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株式日記と経済展望:近代国家の国防には「訓令」が必要 西洋の植民地の本質は「民族浄化」
http://www.asyura.com/0304/war31/msg/1145.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 4 月 14 日 20:06:08:


2003年4月14日 月曜日

◆真珠湾の攻撃をした、連合艦隊の司令長官南雲という男。この男は「号令戦法」でしか生きていなかったから、あの真珠湾を、あの程度にしか撃破できなかったんです。つまり彼は、「寝ているおっさんをどつきにいった子供が、一発どついて、起きてきたら怖いから逃げ帰ってきた」というようなことをしたんです。

 しかし、もし彼が、「訓令」による戦法によって訓練された人間なら、こう考えたでしょう。「空母が発見できない。それなら代わりに、空母の修理と、燃料補給をするドック、及び給油施設を全て破壊すればそれで済む。アメリカの空母は、サンチアゴまで戻らねばならなくなるから」と。もしも、そうしていれば、ミッドウェー海戦も起こらなかった可能性があります。

 そして私は、何より山本五十六という男が、国家を破滅させる男だったと思っています。海洋国家である我が日本の守りは、海軍でなければなりません。それも、日露戦争までうまくいっていたように、陸海空の統合的な戦略、リーダーシップに基づく、各々「訓令戦法」に生きる将軍達によって、守られねばならないと思います。

 もしも、山本五十六に、世界は何を戦争の手段として、我が日本に対抗しているのか、我が日本は何を戦争の大義名分としているのか、ということを見つめる目さえあれば、あのような稚拙なことはしなかったと私は思います。先程の南雲に、自分が真珠湾を攻撃する戦略的意味や、その前提としての空母の持つ意味や、空母が何によって動いているのか、といったようなことを考える力があれば、真珠湾攻撃の様相が変わったであろうと同様にです。

 大西洋憲章において、ルーズベルトとチャーチルは「自由と人権のために戦う」というような政府宣言を発しています。アジアにおいては、そのほとんどは、アメリカ、イギリス、オランダ、フランスの植民地で、自由を奪われていました。我が国はまさに、アジアの人達と戦うのではなく、アジアの自由を奪う白人と戦ったわけです。

 日本の連合艦隊は、マレー沖でプリンスオブウェールズとレバルスを沈め、インド洋に入り、イギリスの連合艦隊をセイロン近くまで追いかけ、撃滅寸前まで追い詰めました。しかし、そこで日本の連合艦隊は急きょインド洋から出て、ソロモン沖とかミッドウェーとか、そういう所に向かいました。

 ここで少し考えてみて下さい。その後の歴史の中では、ビルマ戦線に30万人の陸軍が投入され、19万人が戦死しています。これは、インドから重慶の蒋介石に対し、蒋介石支援ルートが開いていたからです。それを閉めるために、灼熱のビルマに30万人が投入され、そのうち19万人が戦死したんです。

 しかしながら、イギリスの富の40%を支えるのは、インドからイギリスへの補給路でした。それさえ絶てば、イギリスはビル・アラメインでロンメルに負けたでしょうし、イギリスから切断されたインドは独立を果たしたでしょう。また、インドから蒋介石のいる重慶への、支援ルートも開かなかったでしょう。そうなれば、30万人の軍勢を投入して、19万人が戦死したビルマ戦線の戦いは必要なかったはずです。たった1つ、日本の連合艦隊が、インド洋でイギリス艦隊を撃滅さえしていればです。

◆アジアは50年前まで彼らの支配下にありました。彼らはアジアの人々を、「自由」も「人権」も「民主主義」も、認める前提としての人間だとは思っていなかったんです。トインビーが書いているじゃありませんか。「もし神が日本に指名を与えたとするならば、数百年に渡る白人の支配から、アジアを開放することであった」と。「我ら西洋人には、アジアの現地人は、動く樹木としか見られなかった」と。

 50年前には、アジアの人間を人間と思っていなかった者が、やれ「自由」だとか「民主主義」だとか、それが足りないからといって経済制裁をしているんです。我が国では経験しえない、マスコミも報道しないことですが、ノーベル平和賞をもらったアウンサン・スーチーさん。彼女は、ミャンマーの人達に「第二植民地主義者」だと言われているんです。しかし、これを我が国のマスコミは報道しません。なぜ「第二植民地主義者」なのか。

 イギリスのビルマ植民地支配の手法はおわかりでしょう。イギリスは、ビルマ王室の女性をイギリス軍将校の妾にし、子供を産ませました。その子供を、ダージリンのイギリス人学校の寄宿舎に入れて教育をします。10年経てばどうなりますか。10年経てば、ビルマ人の顔をしてイギリス人の心を持った支配階級が生まれるんです。これがイギリスの、西洋の植民地主義の本質なんです。

西洋の植民地主義とは何か。我が日本のマスコミに躍る「植民地」という活字は、木へんの「植民地」です。しかし、西洋の植民地主義こそは「生殖」の「殖民」なんです。血を入れ替えるんです。民族浄化なんです。それを、そのものズバリの言葉でいえば、この日本では大騒動になったでしょう。しかし、イギリスの、西洋の植民地支配のやり方はそうなんです。だから、東ティモールの指導者、20年前までの指導者、そしてノーベル平和賞を貰った者も、ポルトガル人の顔をしているわけです。

 さて、スーチーさんですが、彼女は14歳でビルマを離れてイギリスに住み、イギリス人と結婚して、イギリスに子供がいます。ノーベル平和賞でもらったお金は、イギリスで家を買って建てました。これは、イギリスがビルマを植民地支配した時の、「植民地」のショクは木へんではなく、「生殖」の「殖」だといったやり方と、同じではありませんか。

 そして、スーチーさんは、日本の、ポリオ生ワクチン接種の援助をも非難したんです。これは、ペルーのトゥパクアマルと同じ論法ではありませんか。「日本の支配は、特権階級を利するだけだ」と、「だから援助はけしからん」というものです。ペルーの大使公邸を占拠したトゥパクアマルと、スーチーさんは同じことを言っているんです。

 私は直ちに、ビルマのチャイ島近くの村に行き、ポリオ生ワクチンがどういう風に接種されているか見てきました。私は大使館の世話などにはなりません。ミャンマーは1人で歩きます。若いお母さんが、本当ににこやかに子供を抱えて、次々集まってきて、「日本、ありがとう」と言っていました。看護婦さんも、若いお母さんも、本当に楽しげで、安心した表情で、村に集まっていたんです。

 アウンサン・スーチーは、イギリス人の心を持って、ビルマ人の顔をしていますから、チャイ島のその村に行ったこともなければ、ビルマ人という、自分の同胞の生活を知ったこともありません。あの貧しい国で、未だに1万坪以上の邸宅に住んでいるんです。自分の家で3,000名の集会ができるんです。それは、今のミャンマー政府が、建国の父であるアウンサン将軍の遺徳をたたえ、彼の邸宅を残しているからです。このように、ノーベル平和賞というものも戦略なんです。

「衰亡」の風に立ち向かうために」 衆議院議員 西村眞悟:http://www.asyura.com/0304/ishihara3/msg/122.html


アメリカは何のためにイラク戦争に踏み切ったのか。表向きは大量破壊兵器を持っているからだとしている。しかし国連査察でも発見されておらず、アメリカ軍の捜索でもまだ出てきてはいない。実際にもっているかどうかはわからないが、最終段階に入っても使用していないと言うことは、兵器としては大量破壊兵器は持っていないのだろう。

最近はアメリカはフセインの独裁からイラクを開放したと言っている。しかしイラク国民がアメリカ軍を歓迎しているようには見えない。アメリカのテレビによるやらせの歓迎シーンはいやと言うほどテレビのニュースで流れている。フセイン政権を倒すために多くのイラクの住民の命が奪われた。米英の兵士も百数十名も亡くなっている。イラクを侵略するためなら理由などどうでもいいのだろう。

ネオコンのラムズフェルド国防長官は今度はシリアにいろいろ言いがかりをつけている。次はシリアなのだろう。このようにイスラエルに敵対している国家は次々とアメリカ軍によって「開放」されてゆくのだろう。やがてはユウフラテス河からナイル河に到る大イスラエルの建国も夢ではなくなってきた。これは陰謀でもなんでもなくイスラエルの国旗の二本の水色の線は、この二つの河を意味している。ヨーロッパの人たちは気がついているが、日本の学者やマスコミはこの事を言わない。

衆議院議員の西村眞悟氏は第二次大戦における、軍の司令官達の無能さを指摘している。この原因は日本の軍隊組織が、司令官に対して状況に応じて適切な対応を取れるような、人材と組織になっていないからである。ナポレオンの軍隊の将軍達も命令には忠実だが、適切な対応が出来なかった。だからワーテルローの合戦でグルーシー将軍は本隊が戦闘をしているのに戦場に駆けつける判断が出来なかった。

米英の軍隊が強いのは司令官達の状況に対する決断の柔軟さにある。イラク攻撃の時でも最前線の司令官達にバクダッドに突入する判断をさせている。ブッシュ大統領も戦争の勝利宣言の判断は現地の司令官に任せている。状況を一番知るものが判断するのが一番間違いが少ない。現代社会でも同じことがいえるのだろう。独裁国家や中央集権的なシステムは情報化社会には適応できない。

私は銀行に勤めていたが、支店長には300万までしか裁量権がなかった。あとはほとんど稟議書を書いて本部決済である。顧客の経営内容を一番よく知る支店長には権限がなく、書類しか見ない本部の役員が決裁していた。アメリカの銀行は支店長に数億円もの融資案件の決済をさせている。そのかわり業績が伸びないと即クビになる。日本のように権限もないが責任もないほうが良いのか、アメリカのように権限はあるが、業績を上げないと即クビのほうが良いのかわからないが、戦争のような生死にかかわる軍隊はアメリカ方式のほうがいいのだろう。

日本の銀行がなかなか改革が進まないのも、業績を上げられない経営幹部は即左遷降格といったシステムが無いからだ。ビジネス交渉でも日本企業はいちいち本社の役員まで判断を仰がなければ交渉は進まない。中央集権的だから日本の企業も政治も停滞してしまっている。権限もない代わりに責任も問われない体質が、無能でも長いこと無難に勤めていれば出世できる弊害が出てきている。真珠湾攻撃の南雲長官もその無難組みの一人だ。

昨日統一地方選挙が行われましたが、石原都知事が300万票とって再選された。中央官庁から地方への権限の移譲と財源の移譲が言われている。地方経済が寂れてしまったのも地方分権が進んでいないからだろう。県知事は何もしなくとも地方交付税が入ってくるし、すべて中央官庁のエリート官僚が出向して仕切っている。そして、そのままエリート官僚が県知事に納まっている。地方の県民達も中央のエリート官僚は要らないと拒否するぐらいの独立精神が必要なのですが、相変わらずエリート官僚が知事に選ばれている。

西村眞悟氏はビルマのアウンサン・スーチーを、地元民達は「第二植民地主義者」と批判していることを指摘している。日本のマスコミは、帝国の手先が多いから、スーチー女史を「民主化」の象徴と持ち上げている。彼女は顔はビルマ人だが中身はイギリス人だ。おそらくイラクにもイラク人の顔をしたアメリカ人が統治することになるのだろう。アフガニスタンもカルザイ大統領はパシュトン人の顔をしたアメリカ人だ。日本にも日本人の顔をした、心はアメリカ人の金融大臣がいる。

http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu46.htm


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