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「米軍のバグダット攻略計画」観測(軍事研究2003/4)
http://www.asyura.com/0304/war26/msg/172.html
投稿者 YM 日時 2003 年 3 月 19 日 06:54:21:

(回答先: 米軍のバグダット攻略作戦想定図(軍事研究2003/4) 投稿者 YM 日時 2003 年 3 月 19 日 06:45:57)

軍事研究2003/4「米軍のバグダット攻略計画」


〈対イラク戦争で想定される米地上軍のバクダッド攻略作戦〉
(中略)
次ぎに現在派遣が確認された地上軍が実施するであろう、バグダッド攻略作戦(首都だけが攻撃目標ではなく全土の制圧をめざすであろうが)を想定してみたい。

まず作戦の骨子は、イラクの南と北の二方向から、バグダッドを挟み撃ちにすることにある。言うまでもなく挟み撃ちの利点は、フセインの居るバグダッドを確実に包囲できること、イラク軍の戦力を分散させられること、南からの攻撃だけでは大部隊の行動と彼らへの補給が困難である点が挙げられる。
そこで中央軍は、地上軍をトルコ側から進撃する北方攻撃部隊と、クウェートから進撃する南方攻撃部隊に分けるよう計画した。北方攻撃部隊は、米軍の誇る最新デジタル軍師団である第4歩兵師団を主力とし、これに第82空挺師団(一部)が加わる。彼らの攻撃は、トルコーイラク国境線(三五〇q)から侵攻し、モスル、キルクークを制圧してバグダッドに攻め込むこと。途上にはクルド人の自治居住区域が広がっている。
そこで第4歩兵師団は一路バグダッドに進軍するが、別に第10山岳師団(一部)、あるいは海兵隊を投入して同地域を確保するとの情報もある。任務は、北部イラクの油田地帯の占領と、トルコの防衛である。
彼らの作戦の基本は、先に解説した『カエル跳び作戦』と同様と思われる。まず第82空挺師団が、予め機甲部隊の進撃路をヘリボーン作戦により確保する。この際、アフガン作戦で海兵隊が実施したような飛行場への空中侵攻が行われ、占領した飛行場は、直ちに空輪が可能な前方作戦基地として使われるのだ。進撃路を急速に南下する新型第4歩兵師団の説明は、後に譲る。
一方、クウェートに集結した南方攻撃部隊は、戦力面から見てバグダッド攻略作戦の主力である。右翼から北上するのは、第1海兵遠征軍と英軍第1機甲師団。左翼は第3歩兵師団を核とする第101空挺師団、第3機甲騎兵連隊の攻撃チームで、バグダッド攻めの主攻となる(もちろんこれは推測であるから右翼と左翼の部隊の配置は確定したものではない)。
やはり南方攻撃部隊め基本作戦は、『カエル跳び作戦』である。助攻となる右翼部隊は、海兵隊のヘリ部隊が、複数の飛行場の占領や前方作戦基地の確保を行うとともに、側面の警戒をしながら北上する。彼らはイラク第二の都市バスラを制圧する任務も帯びているであろう。
主攻となる第3歩兵師団チームの作戦は、基本的に『ザ・ロード・トゥ・バグダッド』(引用者注=1991年の湾岸戦争時に計画されていたバグダット攻略作戦)と同じ方針で実施されるものと推測される。『カエル跡び作戦』による急進撃である。第101空挺師団のヘリ集団が、予め進撃路上に兵姑基地(飛行場や前方作戦基地)を空から設営して補給幹線を確保する。と同時に航空部隊による近接航空支援を受けた、機甲部隊が、歯向かうイラク地上軍を撃破しつつ、一路バグダッドに向かって進軍するわけだ。
一番の問題は、進撃路の長さが五〇〇qを越えることで、空挺部隊は、ヘリの航続力からみて、およそ一〇〇q前後に、一箇所の前方作戦基地を造らなければならない。おそらく前方作戦基地が五箇所ほど必要になるであろう。

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