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■「反共」の虚像〜週刊アカシックレコード030506■ (それは(他の「類似カルト」も含めてみんな)大元の「雇い主」が同じだからでしょう。)
http://www.asyura.com/0304/bd26/msg/232.html
投稿者 十夜 日時 2003 年 5 月 20 日 00:59:07:

■「反共」の虚像〜週刊アカシックレコード030506■
終戦直後、日本共産党に在籍し朝鮮系党員と行動をともにしていたと思われる、現在の自民党の超大物政治家は、左、右、左、右…と何度も主義主張を変えている。

【オウムの後輩】
キリスト教などあらゆる宗教の要素を取り込み、終末思想をテコに「信者」を集め、家族と切り離して閉鎖的排他的に徒党を組み(擬似)科学的なへりくつ(スカラー波?)をこね、共産勢力に敵視されていると訴え、行く先々で微罪を犯し現地住民に嫌われる……03年5月、岐阜県の林道で不法占拠事件を起こした、カルト的な白装束集団「パナウェーブ研究所」は、初期のオウム真理教とそっくり。
なぜ似てるかって?……それは(他の「類似カルト」も含めてみんな)大元の「雇い主」が同じだからでしょう(拙著『ラスコーリニコフの日』を参照)。「パナ…」も(暴力団対策新法施行後、覚醒剤取り引きの隠れ蓑にされた)オウムと同様にテロ国家にこき使われてテロを起こすか、あるいは途中でテロ計画は中止されて捨てられたのか?

【女子アナとテロリスト】
03年4月25日深夜(26日未明)放送のテレビ朝日『朝まで生テレビ』には、著名な?テロリストの娘がジャーナリストの肩書きで出演……親が殺人鬼だったとしても娘に罪はないので、出演自体は問題ないものの、娘はジャーナリストとしてはなんの実績もなく、まったく無能なので、出演できたことが「親の七光り」なのは明白。
一方、当日朝のテレビ朝日の『スーパーモーニング』では、有名タレントとの不倫が発覚した女子アナが、法律上なんの罪も犯していないのに、番組を降板させられ、生放送中に涙のお詫び。
同じテレビ局で、不倫がらみだと出演できなくて、テロがらみだと出演していい、というのは正しいんでしょうか。テロリストってそんなに偉いんでしょうか(それなら麻原彰晃の娘も「ジャーナリスト」を名乗れば出演できるんでしょうか)。筆者はテロリストより女子アナのほうが好きですけど。
(^^;)
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■「反共」の虚像〜シリーズ「元共産党員の超大物」(3)■
【前回 < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/raskol/n.html#02 > より続く。】

田中宇『マンガンぱらだいす』( < http://tanakanews.com/i11.htm > 風媒社95年刊、p.234)が指摘する、終戦直後日本共産党にいて(自身は日系日本人だが)当時の朝鮮系共産党員(のちの朝鮮労働党員)と行動をともにしていた、95年の時点での「バリバリの自民党(国会議員)」を(田中は無神経にイニシャルで表記していたが)筆者は「X」とする。そして、Xとよく似たプロフィールの超大物政治家を「X'」とし、このシリーズでは両者が同一人物か否か(X=X'かX≠X')を検証している(なぜ人名の特定に慎重なのかは、「タブーを破るための4項目」 < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/raskol/taboo.html > を参照)。

検証のため、X'の自伝(文春文庫99年刊)を読んでみた。
驚いたことに、X'はその中で、終戦直後、日本共産党員と熱く議論を戦わすような関係であったことを認めている。もっとも『マンガン…』では、Xは京都府下の共産党の革命細胞(左翼暴力組織)の一員であったとされており、「自伝」(p.213)では「京都府の青年団が共産党に牛耳られており、それに怒ったX'が青年団の大会で反共演説をして共産勢力と決別した」となっている点で、やや違う。

共産思想だろうが反共思想だろうが、思想を持つこと自体は犯罪ではない。
また、共産思想から反共思想に転向した過去があっても、その後一貫性があれば、とくに反共保守陣営や、それを支持する有権者が許容するなら、いいだろう。ましてX'は「自伝」(p.213)で、自分は多数派に迎合して一色に束ねられるのが嫌いなので、ここで共産勢力と決別し、けっしてその思想には染まらなかった、と述べているのだ。
こんにち、X'は反共の政治家として知られ、日本共産党から忌み嫌われているから、おそらく、彼は青年団での決別宣言以来ずっと同じ政治スタンスなのだろう、と「自伝」のこの下りを読む限り理解できる。
ところが、彼はなんと、もう一度決別宣言をしているのだ。

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●ずっとあなたが好きだった〜蜷川革新府政との「決別ごっこ」●
1966年、日本共産党、日本社会党の支援を受けた蜷川虎三京都府知事が5期目をめざして立候補した際、X'は「それまで支持していた」蜷川革新府政と決別して、自民党支持にまわった。当時の田中角栄・自民党幹事長の工作に乗り、蜷川を支持する京都府町村会(府下の町長、村長の会)会長を辞めたのだ。理由は、共産党らが牛耳る府庁による、町村への締め付けへの反感だった、と「自伝」(p.215)にはある。蜷川は「共産王国」を築き、公共事業や補助金の配分で、町村長が蜷川に従わない町村は不利に扱い、共産党系の民間団体にはえこひいきするなど、あこぎな行政運営をしていたからだそうだ(講談社『現代』03年5月号p.p142-143、「自伝」p.216)。

いちおう理屈は通っているが、それなら青年団時代の決別宣言はなんだったのか、と問いたくなる。「自伝」には決別したときのことばかり並べてあるから、いかにも「反共の闘士」のように見えるが、ウラを返せば、しょっちゅう決別を繰り返しているので、「自伝」で紹介できる「反共宣言」がたくさん残っている、ということでもある。

「オレはずっとあんな女は嫌いだったんだ!」と言いながら同じ相手と二度離婚するようなもので、なんとも笑えない話だ(んなアホな)。
(^^;)
しかも、その二度目の「離婚」の時期がはっきりしない。元共同通信記者の魚住昭によると……X'は政治を志した当初、1953〜56年は「保守の代議士・田中好のもとで(代議士秘書として)反蜷川陣営」に属したが、1958年にS町の町長になると(府庁からの締め付けのため仕方なく?)蜷川虎三知事にすり寄って「子トラ」と呼ばれつつ府下の町村長たちを蜷川支持で(一色に)束ねたものの、66年の府知事選挙を機に「反蜷川」の保守陣営に転じ、その後自民党に入党した……となる(『現代』03年4月号p.103、同5月号p.133、p.p142-143)。

が、自民党入党後も、もう一度寝返っている。
最近のX'は日本共産党から、00年の衆議院総選挙における「暗黒政治」などどぎつい表現の、大量の反共ビラまき攻撃により嫌われているが、78年、自民党の府議会議員だったX'は、共産党らをバックにした蜷川知事が府議会に提出した予算案の「賛成討論」を買って出ている。その際、予算案をほめるだけでなく、蜷川自身についても「偉大なる政治家」「まことに清潔な方」と述べ、露骨にゴマを擦っているのだ。

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●「容共」の闘士●
なんだこれは?
共産党の志位和夫委員長は02年の京都での演説会で「78年には『暗黒政治』などといった共産党批判は一切せず、あとになって攻撃するのはけしからん」と怒っているが(「しんぶん赤旗」02年2月26日 < http://www.shii.gr.jp/pol/2002/2002_02/2002_0226_3.html#n-4 > )まったく同感だ。志位は演説会の中で、78年当時の京都府議会定例会の会議録(議事録)を証拠として挙げており、こればかりは全面的に共産党の言い分が正しい。

当時の京都自民党の有力者、前尾繁三郎(元衆議院議長)も野中のことを「あれは正統な政治家じゃない」「(自民党入党後も)蜷川知事のエージェント(スパイ)をやっているのではないか」と疑っていたという(『現代』03年6月号p.83、p.77、前尾の元秘書、平野貞夫・現自由党参議院議員の証言)。

あきれた話だ。00年など最近の反共攻撃を「三度目」の決別宣言とすると、X'は左、右、左、右、左、右と、まるでスイッチヒッターのように「6打席連続」でころころスタンスを変えていることになる。X'に反共の政治家のイメージが強いのは、あまりにも頻繁に左翼勢力にすり寄っていたために、「何度も」反共を唱え、何度もどぎつい罵倒とともに「離婚」する必要があり、その罵倒が国民(府民)の耳に残っているので「反共」に見える、ということにすぎない。たとえば、石原慎太郎都知事のような一貫した反共主義の政治家であれば、そんなに頻繁に反共宣言をする必要はないわけで、これと比べれば一目瞭然だろう。

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が、その石原もX'にだまされ、X'のことを「蜷川革新府政と戦った反共の政治家(闘士)」として評価しており、それはX'の「罵倒」がいかに激しかったか(その激しさゆえに罵倒と罵倒の「谷間」の日和見な振る舞いが、いかに忘れ去られているか)を物語るものだ。

石原も自民党の支持者も国会議員も、いい加減に気付くべきだ。
X'はうそつきだ。府議会の議事録など、ちょっと調べればすぐバレる程度のウソを平気でつき、何度も節を曲げてきた。そもそも58年の町長選挙の際も(さすがに、青年団時代の決別宣言があるので共産党支持者の票はあてにできなかったものの)社会党支持者の票はあてにしており、そのお陰で僅差で町長に当選した、といういきさつもある(『現代』03年4月号p.115)。
それでいて、いまや自民党の実力者なのだから、独裁国家やテロ国家から見ると「カネさえ出せば左右どちらにも寝返りそうな」人物に見え、自国のスパイとしてもっとも利用しやすい、いや、利用してみたい政治家、ということになろう。

繰り返して言うが、共産思想や反共思想を持つこと自体は犯罪ではない。
また、たとえ遠い昔、戦前から終戦直後の混乱期などに共産思想に基づく武力闘争をやっていたとしても、時代が時代なのでそれなりに理解できる。いまさら責める必要もないだろう。
しかし、共産党員時代にやったことについて、外国の機関(朝鮮労働党)に「弱み」を握られ、脅迫され、あるいは買収され、外国(それもテロ国家)に利用されながら政治家として活動しているのなら、日本国にとっても本人にとっても問題だろう。

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●右顧左眄(うこさべん)●
人には社会的に生きていくうえでのペルソナ(役割、立場)がある。田中真紀子元外相のような、極端に反社会的な性格破綻者を除けば、人はだれも肩書きや地位から社会的に期待されることを実現するために生きるのだ。筆者の場合、デビューのとき「政治経済がテーマ」「反共・保守」の作家、とペルソナが決まってしまったから(たとえ途中で気が変わったとしても)もう容易にはペルソナは変えられない(変わりたくても我慢する)。大久保利通が本心では親友・西郷隆盛を倒したくなかったのに「ペルソナ上」倒さざるをえなかったことを想起されたい(小誌「改革者のペルソナ」 < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/y2002/takenk.html > を参照)。

警官が警官の、兵士が兵士の、教師が教師の、親が親のペルソナを守ることで社会は成り立っている。たとえば(大勢の)兵士が無秩序にペルソナ(職務)を放棄して逃亡することは、軍縮にも平和にもつながらず、軍事バランスをこわして戦争の危険を高めるだけで、下手をすれば国家も社会も、親が子供を遺棄した家庭のように崩壊してしまう。X'のように、保守政治家のペルソナを長年持っていながら「気が向いたときだけ」保守らしく振舞う、というのでは、汚職警官や幼児虐待をする親と変わらない。

大久保や筆者に比べて、X'はなんなんだ。一人前の大人と言えるのか。「スイッチヒッター」のくせに「ヒットはすべて右打席で打ちました」とでも言うつもりか。これなら(立場は筆者と違っても)「反米」「反自民」で一貫性のある共産党のほうがよほど信頼できる。

今回紹介したX'の「容共」時代の活動はいずれも、合法的な活動の範疇にとどまっている。彼自身が認めている(あるいは、府議会の公式記録に残っている)のだから、当然だが、思想的にここまで無節操だとわかると、政治家として表舞台に出る前、つまり、終戦直後に日本共産党の党員だったとしても不思議ではない。

X'にとって、もっとも重要なものは政治的な主義主張ではなく、前回紹介したように、S町で幼少期に得た期待と優越感であり、S町同郷人の(「最下層」民としての?)連帯感(組織票)なのだ。郷土の期待を実現するために(故・竹下登元首相に負けないために?)右であろうと左であろうと立身出世(権力獲得)のためなら平気で尻尾を振る、文字どおり「右顧左眄」の姿勢こそが、政治家X'の本質だ。

言い換えれば、彼は心理的には、日本国にも保守政界にも自民党にも属しておらず、ただ「郷土」(S町)のみに属し、「郷土の代表」(町一番の高学歴)というペルソナを最優先にして生きているのだ。

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●非合法活動●
もしも「X=X'」なら、終戦の頃、X'と日本人共産党員と朝鮮系共産党員(のちの朝鮮労働党員)は、同じ「日本共産党」に在籍していた「同志」ということになる。これについてX'および現在の日本共産党、朝鮮労働党の3当事者はそろって口をつぐんでいる。

志位も、上記のように府議会議事録を使ってX'を攻撃するのもいいが、そんなものより、自分の党の過去の活動記録を公開すれば、簡単にX'の息の根を止められるのではないか?
それをしないのは、古すぎて資料が残っていないか、あるいは、当時の日本共産党が武力闘争(現代語で言うと「テロ」)をしており、そこに触れられるとまずいからか、のどちらか、ではあるまいか?

しかし「日本共産党に留まることなく、北朝鮮に帰国せず、朝鮮労働党(傘下の朝鮮総連)にも参加しなかった在日朝鮮人で、かつX'の周辺にいた人」は、べつにX'の過去を話してもいいはずで、そういうルートで証言を得られないだろうか?

残念ながら、そのような条件を満たす人は元々ごく少数しかいないし、高齢のため、うち相当数は亡くなっているし、たとえ存命でも、X'が日本国内で持つ強大な権力や、X'と北朝鮮政府(を支配する朝鮮労働党)との(政治家としてのオモテの顔での)交流の深さを考えれば、みだりに口にできるものでもない(とくに、筆者のような、左翼的でない日系日本人には話さないだろう)。

が、公表されているX'の、終戦直後の足跡と、当時の左翼の武力闘争(テロ)の実態を付き合わせると「接点」が浮かび上がる。次回は、X'(=X?)に非合法活動を行った過去があるか否かに迫りたい。

念のために確認しておくと、共産思想を持つこと自体を非合法化した治安維持法は終戦後、米占領軍の統治下で廃止されている。したがって、それ以降、X'が田中好代議士の秘書になる1953年までの期間に隠すべき「非合法活動歴」があるとすると、それは思想犯ではなく、ほとんど、暴力的破壊活動以外にはありえない。

【X'がだれで、彼が権力の座にあるとなぜ問題なのか(過去に政治家としてどんな悪事をしたか)かわからない、という方は、「タブーを破りたい人のためのツール」 < http://plaza12.mbn.or.jp/~SatoshiSasaki/raskol/taboo.html > をお読み頂きたい。この「ツール」、すなわち拙著『ラスコーリニコフの日』が10万部売れると、結果的にある方が失脚します。】
(敬称略)

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