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崩壊の危機にさらされる万里の長城
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投稿者 力なき市民 日時 2003 年 7 月 14 日 18:12:09:


崩壊の危機にさらされる万里の長城
Hector Mackenzie


2003年7月2日 2:00am PT  中国、北京発――中国にある万里の長城は、国家の象徴とも言える建造物で、世界の七不思議の1つでもあり、多数の観光客を呼び寄せて年に何百万ドルもの観光収入をもたらす金の卵でもある。しかし、この建造物が姿を消そうとしている。

 中国を訪問する大多数の観光客にとって、この話はとても信じられないかもしれない。長城観光の中心地となっている八達嶺はあか抜けしない行楽地とは言うものの、首都北京の北西、およそ65キロメートルにあり、バスで行ってもそれほど時間がかからない。

 この万里の長城の建造が開始されたのは、キリスト誕生よりかなり前になる。全長6700キロメートル以上にわたる巨大な防壁は、紀元前221年ごろから1本に連結され、歴代10王朝にもわたって建造が引き継がれた。八達嶺あたりの長城は、もっと古い時期に築かれた部分が持つ本物の魅力には欠けているかもしれない。1957年に修復されている事実に加えて、広大なエリアが駐車場や、遊園地にあるような乗り物、土産物の屋台などに占領されているからだ。喋るパンダ像や『東方紅』のメロディーを鳴らす鳩時計にいたっては言わずもがなだ。

 カメラを持った観光客の大群が、絶好の背景を確保しようと場所を取り合っている賑わいを見ていると、距離にしてマイアミからシアトルにまで及ぼうという長大な建造物がいつか消えてしまうという説は、とても信じられそうにない。

 ウェブ掲示板『長城論壇』(Great Wall Society of China)の事務局責任者を務めるドン・ヤオホイ氏は、次のように警鐘を鳴らしている。「信じられないかもしれないが、万里の長城は崩壊しかけている。自然の風化と人々がもたらす破壊行為に耐えられないのだ」

 長城はもともと外敵の襲撃を防ぐ目的で作られたものだ。そのかなり多くの部分を自ら調査したドン氏は、明王朝時代(西暦1368-1644年)に建造された部分で、当時のままの姿を残しているのは20%に満たないと見ている。

 100ヵ所で行なった調査では、構造の3分の1がすでに消失していたという憂慮すべき結果が出された。原因は天候とゴビ砂漠の浸食による自然破壊、それに壁の側に住む農民たちによる破壊だ。

 中国では人口13億人のうち9億人は、急成長中の都市から遠く離れた広大な貧しい僻地に住んでいる。長城の大部分もこのような僻地にあり、多くの観光客が訪れる快適な場所からは遠く、体面を気にする役人の目も届かない。

 ドン氏の率いる調査チームも、結果に衝撃を受けた。万里の長城のそばに住んでいながら、その建造物が何かを全く知らない地元農民さえいたという。さらに、長城の煉瓦がはがされて荷車で運ばれ、家や羊の囲い柵、豚小屋などを作るために使われているのをその目で目撃した。北京の隣の河北省では、地元民が自分たちの家などの補修のために石や基礎材を運び出し、1キロメートルにもわたる長城が1年で消えてしまったという。

 訪問者の少ない所は、自然破壊や地元民の略奪のなすがままで、いくらか開発の進んだ地方では記念の土産売りの餌食になっている。人名を彫った煉瓦が3ドルほどで売られており、とくに人気が高い。またゴミ被害や、何千万人という訪問者が上を歩くことも、ダメージ(写真)に輪をかけている。

 しかし、崩壊をくい止めようと熱心に活動する人々も存在する。『万里の長城国際友の会』(International Friends of the Great Wall)の設立者で事務局長でもある、イギリス人のウィリアム・リンゼイ氏も、その1人だ。リンゼイ氏は長城を世界最大の屋外博物館と呼んでいるが、残念なことにこの「博物館」には管理人がいないと嘆いている。

 リンゼイ氏は、これまでに長城の1600キロメートル余りを実地にを歩いてきたが、誰でも自由に歩ける仕組みが長城の損壊を加速させていると述べる。「中国の誇りであり、世界の誇りであるこの遺産を破壊する者がいても、罰することはおろか、阻止することも、譴責することさえ行なわれていない」

 リンゼイ氏は4年前、初めて一般に呼びかけてクリーンアップ活動を組織したことがある。現在は、万里の長城に関する特別法案の起草、そして現在別個の部署に割り振られている文化財保護政策の速やかな見直しを求めている。

 北京に近い約650キロメートルほどに及ぶ「文化的価値のある風景」は、米国に本部を持つ世界遺産基金(WMF)によって、最も危機にさらされている100ヵ所の1つに指定された。しかしリンゼイ氏が「野放し状態の壁」と呼んでいるあまり注目されていない他の多くの部分については、何の保護もなされていないに等しいという。

 中国では現在、SARS(重症急性呼吸器症候群)対策用に巨額の臨時支出を余儀なくされている。古い――見方によっては役立たずの――壁を保護するなど贅沢と感じている人もまだまだ多いのが現実だ。

 こんななかで、つい先ごろ、厳しい刑罰を定めた『万里の長城保護法』(Great Wall Law)が法制化された。長城から所定の距離内でゴミ捨て、破壊行為、建設を行なった場合、最大で7年の実刑が科されることになった。


[日本語版:中沢 滋/湯田賢司]

http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030714208.html

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