていると???な説明をしているのです。

3.)
加えて、地上軍の状態を補佐する為に都市部を焦って攻撃すればするほど、民間人を殺戮していきます。
湾岸戦争の時はアルジャジ−ラのようなアラブ系のメデアも育っていませんでしたが、今回はむごたらしく殺された市民の姿などの画像を大量に流されています。

アメリカ軍がハイテックとやらで、都市部を攻撃すればするほど、同情は イラクに集まることになります。

4.)
現状の結論を言えば、アメリカ軍やイギリス軍が大儀無き攻撃をすればするほど、アメリカは敵を増やしていく構図になっているのです。
もちろん、情報操作をアメリカは必死になってするでしょうが、この構図を承知していれば、何を隠そうとしているか分かるとおもいます。

そのために、罠にかかったアメリカ軍とイギリス軍の地上兵士達は、砂嵐などの「地」の条件もありますが、極度に疲れていると推定されます。
実はなぜ故にあれだけ快進撃していたアメリカの地上軍の侵攻が、ここ数日停止したかというと、そこにあると考えられます。

アメリカはにらみ合っていると言いますが、地の利で砂嵐の気象予報をもらわなくてもイラク軍には分かりますし、砂嵐の中を迷わずに進軍できますが、アメリカ軍の多くは侵攻できません。
従って、折からの砂嵐であることもありますが、新しい地上軍を急遽投入しなければならなくなった原因とかんがえられます。
早い話、アメリカ軍は調子のって、走っていましたが、後ろに味方がいないという、初歩的なミスを犯していると考えられます。

そのせいでしょうか、
「イラク攻撃は数ヶ月はかかる」
などと発表しているようです。


早い話、第二次大戦大戦の日本軍の指導部と同じように、現在のアメリカのブッシュ軍事政権は兵役を拒否したくらいの腰抜けで戦争を知らない連中が指導していますから、ふらふらと腰の定まらない大本営発表を皆さんは聞かされることになるでしょう。
だだ、問題なのはこの連中は核兵器でもガス兵器でも平気で使うようですので、凄惨な戦いになりかねないということです。

<イラク戦争>

ハイテク師団が米本土を出発へ

【ワシントン中島哲夫】

最新のハイテク装備を誇る米陸軍第4歩兵師団が30日、米本土を出発し、ペルシャ湾岸地域へ向かう。

ロイター通信が26日、伝えた。

同師団はクウェート経由でイラク南部に侵攻し、手薄な米英軍を支援するものとみられる。

兵力約1万6000人の同師団は「デジタル化師団」とも呼ばれ、200両以上のM1A1エイブラムス主力戦車やブラッドレー戦闘車など多数の装甲車両をデジタル通信システムを駆使して野戦運用する。

重武装の陸上部隊としては世界で最も展開能力が高いと言われる。
本来の作戦計画ではトルコを経てイラク入りし、「北部戦線」を形成してバグダッドへ南下する予定だった。
しかしトルコの駐留拒否で不可能になり主要装備を積載して同国沖で待機していた輸送船は現在、ペルシャ湾に向かっている。
クウェートで兵士と装備を合流させ、4月初めのイラク侵攻を目指す。
同師団のほかにも約1万4000人の米地上部隊がほぼ同時に派遣され、これだけでも増援兵力は3万人にのぼる。

米英の地上軍はイラク側のゲリラ戦術に一部で苦戦。

補給線の安全確保にも不安があり、イラク南部一帯の完全制圧を図る必要に迫られている。
(毎日新聞)

[3月27日11時11分更新]

イラク戦終結までに数か月…
米軍高官見通しと米紙
【ワシントン支局】
27日付米ワシントン・ポスト紙(電子版)は、複数の米軍高官の話として、イラク戦争終結までに、数か月を要し、さらに米本土などから戦力増強が必要との見通しを伝えた。

その理由として、砂嵐などの悪天候や、長く延びた補給路の安全確保の難しさ、イラク軍の抵抗などを挙げた。

戦闘が長期化して消耗戦となり、米軍の犠牲が増えることにも強い懸念が出ている。

同紙によると米国防総省やイラク展開中の米軍部隊の間で、戦争長期化の可能性が取りざたされている、という。
パウエル国務長官も26日、米ラジオとのインタビューで、イラク戦争が当初の見通しより、
「やや長引きそうだ」
と発言。
「戦争計画は必ず成功する」
と述べて、どの程度長期化するかについては明言を避けた。
(読売新聞)

[3月27日16時5分更新]


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