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Re: おー、この議論を待っていました。
http://www.asyura.com/0306/dispute11/msg/936.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 7 月 10 日 00:23:44:

(回答先: おー、この議論を待っていました。 投稿者 力なき市民 日時 2003 年 7 月 08 日 00:42:32)


力なき市民さん、こんばんわ。

上に書いたような事情なので、zigさんへのレスを書き込む場所をお借りします。


まず、以前力なき市民さんへのレスとして書いた『Re: あっしらさんに質問があります。』( http://www.asyura.com/0306/dispute11/msg/442.html )をお読みいただけば幸いです。

米国や日本の支配層と違って憲法や条約を遵守することを前提としていますから、集団的自衛権・国軍(自衛隊)・徴兵制といった軍事的政策や核兵器などの保有は、憲法の改正ならびに関連条約からの離脱が条件になります。


Q1:日本が軍事マインドを優越化することが、周辺関係諸国のそれぞれの軍事マインドは強化され、周辺諸国間は軍事的緊張感覚が高まっていくとかんがえられますがどうでしょう。その道を選択しますか?
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まず、「集団的自衛権・国軍化・徴兵制を願望していることが、軍事マインド優越化と一般的に理解されるとしたら、そうなんでしょうね」という反語がご理解いただけなかったようです。

集団的自衛権・国軍・徴兵制が、軍事マインド優越化(おそらく外交に対する優劣なんでしょう)だと判断するのはあまりにも即物的です。
集団的自衛権・国軍・徴兵制を国策とすることが軍事マインド優越化だとは言えず、具体的な対外政策及び外交交渉でそれらをどう使うかが軍事マインドが優越しているかどうかの判断基準であるはずです。

それは別としても、日本が軍事マインドを優越させないかたちで軍事力を強化したとしても、米国や周辺諸国は、日本の軍事力強化に反応した動きを見せると思っています。

日本に限らずどの国も政策がいつ変わるかはわからないのですから、近代主権国家の統治者としては当然の対応です。(軍事的緊張が高まってから、泥縄的に対応するというわけにはいきません)

対立構造や軍事的緊張が現存し、相互信頼がそれほど醸成されていないアジアではとりわけそうなるでしょう。
(先の戦争に対する国民的共通認識もなく、米国の意向を受け入れて憲法に反する立法や動きを行なっているのですから、日本に不信の念を持つのは当然だと言えます)

中国・韓国・北朝鮮など周辺諸国は、歴史的経緯から日本が主体的に動ける軍事力を保有して欲しくないと考え、米国が日本を抑え込んでいる現状を好ましく思っているはずで、米国も、日本が“使い走り”に徹することを望み、アジアで主体的な外交を展開することをこころよく思っていません。

周辺諸国は、対米関係さえ考慮すれば“安全保障”が確保できると考えています。

このような状況が、戦後アジアの米国による分断政策と個別支配を支えています。

戦後ヨーロッパは、東西対立と米国の強い影響力という構図はありながらも、それなりに主体的な安全保障体制を模索し構築してきましたが、アジア諸国は、米国のタガに嵌められたまま現在に至っています。

否応なく脅威の対象となる日本が米国によって蓋をされていることで、アジアでは、地域の安全保障体制をまともに模索する動きさえ起きていません。
(現在、ASEANと中国のあいだではそのような動きが始まっています)

アジアで地域の安全保障体制論議でリーダーシップを取れるのは、現在のところ日本と中国だと思っていますし、両国が共通の目的を持って動かない限り、全アジア的な安全保障体制はでき上がりません。

一つの例として、北朝鮮問題を取り上げます。

まず、北朝鮮が核兵器などの大量破壊兵器を保有することを非難する気はありません。
北朝鮮が維持し続けて価値観と国際関係を考慮すれば、愚かな政策だとは言えても、米国を牽制できる軍事力を保有しようと努力するのは当然だと考えるからです。
(昨年秋に打ち出された「ブッシュ・ドクトリン」に反応してNPT違反の核兵器開発を急いでいるとしても、その責任はブッシュ政権にあります)

北朝鮮は、核兵器を保有しているかどうかはわかりませんが、米国本土に到達するICBMを保有し、中距離ミサイルの輸出で外貨を稼いでいます。

北朝鮮がそのような軍事力を保有していなければ、昨年9月の小泉首相訪朝もなければ、この間のような国際論議も起きなかったと推測しています。
“変質した異様な”共産主義国家北朝鮮は、暴発(攻撃)さえ防げれば、あとは放置という対象になっていたでしょう。

好き嫌いは別として、北朝鮮は、相応の軍事力を保有することで、主要な外交対象として遇されることになったのです。

北朝鮮の軍備拡張問題が日本を含むアジア諸国のテーマとして解決しようとされるのではなく、米国の世界戦略に関わる問題として米国主導で解決されようとしてことがアジアの悲劇だと思っています。

軍事力の強化は、軍事的緊張を必ずしももたらすわけではなく、濃密な外交活動を促進する契機にもなります。


もちろん、日本が現在の憲法を遵守した状態でアジアの安全保障問題に主体的に取り組めるのならそれに越したことはないと思っています。

しかし、戦後世界構造を変える「第2次世界大戦」を継続している米国(世界経済支配層)が、金づるであり政治的労役者でもある日本の主体的な動きを見過ごすことはないと判断しています。
アジア諸国による主体的な緊張緩和への取り組みは、戦後世界構造を変えることだからです。

米国(世界経済支配層)に対する論理的な説得がどこまで通用するかはなはだ心もとない状況では、アジア諸国による主体的な緊張緩和を行なうことでさえ、対日攻撃の抑止力を保有していなければならないと考えています。

米国の忠犬になっている状態では、日本がアジアの多国的安全保障体制を構築しようと動いても、中国をはじめいくつかの国は乗ってこないはずです。

そして、好ましい推移とは言えませんが、日本の“自立”は、中国や韓国をはじめアジア諸国にアジアの安全保障をどうすべきかという切実な政治課題を投げ掛けることにもなります。

現状の国際関係が続けば、アジアにおける米国の主要パートナーは中国にシフトすると見ています。
米国が中国を選択するかたちであれば、日本や韓国といった米国の僕たちはそれに従うしかありません。
それは、米国(世界経済支配層)が安定したアジアを丸ごと経済支配する唯一とも言える方策です。
(米国の僕になっている国がアジアの協調と安定をもたらす主導的役割を担うことはできません。それなら、米国と外交したほうが手っ取り早いからです)


戦争遂行の政治的スローガンであっても大東亜共栄圏構想を掲げた日本が、敗戦によって生じたアジアの分断と対立に幕を降ろす役割を積極的に担ってもバチは当たらないでしょう。


Q2:日本がどの程度核兵器を持てばアメリカの政治力・軍事力を牽制できるとお考えですか?1で述べたように、日本が核を採用すれば彼らも軍事マインドが上がり、いっそう核兵器の所有、大量破壊兵器の所有を促し、日本の核保有は焼け石に水程度のことになるのではないですか?
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日本が米国本土の主要都市に核ミサイルを一発であっても確実に到達できる態勢を整えていると米国支配層が認識すれば対日攻撃の抑止力になると考えています。

米国がどれだけの核兵器を保有しているかは関係ありません。

Q3:化学兵器・生物学兵器を無数所有している米国へ牽制する力を持つことを基本意思とするなら、核兵器だけではまったくバランスが取れないと、軍人側は訴えてくると思いますが。つまり、核兵器所有決定は軍事マインドを飛躍的にあげていく契機となるとおもわれますがいかがでしょう。周辺諸国は、みな日本の軍事力牽制のため、核・化学・生物兵器を持つ動機を急激に高めると思われますが。
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生物・化学兵器は戦術的には有効な場合もあるでしょうが、運搬手段に裏付けされた核兵器ほどの攻撃抑止力はありません。

機動力や展開力を想定した軍事力ではないので、生物・化学兵器は必要ありません。

論議の対象になるのは、攻撃国枢要地域に核ミサイルを確実に到達させる態勢だと思います。(ミサイル発射手段が先制攻撃で先にすべて壊滅させられる条件であれば、抑止力にはなりません)

なお、“大量破壊兵器”として、生物・化学兵器を核兵器と同列に置くことはできません。

Q4:相対的な結果として外交の力が相当に落ちると考えられるがいかがか。現在のネオコン率いるアメリカ政権が外交なんて屁とも思っていない、軍事力が万能を決すという姿をどうごらんになるのですか?あっしらさんはネオコン批判だと思いますが、ミイラ取りがミイラになる可能性は?彼らと思考傾向は同じになってしまうのでは?ネオコンとあっしらさんが議論することになれば、実は基本的な物の見方で合意が起きるとしかおもえないのですが?軍事マインド強化が外交力の必要性を相対的に下げていくある種効率性の高いものであるというネオコン、間違っているんですか?
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軍事力を強化することが、「相対的な結果として外交の力が相当に落ちると考えられる」と判断される根拠が不明です。

軍事力に拠りかかった外交は、相手の譲歩を得られるとしても、長期的に良好な関係性を築くことには寄与しないと思っていますし、軍事力を強化したからといって外交力が強化されるとは思っていませんが、最後の外交手段である軍事力にものを言わせようとする国家が存続する限り、軍事力が政治的外交力の支えになることは間違いないと考えています。

ネオコンが米国政権を率いているとは考えていませんし、米国政権が、知的傲慢に陥り標的国家の国民をなめているとは見ていますが、「外交なんて屁とも思っていない」とは受け止めていません。
米国政権(世界支配層)が、恒常的な戦争を望んでいるのなら「外交なんて屁とも思っていない」でしょうが、そのような立場ではないと受けとめているので否応なく外交が必要になりますし、彼ら自身そう思っているはずです。

自分たちが使える軍事力と知的判断力で思うように世界を変えられると考えていることが愚かなのです。

(ネオコンについては、米国(世界支配層)の対外政策をもっともらしく理由付けするために、その考えが利用されているという見方もできます)

「軍事力が万能を決す」というわけにいかないことは、アフガニスタンとイラクの現状が如実に示しています。
(公言はしていませんが、ブッシュ政権で少しは知性がある人ならばそのような認識を持っているはずです。持っていなければ、災厄だけを撒き散らして立ち直れないほど惨めな敗北を迎えることになります)

アフガニスタンとイラクの現実は、米国に対して有効な抑止力を保持していない国家が米国支配層と異なる価値観や結託した支配層を持っていれば、米国の一方的な判断で軍事的蹂躙を受け、多大な犠牲者を出しながら占領支配されることになるということを示しています。
そして、それだけではなく、“国際社会”は、あれらのような米国の一方的な判断に基づく軍事行動を止める意志も能力も持っていないことも明らかになりました。

日本が米国政権と価値観や経済的利害においてこれから先も同じだとは言えません。

米国(世界支配層)は、一方的な判断で“敵”と考えれば、あれこれ理屈を付けたり、策動を行なってまで正当化して軍事的攻撃を仕掛けてくるのです。

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