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天皇と臣民との接点
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投稿者 如往 日時 2003 年 6 月 19 日 06:24:36:

(回答先: たこ氏のような推測が流布されている背景。 投稿者 Ddog 日時 2003 年 6 月 19 日 02:25:02)

 Ddogさん、こんにちは。
 横レスで失礼します。


 たこさんへのレスにおいて、天皇の心象を慮ることに執着する想いの周辺にDdog氏のリアリティーが顕現して来ないことが、論理を歪曲化してしまっていると見受けられます。
 しかし、もしさらに論を進めようとされるのであれば、「洋行帰りの昭和天皇は、比較的冷静に世界情勢を分析できる方だと思うが、開戦世論に傾く国民の度々上奏の打診をどうして否定できようか?」に関して、『開戦世論に傾く国民』を特定し、何等かの傍証が必要であると考えます。すなわち、日露戦争勝利の戦意高揚状態はすでに過去のものになっていた昭和初期の世情で、議会制度以外に国民世論を吸い上げるために如何なる新たなシステムが機能していて、天皇が世論(代議員を除く)を忖度するほどに国民との間に具体的にどの様な交流・接点があったのかを論証する必要があるでしょう。新聞報道を重視していたと云うのでは如何にも貧弱な例証ではありますまいか。何よりも先ず、天皇にとっての臣民のリアリティーを明らかにすべきでしょう。

 それはさて置き、私が問題としているのは、敗戦責任を問うて来なかった戦前・戦中派や問うとしていない我々戦後派の日本人自身の在り様であり、つまりは先の大戦の総括が未だに出来ていない日本人の精神構造です。そして、天皇に関しては、現代的な表現をすればCOO(最高執行責任者)としての責任は問われないとしても、様式上奉り上げられた形であってもCEO(最高経営責任者)としての責任はあるだろうというものです。そのように、天皇の位置づけが総括の頚木の一つにもなっているとの認識から重要視してもいますが、断じて問題を人間天皇の枠組みに矮小化しようとしているわけではありません。問うべきは大権の発動の如何ではなく大権を手にした存在の所業であり、敗戦責任を問う側もそれを棚上げにするならば、仮にも為政者の一隅を占めていた主体にたいし、それこそ不敬にあたる行為になると思います。おそらく、たこさんやあっしら氏も同様の問題意識であろうと思っています。

 時折、Ddog氏を神田カルチェラタンでは隊列を組んでいた同世代かも知れないと想像することがあります。当時闘争に打ち込んでいた人間こそ何かしらのNationalistにシフトしていった者が多かったのは、各々の問題意識を喚起した情念の所在(当事者意識)が多様であったことと無関係でないでしょうが、互いにそれを理解していたようには思えません。しかし、同世代や戦中・戦後派の人達が天皇制や戦前の体制に自身の情念の拠り処を求めることに何のリアリティーがあるのか私には判然として来ないのです。もちろん、(感覚)受容体として身体性を有する人間がPathosを喚起させられるような事物に個別に遭遇することはあるでしょうし、また拠り処を求めようとする当為それ自体を否定するものではありません。
 
 ところで、敗戦責任問題や天皇制問題を考えるとき、殊更に「英霊との接点」を意識してしまうのは、Ddog氏が私淑されたと思しき人達の言説に、彼等が如何に言葉を尽くそうとも殆どリアリティーを感受することができないからであります。祖先や縁戚が為政者側に属していた家系ならば、彼等が体制擁護の立論をすることにリアリティーを穿つことは可能でしょう。しかしながら、一般的には学徒動員の帰還者か、学卒者で応召し実戦経験者をおいては戦争問題や天皇制問題にリアルに対峙でき得ないと考えています。その意味でも、以前引き合いに出した吉本隆明でさえもそのリアリティーでは、この問題の中心部にnonfictionalに架橋することは難しいだろうと見ています。

 はて、Ddog氏が「英霊との接点」において受けとめたリアリティーとは一体何だったのでしょうか。

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