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05/02 17:45 ウラン処分場崩壊の恐れ キルギス、国連に支援要請 外信74
 【モスクワ2日共同】キルギス政府は二日までに、放射性物質ウ
ランの廃棄物処分場が地滑りで崩壊する危険性が高まっているとし
て、国連などに緊急支援を求めた。最悪の場合、周辺国を含め中央
アジアに広範な放射能汚染が起き、三百万人以上が被ばくの危険に
さらされるという。                     
 同国南部の山岳地帯では四月二十日、大雨で大規模な地滑りが発
生し、住民三十八人が死亡した。ウランのくず鉱を廃棄した処分場
が二十三カ所ある周辺のマイルウスウ地区でも今後地滑りの危険が
あるとされる。                       
 キルギス環境保護・非常事態省によると、地滑りで処分場が崩壊
し、放射性廃棄物が周辺に流出した場合、シルダリヤ川を経由して
アラル海を汚染、さらに隣国ウズベキスタンやカザフスタンにも深
刻な放射能被害をもたらす恐れがある。            
 このためキルギス外務省は、住民の避難先確保と地滑り防止工事
が急務として、国連や各国政府、非政府組織(NGO)などに財政
支援や技術支援を求めた。                  
 キルギスはウラン生産国で、旧ソ連時代には核兵器の原料として
ウラン鉱山がフル稼働していた。しかしソ連崩壊後は廃鉱や廃棄物
処分場の安全対策がおざなりにされ、地震などによって放射能汚染
が起きる危険性が指摘されていた。              
(了)  030502 1744              
[2003-05-02-17:45]
nifty共同通信24時間ニュース
 
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