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真の治安に近道はない〜注目されない裏側で〜アムネスティ・インターナショナル報告書2003
http://www.asyura.com/0304/bd26/msg/408.html
投稿者 一市民 日時 2003 年 5 月 29 日 13:31:05:

(回答先: 米国の人権侵害を批判 アムネスティ年次報告 [共同通信] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 29 日 02:07:29)

http://www.incl.ne.jp/ktrs/aijapan/2003/030508.htm
アムネスティ発表国際ニュース(2003年05月28日)

アムネスティ日本
<http://www.amnesty.or.jp/>

真の治安に近道はない〜注目されない裏側で〜アムネスティ・インターナショナル報告書2003
AI INDEX: POL 10/011/2003

 今日、世界中の人々が、冷戦時代以来かつてなかった不安な気持ちになっていると、アムネスティ・インターナショナルの年次報告書発表の席で、アイリーン・カーン事務総長は述べた。

 「昨年の国際問題は、イラクに対する戦争で占められた。しかし世界に目を向ければ、コートジボアール、コロンビア、ブルンジ、チェチェン、そしてネパールなど、無数の「忘れられた」紛争で、多くの人権侵害が起き、人びとが犠牲になっている」

 「イラク、イスラエルとその占領地域については報道された。だが、ジェノサイドの差し迫った脅威があるにもかかわらず、コンゴ民主共和国のイトゥリの問題は、何も報道されていない」とアイリーン・カーンは語った。「「隠された」危機に注目し、「忘れられた犠牲者」の権利を保護することが、私たちが今日直面した最大の課題だ。」

 世界中の政府が国内の治安と「テロとの闘い」を強化することに多額の資金を投入したが、何百万もの人びとにとって、本当の不安の源は、汚職にまみれ、不十分な能力しかない治安維持と司法の制度であり、反政府側に対する荒々しい抑圧であり、ひどい差別と社会的不公正であり、貧困や予防することができる病気が蔓延することである。

 「イラクに対する戦争は大量破壊兵器の存在が疑われたために遂行された。しかし、紛争に油を注ぎ、世界各地の膨大な人権侵害を引き起こしている武器の取引を止めるためには、何もなされなかった。」

 アフガニスタンでの戦争が終わって18ヵ月以上経っても、帰還した難民も含め、何百万というアフガン人が不安定で安全でない将来に直面している。

 「法秩序と人権への十分な尊重を求めるイラクの人びとの要請に対し真摯な努力がなされなければ、イラクがアフガニスタンと同様の道を辿る危険は非常に高い」

 治安への不安が高まる中、各国政府は国際法の規定が謳う集団的安全保障の制度を無視し、傷つけている。米国はイラクの被害者たちへの正義を掲げる一方で、普遍的な正義のための機構である国際刑事裁判所をないがしろにしている。

 「テロとの闘い」は、世界を平和な場所にするどころか、人権を縮小し、国際法のルールをないがしろにし、政府を監視の目から遠ざける。また「テロとの闘い」は、異なった信念や出自の人々の分断を深め、さらに紛争の種を蒔いている。こうしたことが引き起こしているものこそ、裕福な者、貧しい者を問わず、人びとの間に圧倒的に広がっている真の恐怖である。

 「恐怖の操作を拒否し、安全保障の課題を矮小化することと対決することが重要だ。安全保障の定義は、国家の安全だけでなく、人びとの安全にまで広げなければならない。それは、人権への責任を意味する。つまり、安全への害や暴力と闘うために最善なのは、人権を侵害するのではなく、人権を守る、有効かつ責任感を持った政府だと認めるべきなのである」とアイリーン・カーン事務総長は結んだ。

 アムネスティが2002年を通して行なったキャンペーンは、いくつかの成功もあった。ロシアの良心の囚人であったグリゴーリ・パスコ氏が釈放された。また、司法の正義をもたらす上では、シエラレオネの人びとのために、シエラレオネにおける特別法廷が設置され、世界的な責任を果たすために、国際刑事裁判所が発効した。

注目されない裏側で:「隠された危機」
 世間の注目から目を離してみると、紛争、治安の不安定、暴力はアフリカの何百万という人々に影響を及ぼし続けている。

 コンゴ民主共和国では、特に東部において紛争と市民への攻撃が続き、人権状況は荒廃している。またグレートレイク地方においても、人権侵害の加害者は処罰されないままである。

 ブルンジでは、政府軍は超法規的処刑、「失踪」、拷問その他の深刻な人権侵害を続けている。また一方で武装勢力も、彼らの政治目的遂行のために市民を殺害し、障害を追わせ、誘拐し、また拷問している。同国の交戦当事者らは、時には強制的に子ども兵士を徴集している。

 イスラエルおよび千郎地域における人権の危機は、最も議論されている問題の一つであるが、国際社会による行動が最もなされていない。

 コロンビアでは、新政権によって施行された治安政策は、政治的暴力の連鎖を加速させている。2月の、政府と主たる武装反対勢力のコロンビア革命軍(FARC)との間の和平協議の決裂は、人権の危機をより一層深めた。

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