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ドルの崩壊が始まった − 通常の為替変動ではなく「ドル高バブル」の是正:さらに25%の下落が必要 − [ニューズウイーク日本版5・21]
http://www.asyura.com/0304/hasan26/msg/188.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 5 月 15 日 20:45:00:


昨日発売された「ニューズウイーク日本版5・21」は、P.36と37の見開きで、ドルの価値をめぐる記事を掲載している。


『ドルの崩壊が始まった』 − 為替:「強いドル」を支えてきた各国の通貨当局もいよいよ逃げ出す構え −


「ドルはユーロや円に対して弱いばかりではない。世界のほぼ全通貨に対し、全面安の展開だ。
 これはひょっとしたら、「強いドル」の終わりの始まりではないかと、為替とレーダーのデニス・ガートマンは先週、顧客向けのニュースレターで指摘した。
 このリポートは、アフリカの元中央銀古歌の不気味な「予言]を引用している。「世界各国の準備通貨としてのドルの地位は、少しずつだが確実に(ユーロに)取って代わられようとしている」
 そして通貨危機の長い歴史に言及し、こう結論づける。「ドル危機が、すぐそこまで迫っているかもしれない」
お堅い専門化がこういう言い方をするのは、よほどドルの先行きを悲観している証拠だ。
 第2次世界大戦前、各国の通貨当局は通貨の裏づけとして金を保有した。その後アメリカが超大国として台頭すると、裏づけはドルにシフトした。そのドルのが、年初から対ユーロで9%下落した。市場では、ドル安はまだまだ止まらないという見方が優勢になっている。
 これは、世界の基軸通貨としてのドル支配の終焉や、アルゼンチン・ペソのような大暴落の先駆けなのか。「そうは思わない」と、ガードマンは書いている。ただし、各国の通貨当局が「極端にドル偏重」の外貨準備の保有比率を見直し始めたのは確かだという。


ドル高もバブルだった

 現在のドル安は、通常の為替変動ではない。通常の為替変動ではない。ニューエコノミー・バブルの時期、外国人投資家はアメリカの株や債券に殺到し、ドルの水準を経済のバブルと同じくらいに高くつり上げた。その反動が、遅ればせながら襲ってきたのだ。
 アメリカ経済が不況の瀬戸際に追い詰められた今、外国人投資家はより適正なドルレートを求めている。急増するアメリカの経常赤字や国外のより有利な金利も、この動きに拍車をかける。赤字のかなりの部分を穴埋めしてきた中国の銀行家さえ、1日に15億ドルもの赤字を垂れ流す浪費癖にはついていけない、と警告する。
<中略>
ゴールドマン・サックスの為替ストラテジスト、ジム・オニールは、ドルはあと4〜5年は下がり続けるとみる。「ドル売りはまだ終わらない」
<中略>
 ドル崩壊シナリオの信奉者も増えている。AIGトレーディング・グループのストラテジスト、バーナード・コノリーは、米経済の再生にはドルはさらに25%下落する必要があるとみる。世界中が対米輸出を頼みの綱としている現状を考えれば不可能な水準だ。とりわけユーロ諸国は、極端なドル安から域内市場を守る為に手段を選ばないだろうと、コノリーは言う。「まずいことになった」
 どるをめぐる政治的攻防が今後どうなるかは予断を許さない。だが、長期には他のどんな通貨よりもドルが有望だと言う点では大方が一致する。アメリカの潜在成長率は約3%で、2%のヨーロッパや1%の日本より高い。普通ならそれだけでも基軸通貨としての地位は安泰なはずだが、世界がバブル崩壊の後遺症にあえぐなかではそうもいかない。
 ガードマンのみるところ当面は、対欧貿易は盛んなのに外貨準備にほとんどユーロをもたない国々が、静かにその不均衡を正そうとする動きが続くという。
 つまり、今あるドルを売ってユーロを買う、ということだ。ドルをもっている人、ご用心。」

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