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３分間で、最近のニュースを知る。鳥越俊太郎の「あのくさ こればい！」
第1121回
ほぼ日編集部様
５月１７日のニュースから
（前略）
朝日新聞のベタ記事。
これは本当に目立たないよ。
おそらく余程隅から隅まで新聞を読んでいる人じゃないと、見つけられないね。
そんな記事を私は発見。
そしてやっぱり連中（！！！）のこれが本音だよねえ、と合点がいったんですね。
見出はこうです。
「出版社は報道機関 『国民は違和感』政府側が答弁」
個人情報保護法という法案が今国会で審議されているのは皆さんご存知だと思います。
衆院は通過して参院に回っています。
で、これは１６日参院個人情報保護特別委員会での発言、というか、政府側委員の答弁で明らかにされたことです。
個人情報保護法は前回メディアや世論の反対が強く、一回戦法案の手直しをせざるを得ない所に追い込まれ、多少の手直しをして総務省の役人がまた今国会に出してきたんですね。
前回の案ではなんだかんだと守らなきゃいけない項目として「義務規定」があり、その対象に報道機関も入っていて、これが大きく問題となったんでした。
今回の改正案ではそこで「報道機関」は「義務規定」の適用除外ということになっています。
メディアのみなさん、あなた方は法律の網から外しましたからいいでしょう！？
まあ、メディアへの懐柔作戦ともとれる戦術変更ですね
（私個人はこのあたりからヘンだぞ！？ と思っていましたけどね）。
つまりこういうことです。
この法案は個人情報を取り扱う事業者に対し、情報の利用目的を限定するなど様々な義務を課しているが、報道機関が報道のために個人情報を使う場合はこの「義務規定」は適用しませんと変えた訳ですね。
じゃあ、その法案で「報道機関」と言っているのは何を指しているんだということになります。
法案にはこう書いてあります。
「放送機関、新聞社、通信社その他」
さあ、ここで問題ですよ。
この報道機関の例示の中に「出版社」が入っていないんですよ。
出版社は「報道機関」じゃないの？？
当然疑問が出ますよねえ？？
この辺は当の出版社がよーく分っていて今回は自分たちがターゲットになっているんだという認識があるため各週刊誌ともかなり必死の反対キャンペーンをやっています。
さあ、そこで１６日の国会・参院の個人情報特別委員会の席上でのことです。
法案の「報道機関」の例から「出版社」が抜けていることを聞かれて、藤井昭夫・内閣審議官はその理由についてこう述べたという。
「出版社を『報道機関』と書くのは国民は違和感を感じる」
短い記事ながら記事中に細田IT担当相のコメントも出ている。
「新聞社と出版社は少し違うな、というのが我々の考え方だ」
まあ、語るに落ちた、というのはこういうことなんでしょうね。
本当に
「国民は出版社を 報道機関とするのに違和感を感じている」
のかいなあ？？？
そうじゃないでしょう？？
やはり政治家、高級官僚がこの法律で何とか押さえつけたいと思っているのが出版社だということなんですよね。
最近の政治家や官僚のスキャンダルはほとんど週刊誌発が多いんですよね。
新聞、テレビがやれないことを週刊誌などがやってようやくバランスが取れているんだと思います。
確かに週刊誌の記事の中にはちゃんと裏を取ってなかったり、ちょっとそこまではやらなくてもと、目を顰めるものもないわけではないんですが、それはそれなりに裁判で白黒を付けていけばいいもので、最初から出版社は報道機関じゃないから、法律の取り締まりの対象にするというのはやはりこれはおかしい！！
新聞、テレビもこれを出版社の問題だと軽くみないで同じメディアの問題としてキチンと取り上げて行くべきだと思いますよ！！
（後略）
参考：「元凶」藤井昭夫の言動について
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2002/kisei/news/20020503-53.html
http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2001_05_16_2/content.html
http://www.asahi.com/national/kjhh/K2002031902736.html
http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/archive/200105/10-1.html
http://www.kantei.go.jp/jp/it/privacy/houseika/dai5/5yousi.html
http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/video/0203/program.html
及び総務省の名簿（藤井昭夫の他、住基ネットをめぐるトラブル続出でも弁解ばかりで辞任しない無責任大臣「片山虎之助」の名も）
http://www.soumu.go.jp/kyoutsuu/meibo.html
藤井昭夫個人に着いて
http://freespeech.tripod.co.jp/publicity/p224.txt
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。