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Re: 軍事アナリストの正体(2)
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投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 4 月 09 日 19:31:08:0iYhrg5rK5QpI

本日夕刻6時すぎの日本テレビは再びバグダッドのパレスティナホテル砲撃特集を放映。神浦元章上等兵も出番があってうれしそうである。

事実認識に誤りがあるかも知れませんが、記憶の新しいうちに私なりの感想を述べます。

今度は朝方の、「シルエット」論を検証。
佐藤記者と私が記したのはジャパンプレスの佐藤さん(瞬間で名前を忘れてしまう、団塊ボケか)で、キャスターが佐藤さんにインタビュー。

日本人スタッフの日本語で叫びあう画像があって、「居たい何が起こったのか」検証が始まる。

キャスター:「砲弾の爆発の衝撃はどのくらいでしたか」
佐藤さん:「爆発はそれほど激しくなかった」

この証言にもとづき、砲撃を再現。

砲撃がホテルロビーでの攻撃に対して行われたものでないことはすでに織り込み済み。

砲撃の時間にフランスのテレビ局がホテル付近の上空を飛ぶヘリコプター(コブラに似る。アパッチではない)を撮影していた。-----しかしそのフィルムをいつどうやってNNNは入手したのかは不明。

次にフランステレビのカメラは橋の上の戦車がホテルに向かって砲身から火を噴いた瞬間を捉えている。

このニッテレの報道ではヘリコプターが飛んでいたのと戦車が砲撃したのはほぼ同時だとしている。

そしてホテルの15階部分のベランダの一番端っこにあたる部分の陰にかかる壁面(すなわちベランダの端に直角に折れる壁)に「奇妙な」大きなひっかき傷があることを指摘。私の眼から見ると砲弾が炸裂しないで壁面をかすめたのかと見れるものである。

そこで神浦上等兵が登場。
上等兵は、この引っかき傷が直線でないことに注目。傷の入った方向からみて傷のつきかたは上からカーブするような弧を描いている、戦車砲でもカーブを描くそうだ。

私の疑問:それではロイター記者、スペインTV局記者たちを殺傷した砲弾はどこに命中したのか。佐藤氏がいうように大きな衝撃ではなかったという爆発力はなんだったのか。
また戦車砲の射程距離からいうと砲弾はどこまで直線で飛ぶのか。まさか壁をかすめてロイターの記者の部屋に戻ったとは言えまい。いったん飛んでいった弾が逆戻りして部屋に命中したとでも?しかも戦車砲弾でなければ何砲の弾だ?

神浦の説明では二発打ち込まれて一発はそれたと考えられるではないか。しかし戦車からの砲撃は一度である。

おそらく推測だが、フランスのTV局の映像が真実ならば、この引っかき傷はヘリコプターからの砲弾が不発の状態で壁をかすめたのだろう。それならひっかき傷を描いて地上なり建物なりに着弾して爆発音が聞こえてよいのではないか。

しかし一発の爆発音しかなかったようだから、このひっかき傷自体もいつついたものかは不明である。


神浦:「(部屋の破壊状態からみて)戦車砲ならこんな破壊力ではない。部屋ごと強力に破壊する威力があります。」

私の疑問:ということはヘリコプターがそれほど威力のない砲弾を撃ち込んだのか?それにしてもわざわざひうっかき傷を出したのだからそれも説明せよ。

そこで話は変わり、朝の番組の繰り返しだが、「なぜ戦車砲を撃ったのか」について、神浦の「シルエット論(カメラを肩にかついで戦車を撮影すると「対戦車ミサイル」で狙っているように見える)」の繰り返し。

それでは実地検証。
2キロメートル離れたところからカメラをかついだ人間を置いて戦車と同じ視点でこれを見ると、実はカメラをかついでいる様子は識別できなかった。ここで神浦説は崩壊した。

−−−−−−−−引用(一部)--------
佐渡島三郎さんの投稿:ホテルから戦車との距離は約600yards,あのとき他に銃声なんぞなかった。
08 April 2003(Tues)
本日のイギリスのSkyのニュース報道でバグダードの記者が
こう証言していました。(UK時間の午後10時ぐらい)

a)あのとき俺も下を見ていたけどホテルから
 橋の上の戦車まで距離は約600ヤード(約450mかな?)
 お互いに顔が見えてた。
 
b)あのとき他に銃声なんぞなかった。
 (ホテル側からの発砲があったから戦車はそれに
  対して自衛で撃ったというのはでまかせの
  いいわけになる)

Skyの記者はブスッとした顔でそのまま、
憤りを込めて話していた。


あとでビデオをもう一回見てこの内容に間違いが
あれば訂正をいれます。

−−−−−−−−−−以上引用--------

ニッテレのこの番組の目的:上記「シルエット論」を検証したがそれは成立しないことが判明したが、このことについてはなんの説明もなかった。一発はロイターの記者室へ命中したこと。ベランダ端っこのひっかき傷(もう一発)は結局うやむや。

ロイター記者室がベランダの端っことどのくらい離れているかは記憶にない(私が見落としたかも)が、部屋と壁は明らかに違う。

つまりニッテレは連射ないし一斉射撃に近い砲撃でもあったのだ、カメラマン(識別できないシルエット)を敵ととらえて、空(ヘリ)と陸(戦車)から同時に発砲したから、これは敵と見られたのだ、ロイターを狙い撃ちしたのではない、と言おうとしているのかも。

ニッテレよ。姑息な隠蔽工作はやめよ。
ロイターの部屋を戦車から狙い撃ちしたことは明らかだ。アメリカのABCテレビでもピーター・ジェニングスが「誤爆ではないか(実際は誤爆だと問わず語りに語っている)」と疑問を呈しているのだ。


おまけに反動的なことには、佐藤さんに、ロイターへの攻撃をどう思うか、と意見を尋ねたが、佐藤さんは「アメリカは正義という大儀をふりかざしながらこういうことをする。憤りを感じる」と結ばせた。しかしその前後に流したビデオは、略奪に走るバグダッド市民の映像。

この「市民」たちは実はニューバグダッドのシーア派市民である。フセインの肖像を足蹴にしている人を特に念入りにとっていたのが印象に残った。

これは明らかにアメリカの侵略に家族を殺されすべてを破壊し尽くされ、行き場を失った人たちが盲動している姿だ。
責任は侵略者にある。


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