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再論:ラムズフェルド国防長官の最後の根拠デマ「サダム自国民大量虐殺」砕け
http://www.asyura.com/0304/war30/msg/226.html
投稿者 木村愛二 日時 2003 年 4 月 02 日 23:25:35:

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『亜空間通信』554号(2003/04/02)
【再論:ラムズフェルド国防長官の最後の根拠デマ「サダム自国民大量虐殺」砕け】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 転送、転載、引用、訳出、大歓迎!

 本日(2003/04/02)も、CNNで、アメリカのペンタゴン記者会見が放映された。

 記者が、アメリカの爆撃や射撃で民間人が殺されている問題について聞くと、ラム
ズフェルド国防長官は、「サダムは、もっと多くの自国民を虐殺している」から、サ
ダム除去のための被害は、やむを得ないという主旨の答弁で乗り切った。

 この件に関しては、すでに日本の「反戦」運動の「お粗末」と不勉強について、以
下の通信を発した。水準の低い運動は、かえって、逆効果を生むことさえある。

 故人曰く、「生兵法は怪我の元」でもあるのである。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/aku548.html
http://asyura.com/0304/war29/msg/959.html
『亜空間通信』548号(2003/04/01)
【サダムは自国民を毒ガス虐殺のデマを広めつつ反戦の主張のフリ感傷に浸る愚衆】
[中略]
「毒ガス」問題に関しては、政府側の新藤(自民党議員)が、「クルドに使ったこと
があるわけですよね」と言ったのに対して、「非戦ネット」側は、何の反論も行って
いないのである。何も知らないのである。
[中略]
 これには、私自身も、「賽の河原の石積み」の想いに浸らざるを得ない。

この問題では、最近にも、以下の阿修羅戦争29掲示板投稿があった。

(阿修羅戦争29掲示板投稿の引用ここから)
クルド人虐殺はイラクじゃなかった?
http://www.asyura.com/0304/war29/msg/664.html
投稿者 kan 日時 2003 年 3 月 30 日 22:35:21:
「ワシントンの国防情報局は、毒ガス使用地域に調査団を派遣し、その調査の結果、
クルド人を殺したのはイラクではなく、イランの使った青酸性のガスだ、という結論
に達しました」
(阿修羅戦争29掲示板投稿の引用ここまで)

詳しくは、目下、電網公開でヒット数が1万を超した拙著の以下の部分で詳述した。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw.html
『湾岸報道に偽りあり』
隠された十数年来の米軍事計画に迫る
http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw-12.html
第二章:毒ガス使用の二枚舌疑惑
----- 引用ここまで ------------------------------

しかし、今や、彼ら戦争屋の唯一の自己正当化の武器として残された「自国民を毒ガ
スで殺した男」というデマを、粉砕し尽くすことは、あらゆる闘争に優先すべきであ
ると考え、私は、今後、この問題を最重要視することにする。

 演説、ビラ撒き、できるだけのことをする。

そのために、まずは、以下、上記の「第二章:毒ガス使用の二枚舌疑惑」の主要部分
の抜粋紹介をする。

----- 引用ここから ------------------------------
http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw-12.html
(その12)第二章:毒ガス使用の二枚舌疑惑

「黒い水鳥」と並んで、イラク悪魔化に大きな役割を果たしたのが「毒ガス」である。

 果たしてイラクは、毒ガスを「自国民の」クルド人弾圧に使用していたのであろう
か。

 私は、この難問への回答の一部を、以下の文中に記した『文芸春秋』(91・4)で
発見し、早速、『噂の真相』(91・5)に引用した。その後に現われた材料を加えて
同誌(91・11)にまとめなおし、さらに加筆したのが以下の小文である。

───────────────★────────────────

次々に暴かれるデマ宣伝の真相
[中略]

 ブッシュ政権の足下のアメリカでも、巨大な運動が始まっている。元司法長官のラ
ムゼイ・クラークを中心に「国際戦争犯罪法廷のための調査委員会」が組織され、五
月九日には、アメリカ政府と軍を相手取り、ブッシュ、パウエル、シュワルツコフら
を「被告」とする戦争犯罪の「告訴状」を発表していた。
[中略]
「化学兵器の使用」に関しても、「アメリカ情報部がその情報を偽りだと信じている
ことを知りながら……非難した」という判断を示している。

CIAプロパガンダ作成者、スコウクロフトは何者か

 もちろん、この「化学兵器の使用」もしくは「毒ガス」問題の真相追及は、決して
クルド人への同情を否定する発想ではない。むしろ、「アメリカはいつでもクルド人
を都合のよいように利用しているだけだ」という、大国エゴ告発の一部である。

 フセイン政権が「自国民のクルド人に対しても毒ガスを使用した」という趣旨の報
道は、これまた総ジャーナリズムで展開された。だが、調べてみればやはりこれも、
だれも裏を取っていない垂れ流し情報であった。確かにヴィデオの映像はあった。ア
メリカのネットがコメントをつけて流したものであるが、この問題でも、ブッシュの
発言が先行していた。ブッシュは、イラクがクウェイトに侵攻した直後の昨年八月十
五日、ペンタゴンでの演説でサダムをこう形容していた。

「自国の男、女と子供に対して毒ガスを用いた男( the man who has used poison
gas against the men, women andchildren of his country )」

『司令官たち』でも、この演説の一部が紹介されており、続いて、国防長官チェイニー
の心理描写が入る。

「チェイニーは、口にこそ出さなかったが、この攻撃には個人的な感情がこめられす
ぎており、荒けずりで、少々やりすぎのきらいがあると思った。誇張した表現も多す
ぎる」
 
それでは、だれが立案したのだろうか。

「演説の原稿は一時間前にホワイトハウスから届けられたばかりで、チェイニーはじ
めパウエルほかの人間が変更を進言する機会はなかった。あとでチェイニーは自分の
不安をスコウクロフトに直接ぶつけた」

 どうやら、スコウクロフトが文責を負っていたらしい。

『司令官たち』の描写では、ブッシュとともに、国家安全保障会議担当の大統領補佐
官、退役空軍中将ブレント・スコウクロフトが、最も好戦的であった。ブッシュの釣
りの相手までつとめ、一緒に「世界新秩序」構想を立てたというが、この「男」は、
いったい何者なのであろうか。一部のマスコミ報道では「上品な紳士」と評されてい
たが……。
 現在のアメリカ支配層の対イスラム・アラブ世界への姿勢を、最も正確に分析して
いると思われる本に、『イスラム報道』がある。ここでは、スコウクロフトを筆頭に
あげる作業が「特記」されている。
 
一九七九年、ホメイニ師のイスラム革命が中東を揺さぶっていた時、アメリカでは、
さまざまな対イスラム政策の立案、宣伝が行われた。その中でも、「特記すべき例と
して、大西洋評議会の中東に関する特別作業部会(そこには、ブレント・スコウクロ
フト、……リチャード・ヘルムズ、……カーミット・ルーズベルト……らが含まれて
いた)があげられる。このグループが、一九七九年秋に発表した報告書の題名は、
『石油と混乱┘─┐中東における西側の選択』であった」

 文中、リチャード・ヘルムズはCIA生え抜きの元長官で、その後にイラン大使と
いう経歴である。カーミット・ルーズベルト(現地の発音はローズヴェルト)は、セ
オドアとフランクリンの両大統領を出した名門に生まれながら、CIA作戦主任とし
て、イランのパーレヴィ帝復活クーデターを指揮したことで有名な中東専門家であり、
CIA引退後には石油メジャーの副社長に迎えられている。つまり、ブレント・スコ
ウクロフトは、十数年も前からこれらのCIA人脈を率いて、中東での巻き返し政策
を立案していたベテラン軍人なのである。

「リンケージ」提案への狂暴な逆襲

 ではなぜ、この時期、ブッシュがサダムを先のように形容し、国防総省の職員をア
ジる必要があったのだろうか。
「やりすぎ」の理由は、この部分に先立つ演説の文脈から明らかである。サダムが
「アラブの聖戦」を宣言したから、なにがなんでもその正統性を否定する必要があっ
たのだ。

 この演説の三日前の八月十二日に、イラクが平和提案を発表したが、それにはクウェ
イトからの撤退と同時にパレスチナ問題の解決を求める、いわゆる「リンケージ」提
案がふくまれていた。これはアメリカにとって耳が痛い話だった。だから直接の反論
を避け、「アラブの聖戦」を唱えているのは「毒ガス」を自国民に対して使った「男」
なのだ、という喧嘩言葉で応酬したわけである。経過からして、あまり品の良いやり
方ではない。
 
イラクはすでに、対イラン戦争での毒ガス使用は認めている。また、イラン側に味方
して反乱を起こしたクルド人を、武力によって鎮圧したことも認めている。

 イギリス国際戦略研究所編・防衛庁防衛局調査二課監訳『ミリタリー・バランス 
一九九〇ー一九九一』の「軍備の動向」によれば、イラクの「反政府勢力」のうち、
主要クルド組織は、次のような武力を保持している。

「クルド民主党……一万五千人(さらに民兵三万人)。小火器、イラン供与の軽砲、
多連装ロケット発射器、迫撃砲、地対空ミサイルSMー7」

「クルド愛国同盟……戦闘員四千人(さらに支援要員六千人)。Tー五四/五五主力
戦車×十一両、迫撃砲(六〇ミリ、八二ミリ、一二〇ミリ)×四五〇門、一六〇ミリ
無反動砲、十二・五ミリ高射砲×最大二〇〇門、SAー7地対空ミサイル」

 データの信頼度は不明だが、かなりの武力を持つ反政府勢力が、隣国との国境地帯
を往来するというのが、イラクの現状である。

 問題の「自国民」への毒ガス使用事件が起きたとされているのは、一九八八年のこ
とである。映像がその当時撮影されたものだとすれば、水鳥の場合と違って、湾岸危
機発生以前から存在した素材が使われたことになる。だから、謀略だとすれば、非常
に計画性が高いといえる。

 そこで、今までに判明している事実関係を整理してみると、アメリカ側は少なくと
も、次のような疑問点を知っていたはずなのである。

 私が入手し得たかぎりの資料によると、物的証拠の分析と専門家の医学的調査に関
する報告は、以下に紹介する松原久子(歴史学者、スタンフォード大学フーヴァー研
究所スペシャル・スカラー)のものだけである。

 第一回は『文芸春秋』(91・4)掲載の「アメリカは戦争を望んでいた」の次の部
分。

「毒ガスはイラクとイランがお互いに使ったのであって、自国民(クルド族)に使用
していないことは当時イラクの死者を検診したトルコの医者たちが、毒ガスの内容か
ら証言している。それはイラン側の所有するシアン化物であった」

『イラン・イラク戦争』という元陸将補鳥井順の大著によると、イラクがイランに対
して使用した毒ガスは「マスタード・ガス」と「タブン神経ガス」であり、「シアン
化物」または「青酸ガス」はふくまれていない。

以上で(その12)終り。(その13)に続く。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw-13.html

(その13)デマ宣伝で高名な特派員さえ、ついに沈黙

  この松原説に対して反論を試みたのは、産経新聞のワシントン支局長、古森義久
だけだったようである。
「論文を読んでびっくりした。……イラクのクルド族への毒ガス使用も実はイランの
仕業と書くあたりはあぜんとするほかはない」(『産経』91・3・26)

 だが、なんら反論の証拠も示さずに、「あぜんとする」という主観的な感想を述べ
るだけでは、なんの意味もなさない。逆にいうと、この古森の反論の仕方は、ワシン
トン駐在の「ボーン・上田賞」とやらに輝く高名なベテラン記者ですらが、まったく
反証をあげ得なかったという事実を自ら立証しているようなものだ。これが裁判の公
判なら、その場で鋭く反対尋問され、イチコロのボロボロである。

(★その後の現地情報によると、毒ガス関係の原資料は国務省の「機密記録」
(Classified Document)として保管されており、普通のジャーナリストでは入手不可
能だという。ブッシュらは肝腎の証拠をかくしたまま、いわば公開裁判抜きでサダム
を無罪あつかいしたり、有罪と決めつける非難を行ったことになる)

 また、「イランの仕業」という表現は、松原の主張を故意に歪めている。だれも
「イランの仕業」などという悪罵を投げつけてはいないのだ。

 問題となった地帯では、イラン・イラク戦争中、両軍が入り乱れて何度も戦ってい
た。毒ガスは風で流される。下手をすると味方まで殺してしまうという、危険な兵器
なのだ。近隣の住民に被害が及ぶことは充分にありうる。
[中略]
毒ガス」問題にもどると、喧嘩を売られた当人の松原久子は、翌月の『文芸春秋』五
月号の「戦勝国アメリカよ驕るなかれ」で、さらに調査機関の名をあげて反論した。

 事件当時の記録の審査に当たり、「国務省の主張」を否定した「アーミー・ウォー・
カレッジ(Army War College)」は、「米軍士官学校制度の頂点に位し、参謀養成機
関として厳選された米軍人のみを入れる大学であり、陸海空軍の統合参謀本部により
運営されている権威ある機関」である。

「一九八八年、毒ガス死者に関する事件が二度あった。一回目はまだイランとイラク
が戦争中の三月下旬、イラク国境のハラブジャ市。毒ガスでやられたクルド族は、ア
メリカの専門家による調査の結果、シアン化物使用の結果であったことが明らかとなっ
た。シアン化物はイランのみ所有の毒ガスである」

「二回目は戦争の終わった八月で、北イラクのクルド族が戦争中政府に謀反を起こし
たという理由で、親衛隊の復讐に会い、命からがらトルコへ逃げのびた。トルコの医
者たちは患者や、病院における死者たちを詳細に点検し、毒ガスの徴候はなかったと
言明した」

 古森も、これには反論していないようだ。他の論者たちと大手マスコミは、沈黙を
守り続けている。要するに、もともとどこも裏を取っていない報道なので、新しい反
論の材料がないのだ。
 
だが、古森が知らぬ存ぜぬではすまないのが、当のアメリカ国内の政治的思惑である。
次の事情からして、前記のような調査や審査の存在を、関係機関のメンバー、特にブッ
シュは、十分に知っていたはずなのである。

イラク非難決議にホワイトハウス反対

 ロンドンで原著出版の『サダムの戦争』には、次のような記述がある。

「一九八八年、イラクがクルディスタンを攻撃した際、多数の民間人が毒ガスで殺さ
れたことを契機に、制裁法案が(米議会に)提出されてかなりの支持を集めたが、ホ
ワイトハウスの反対によって廃案となった。イラク政権による残虐行為は、ワシント
ンに本部を置く組織ミドル・イースト・ウォッチ委員会によっても記録されており、
その信憑性は明らかであったにもかかわらず、ブッシュ政権はイラクの独裁者にたい
して寛大な態度をとったのであった」

 ここでの「信憑性」の根拠は、「ミドル・イースト・ウォッチ委員会によっても記
録されて」いるという「事実」である。だが、この委員会は、民間のクルド支援組織
である。つまり、一方の当事者側の組織であり、専門的な要素を欠いている。また、
残念ながら出典の注や資料リストがないため、これ以上の吟味ができない。問題の核
心は、その「記録」なるものが果たして、医学的ないし化学的な鑑定として採用し得
るものなのかどうかなのだが、それを判定できないのである。

 先のアーミー・ウォー・カレッジによる記録審査は、このイラク制裁法案と同時期
になされており、アメリカ国務省が保持する公式記録を材料としたものである。国務
省の記録は非公開だそうだが、アメリカの専門家による調査やトルコ人医師の診断は、
当然、被害を訴えたクルド側の主張を踏まえて行なわれている。記録そのものが間違
いか嘘だという証拠でもあるのなら別だが、それらをアーミー・ウォー・カレッジが
さらに吟味しているだけに、このハードルは高い。

 また、今度のアメリカの宣伝が正しいのだとすれば、さかのぼって一九八八年、ア
メリカ軍の権威ある機関の信用は失われることになる。それなのになぜ、軍関係者は
黙っているのだろうか。先に紹介した『司令官たち』における国防長官チェイニーの
「不安」の原因は、ここにあるのかもしれない。『サダムの戦争』には、このほかに
も毒ガス使用に関する記述があるが、そのいずれにも、専門家による調査だという主
張がない。

 アメリカで原著出版の『クルド民族』では、著者自身は問題の毒ガス事件にふれて
いないのだが、日本語版に訳者でイラク駐在の経験を持つ前田耕一が解説を加えてい
る。そこでは、先の制裁決議をめぐる事情が次のように説明されている。

「アメリカ上院議会は、一九八八年九月、イラクの化学兵器使用を非難し、イラクに
対する経済制裁を提案した。しかしイラクとの貿易で利害関係をもつ農民との絡みな
どがあり、結局実施されなかった。この制裁案には、八年間の実戦を通し軍事強国に
のしあがったイラクを弱体化させようというイスラエル・ロビーストの思惑があった
とも伝えられている」

 この『クルド民族』の解説では、クルド人に対してイラク政府が毒ガスを使用した
とする記述が、さらに詳しく展開されているが、やはり、出典は示されていない。私
が前田耕一本人に確かめたところ、資料の出所は主としてクルド支援組織のニュース
だという回答があり、英文の資料を提示された。だがここにも、「自国民のクルド人」
に対する毒ガス使用を証明するだけの専門的鑑定はなかった。アメリカ側の「人権の
ための医師団」などによる調査とあるのは、すでに指摘した国務省の記録にふくまれ
ているものだろう。一部の資料では、使用された毒ガスの種類をマスタード・ガス
(イラク所有)とシアン化物(イラン所有)の両方としており、先の松原論文に照ら
せば、逆に、両軍入り乱れての戦闘状況を思わせるものであり、ますます証拠能力を
疑わざるを得ない。また、現地の土を持ち帰って検査した例があるが、これも、現地
で毒ガスが使われたことの証明とはなっても、それだけで直接的に「自国民のクルド
人」への使用を証拠立てることはできない。

 前田は「被害者の立場から報道するのが正しい姿勢だ」と主張する。もちろん、
「被害者の立場」の重視には賛成だ。だが、いかなる立場からの情報であっても、裏
は取るべきである。これが裁判ならば、味方の情報を信じて失敗したときの傷の方が
大きくなる。

 しかも、今度の湾岸戦争の最中にも何度か、イラク軍が毒ガスを使用したというニ
ュースが流れており、そのすべてが誤報だった。また、残念なことだが、クルド側の
情報には誤りが多かったというのも、日本の報道関係者が異口同音に認める事実だっ
た。だから途中から、裏を取るまで報道しないように気をつけたというのだ。それな
のになぜ、毒ガス問題だけがフリーパスだったのだろうか。まさかではなく、きっと
それが、アメリカ経由だったからではないだろうか。

 ところがこの場合、裏づけのない情報をフルに活用しているのは、これ以前に二度
もクルド人とイラク政府との対立を煽り、溝を深め、失敗すると捨て去り、今また三
度目の国際謀略の犠牲にしようとしている超大国アメリカの政権なのだ。ブッシュは
決して、クルド人に同情して、この事件を持ち出しているのではない。そうであれば、
一九八八年当時に議会の制裁決議を支持し、今度の戦争をも未然に防ぐ努力をしてい
たはずである。

核戦争を覚悟の元CIA大統領

 ブッシュの姿勢と対比して、「毒ガス」報道には、もう一つの重大な偏向があった。

 駐日大使のアルリファイは『アラブの論理』の中で、「イスラエルの核兵器に対し
て、われわれはどうやって自分の身を守るのか。われわれにはその権利がある。その
ために、イラクは『貧者の原爆』「化学兵器を持った」と主張し、湾岸戦争に関して
は次のように述べている。
「イラクは大量破壊兵器を決して使わなかった。……ある西側の新聞は、イラクが化
学兵器を使うと脅迫したと報じた。この新聞は、クェール米副大統領が核兵器の使用
をほのめかした際には、急に口をつぐんでしまったが……」「皮肉にも、恐るべき気
化爆弾やナパーム弾、集束爆弾、対人殺傷爆弾、スーパー爆弾といった国際的に許さ
れていない兵器を使用したのは、他ならぬ米国とその同盟国だった」
[後略]
----- 引用ここまで ------------------------------

2003.04.02.注記:上記の前田耕一からは「垂れ流し」という拙著の表現に抗議を受
た。その意見を受けて、他の日本の論者の場合と違い、前田が、上記のごとく、「ク
ルド支援組織のニュース」の「英文の資料」を入手していたことを、増刷の際に明記
することを約束した。

 今、初版は絶版となり、残部僅少、資金と時間が許せば「改訂新版」を木村書店か
ら出版する予定なので、その際に明記する。

 ただし、私は、旧著で「第二章:毒ガス使用の二枚舌疑惑」の章の表題で明記した
ように、アメリカの「二枚舌疑惑」として批判したのであるから、間違いを認めるわ
けではない。

 なお、この「毒ガス」問題は、わが主題の一つ、」ホロコーストの大嘘の中心的デ
マ、「ガス室」と共通する「映像詐欺」と「ガス」の心理的詐術を内蔵している。
 
 そのことは、ここでは指摘するだけに止めるが、やはり、最重要課題である。

 要するに双方ともに、「ガス」臭いass(糞ったれ)スカンクの最後っ屁なのであ
る。

こんな単純なが分からない連中が、「反戦!」などと何度叫んでも、大砲を積んだ鉄
製の「黒船」に対しては、紀伊国屋の蜜柑船程度、「帆船」ほどの威力もないのであ
る。

  ああ、ああ、これぐらい憎まれ愚痴の皮肉を言っても、お上品な皆様は、所詮は
烏合の衆、まるで通じない馬耳東風、勉強する気のない自己満足、暇人の免罪符稼ぎ、
それでも自分は良い子、良い子の、暇つぶしの、お遊びなのかなあ。

 以上。

************************************
木村愛二:国際電網空間総合雑誌『憎まれ愚痴』編集長
ある時は自称"嘘発見"名探偵。ある時は年齢別世界記録を目指す生涯水泳選手。
木村書店(↓):木村愛二作品の本とヴィデオを電網宝庫で販売中
http://www.jca.apc.org/~altmedka/hanbai.html
altmedka:Alternative Medium by KIMURA Aiji
Big big name, ah, ah, ah........
************************************
電網速報『亜空間通信』(2001.09.01.創刊 2003.04.02.現在、554号発行済)
定期購読受付中・2002.12.1.より木村書店宣伝媒体に位置付け無料配布に変更。
 電子手紙の申し込みはこちらへ(↓)
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