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【al-khawarnaq掲示板】から「バグダードへの挨拶」
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投稿者 medio 日時 2003 年 4 月 11 日 14:16:06:4YqeYfybpmgCI

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[1513] 「バグダードへの挨拶」 投稿者:al-khawarnaq 投稿日:2003/04/10(Thu) 20:14:33 No.1513 [返信]

またまた、ネタ無い時の訳詩だのみ。
4月1日『クドゥス』紙1面に掲載された、
kk

現代アラブの詩聖アドニースの作品です。
まだ訳には不安が残ってます。直訳でなく意訳です。

題名の「バグダードへの挨拶」の「挨拶」ですが、
もちろん「別れの挨拶」でしょう。

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「バグダードへの挨拶」

アドニース
2003年3月31日


コーヒーを置いて、
違うものを飲みなさい、
侵略者の言葉に耳を傾けて、

「天の助けを得て、
我々は保護のための戦争を実施する、
ハドソン川とテムズ川の岸から、
命の水を運び来て。
ティグリス川とユーフラテス川に
生命が溢れるためにである」。


水や樹への、鳥や子供の顔への戦争。
侵略者の両手の間から、炎が出てくる、
先の詰まったクギの中に含まれて。
機械の手が彼らの肩をポンとたたく。

空気はすすり泣く、
大地という名の茎に担われて。
土は赤く黒くなる、
戦車と爆撃機で、
ミサイル --- 空飛ぶ魚だ --- で、
破片が煮込む時間で、
液状の灰を吐き出す宇宙の火山達で。

バグダードよ、威張って歩め、
穴を開けられた腰のままで。
侵略者は、四つ足で歩く風の胸の中に生まれる、
彼らの特別な天の恩恵で。
その天は、世界を整える、
彼らの聖なる言葉の魚が、世界を飲み込めるようにと。

本当に、
侵略者が言うとおり、
この母、すなわち天は、
その息子達によってしか、
養われないかのようだ。

同じくまた、侵略者よ、
我々は信じなければならないのか、
侵略を行う預言者的ミサイルがあることを、
文明は、核廃棄物からしか生み出されないということを。
我々の足の下の古く新しい灰が言う、
「どんな奈落の底へお前はたどり着いたのかご存じか?
迷う足よ?」。

我々の死は現在、時計の針の中に留まっている。
我々の悲しみは、星の中に、
その爪を埋めているのでは、と心配している。

我々の属するこの国よ、
その名は沈黙、
そこには、痛み以外のものはない。
そこは、固くそして動く墓で満ちている。

我々の属するこの国よ、
火事の中を泳ぐ大地、
緑の薪のような人間。

シュメールの石よ、お前はなんと美しいことか。
お前の心臓はギルガメシュによって鼓動を続けている、
ここに彼は、生命を求めて、新たな旅の準備をしている。
しかし今回の案内者は、核の灰なのであるが。

我々は窓を閉ざした、
侵略を記録する新聞でガラスを磨き、
墓に我々の最後の花を投げた後で。
どこへ我々は行くのか。
道そのものも、我々の歩みを、もう決して信じないであろう。

II

祖国は急速に自分の名前を忘れつつある。
なぜ、
一輪のダマスカスバラは、
シャームの胸の中で、
私が眠る方法を、
教えてくれたのか。
戦士は歌のパンを食べた。
詩人よ、訊かないで欲しい、
反抗以外のものが、この地を覚醒させることは、
決してないであろう。


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アドニース先生、落胆しているかと思ったら、
明日への希望の火をすでに灯しておられます。
やはり年季が違います。
皆さんも「歌のパン」を食べましょう?

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