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米国のアナキスト反戦少女
http://www.asyura.com/0304/war33/msg/1005.html
投稿者 ケイティ・シエラ 日時 2003 年 5 月 11 日 20:02:36:3l59nU1LBTg8g

(回答先: アナキストはテロを支持するのか? 投稿者 AiN 日時 2003 年 5 月 11 日 11:36:12)

◇「人が死ぬのが嫌なだけ」
米ウェストバージニア州ハンチントン。2月26日、アパラチア山脈を望む田舎町の大学で、風変わりな討論会が開かれた。ゲストは15歳の少女と51歳の男性。親子ほどの世代差があった。

 少女は州都チャールストンの高校生、ケイティ・シエラさん。同時多発テロ後、米軍のアフガニスタン攻撃に反対するTシャツを着て登校し、アナキスト(無政府主義者)クラブの設立を呼び掛けたことから3日間の停学処分を受けた。ニュースは日本でも報じられ、一躍有名になった。一方、男性はミズーリ州在住のシステムエンジニア、ジョン・ティンカーさん。15歳だった1965年、ベトナム戦争に抗議するために黒い腕章をして登校したことで停学処分を受け、裁判闘争をした「伝説の男」として知られる。

■自由の行方/4■


孤立する“反戦少女”

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◇「人が死ぬのが嫌なだけ」


表現の自由を訴えるケイティ・シエラさん=ウェストバージニア州チャールストンで、早田利信写す

 米ウェストバージニア州ハンチントン。2月26日、アパラチア山脈を望む田舎町の大学で、風変わりな討論会が開かれた。ゲストは15歳の少女と51歳の男性。親子ほどの世代差があった。

 少女は州都チャールストンの高校生、ケイティ・シエラさん。同時多発テロ後、米軍のアフガニスタン攻撃に反対するTシャツを着て登校し、アナキスト(無政府主義者)クラブの設立を呼び掛けたことから3日間の停学処分を受けた。ニュースは日本でも報じられ、一躍有名になった。一方、男性はミズーリ州在住のシステムエンジニア、ジョン・ティンカーさん。15歳だった1965年、ベトナム戦争に抗議するために黒い腕章をして登校したことで停学処分を受け、裁判闘争をした「伝説の男」として知られる。

 「私の行動に対する周囲の反応には困惑した。ひどい言葉を投げ掛けられ、非難された。私が『戦争でアフガンが勝てばいい』と言ったという校長のコメントが新聞に載ったが、事実ではない」。停学処分前後の状況を淡々と話すケイティさんを、ティンカーさんが見守った。

 討論会を企画したのは、人権団体の全米市民自由連合(ACLU)。憲法で保障された「表現の自由」を守るために世論を盛り上げようというイベントだった。しかし、200席余りの会場を埋めた聴衆は20人。事前の触れ込みにもかかわらず、学生も街の人も冷ややかだった。

   □     □

 停学処分を受けた昨年10月以降、ケイティさんは学校に戻らず、パソコンを使って自宅で勉強している。当時、パナマ生まれのケイティさんが同級生から「この国を愛していないのなら出ていけ」と言われたり、見知らぬ生徒に殴られたり、こぼれたコーラを服でふかれたりする嫌がらせを受けたため、母親が身の安全を心配するからだ。

 「今は本を読んだり、詩を書いて過ごしている。学校に友達はいるけど、最近、連絡はない」。170センチ近い長身の少女は時々、無邪気な笑みを浮かべて語る。「9月11日のテロもアメリカのアフガン攻撃も悲しいことで、賛成しない。だって人が死ぬのが嫌だから。自分の信念で立ち上がることが大事だと分かった。人と違う考えを持っているのは普通なことだと思う」

 停学処分を受けた後、ケイティさんは「表現の自由を侵害された」と州の地方裁判所に処分取り消しを求める仮処分を申し立てた。しかし、却下され、州最高裁も抗告を退けた。現在は、ACLUの支援を受けて本裁判を起こしている。陪審による審理が6月に予定されている。

   □     □

 ケイティさんが通っていた公立のシッソンビル高校。停学処分を決めたフォレスト・マン校長は「法廷に持ち込まれているので詳しいことは話せない」と前置きしながらも「彼女は過激で政治的なクラブを学校に作ろうとした。私の仕事は生徒によい教育環境を与えること。ここは政治的な活動をする場ではない」と話す。そして「戦争に反対だという考え、それ自体は問題ではない。だが、テロ後は皆が戦争を支持する雰囲気があった」と言う。

 ACLUウェストバージニア支部のアンドリュー・シュナイダー代表(31)は反論する。「学校は『規律を乱す』と言うが、たった一人でどうやって500人以上の生徒の規律を乱すのか、私には理解できない。政府は『自由を制限しているアフガンのタリバン政権を倒す』と言ってきたが、我が国でも表現の自由が侵害されていることは、ものすごい皮肉で、偽善だ」

 今も新聞の投書欄やインターネットの掲示板に意見が寄せられる。地元紙チャールストン・ガゼットによると、彼女の行動に批判的な見方が多く、「彼女は全米にウェストバージニアの悪印象を植え付けた。住民として当惑し、うんざりだ」といった内容が目立つ。

 ボストン大学大学院で新聞ジャーナリズムを専攻する在日韓国人留学生の朴鐘珠さん(26)は、この間、ケイティさんの周辺を取材してきた。「彼女はもともと、人種差別や世界平和について考えるクラブの設立を考えていた。そこにテロ事件が起きた。パンクロックが好きで、歌詞の内容などから無政府主義的な考えが出てきたのではないか。彼女を『反戦運動の象徴』ととらえるのはちょっと違うと思う」。朴さんの分析だ。【「テロと国際社会」取材班】=つづく

(毎日新聞2002年3月21日東京朝刊から)

http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/tero/4/4.html

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