ジハードの非近代性よりゲリラ戦の現代性を
http://www.asyura.com/0304/dispute9/msg/632.html
投稿者 たこ 日時 2003 年 4 月 03 日 14:17:26:KZLCEeqX13raw
(回答先: Reはまちさん。ジハードと近代戦争についての問題点 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 4 月 03 日 13:15:29)
横から失礼します。すみちゃん氏が書いておられる「戦闘員と非戦闘員との峻別」は、ジハードの問題というより、ゲリラ戦一般の問題ではないですか。
書いておられるように、往時(要説明、後述)の陸戦法規では、戦闘員による非戦闘員の殺傷が違法であることは当然ですが、非戦闘員による戦闘行為も違法とされています。「ゲリラ戦」は、戦闘員が行った場合は間諜として処罰の対象となり、非戦闘員が行った場合は反乱として戦争犯罪とされます。今日でも、この陸戦法規が無効化したとは言えませんが、このような考え方は、制服を着た正規軍同士が正々堂々と戦うことを理想とした時代を背景にした思想です。「近代」というより、君主制諸国が覇を競った「近代初期」の思想と考えます。
イラクの市民の上に爆弾をばらまくという、往時の戦争法規に照らしても最悪の戦争犯罪に対抗する道は、もし可能とすればゲリラ戦しかありません。これは、日中戦争あたりから現実化した「近代後期」から「現代」の戦争のスタイルと思います。これが、たとえば、「自衛」の名前で正当化し得るかは、国際法の問題ですが、現代では必ずしも違法とは考えられていないと思います。(もちろん、ラムズフェルドはそう考えないから、「戦争犯罪」とのお言葉を連発していますが、ゲリラ戦によって、圧制あるいは侵略に対抗した歴史を持つ国も多く、説得力はありません。)
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