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「被害者」と「加害者」―2元性の超克
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投稿者 Q太郎 日時 2003 年 8 月 07 日 18:46:25:4V2zl9FyN7Ano

(回答先: Re: 「良き事」のために 投稿者 エンセン 日時 2003 年 8 月 05 日 00:57:30)

エンセンさん、お返事を読ませていただきました。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。

エンセンさんは戦争の「犯人」を探したいと考えていらっしゃるようで、また犯人は居るのだとお考えのようにお見受けしました。以前もお話した通り、私は「犯人探し」をしたところでそれを見つけ出して完全に「排除」する事は元から不可能だと思っていますし、不毛では無いかと思っているものです。

私は阿修羅を覗きはじめてまだ1年も経ちませんが、かなり勉強させていただいております。その中で膨大な量のリンクを読んでいく事で元々感じていた違和感を言語化できるようになってきたところです。

経済のシステムが戦争を起こす「機械」になっている事は、別レスですみちゃんさんがご指摘なさっていますね。国際金融を牛耳っている集団が金利つきの金の貸し借りを無制限に続ける事で産み出している「架空の富」が問題になっている点を、世界史の視点から分析しておられました。冷戦構造や2つの世界大戦で、どのように金融が動いていたのかもそうですが、また、そこにどのようなテクノロジー技術の投入があったのかを見ていけば(パソコンなど、様々なテクノロジーが戦後に分進秒歩で開発されてきました)、点々としていたものが千になり、面になっていくようです。

例えば、マスコミや映画産業をたどっていくと、大本の資本は国際金融資本にたどりつきます。日本の財閥を探っていけば、国際金融資本の影をそこに見る事が出来ます。キリスト教の布教の歴史を見ていけば、そこに虐殺と強制的な改宗、そして植民地支配の足がかりになった大きな闇を見つけることができます。スーパーコンピュータの開発は原爆を開発した時にできた副産物ですし、私たちが使っているこのインターネットの技術も元々は軍事目的だったブラウザが公開されたのです。それなら、これを逆にきっちり使っていく事が必要です。

また世界史の問題の根幹には、10世紀ごろに「ユダヤ人」と呼ばれるようになったユダヤ教に改宗した民族が大きくこの問題に関わっている事、バチカンとキリスト教の関係も大きくからんでくるのでは無いでしょうか。ただこれらの陰謀論を論じていて不毛に感じるのは、結局その歯牙にかかっているものを攻撃しているだけでは、別の価値観を軸にする世界を自分たちで作っていこうという気概に欠ける部分がありますので、色んな事実の提示を情報としてちゃんと消化しておりますが、それ以上論じたいとは思っていません。

このように歴史が支配層の都合のいいように改竄されてきた事の連続であるということを見きってしまえば、いつか本質が見えてくると思っています。その点でマインドコントロールがかかっていると言い方は確かに的を得ていますが、これは真剣にあなたのような問いを持つ人間が増えれば増えるほど、何が本当なのかを考える土壌が出来て行く事だと思っていて、決して一筋縄では行かないでしょうが、既にほころび始めたなと思っています。

さて、エンセンさんのレスの中で、「犯人」たちは「確信犯」でやっているが罪悪感があるはず、と書かれておられましたね。

 私が思うにエンセンさんが「犯人」と考えておられる方たちは確信犯的に「利益」だけを求める方向で、世界中でいろんな勢力を金融で操るゲームマスターみたいなものなので、基本的に「罪悪感」など無いものだと考えております。ゲームマスターはゲームのバランスがとれていればそれでいいのです。そしてその「罪悪感」のなさそのものは、人間誰しもがこれは自分の思いどおりになる、と「利己的」になった時に発揮できるものですので、実は自分も犯人になるのでは無いかと考えるときもしばしばです。でも犯人にならない「理性」をもちたいと思っています。たとえ今の状況で誰か「犯人」が居て捕まえても次から次へと同じようなものは出てくると思っています。この点では私は悲観的です。

唯一それを回避できるとしたら、それはみんなが自発的に考え始め、気がつく事、この一点にかかっていると思っています。だから「犯人」は捕まる事がありません。この方法で行くと、あなたのいう「犯人」はただ無視されて「消える」のです。事実が明らかになるにつれて、手口がわかってきますから、「犯人」に「エネルギー」を奪われている人達は、そこから自分を取り戻します。それだけで良いのです。

こういう風に考えているので、エンセンさんがおっしゃっている「加害者」と「被害者」という構図は、私は素直に頷けません。この構図にはなにかとんでもない盲点があるような気がするのです。その点について、言語化してみたいと思います。

エンセンさんは文中で何度か、「犯人」についていく人間は「被害者」だと書いておられますが、私にはそのようには思えません。「被害者」にも考える頭があり、分別もあるからです。
また、別の角度で見ると、この「被害者である」という構図が行きすぎた時にどれだけの新たな加害をしているのか、イスラエル問題などを注視してみてください。指導者に洗脳されて盲目的についていっているという見方も出来るかもしれませんが、ことはそんなに単純ではありません。「被害者」であるという「特権的な立場」が逆に別の人間を虐げている実例があるわけです。あなたが「犯人」と思っている人達は残念ながらこれらの「罪悪感」を巧妙に利用して利益をあげる事も得意です。

「被害者」は「加害者」に対して何をしてもいいのか、これが問いです。いつまでも加害責任を問うて相手の罪悪感につけこんだり同情を買ったりしていても問題の解決には繋がりません。だから私は恐怖を煽る陰謀論の手法があまり好きではありません。確かに被害者かもしれないし、色んな事実を知る必要はあります。しかし、その内容があまりに恐怖に満ちていれば、逆に事実を知っていることで無力感を生じることもあります。彼らの中では、恐怖を味あわせたり、罪悪感から利益を得ると言う事は結果として計算に入っていて、支配するのに役に立ちますから思う壺なのです。恐怖の正体から目をそらす事が恐怖を生みます。それは9.11のテロ後のアフガン侵攻でも生じた大きな疑問にも繋がっています。

もし今全ての情報を仮にメディアコントロール・マインドコントロールのたまものである、という情報がマスメディア側から発表されて公表されたら、その時エンセンさんはその人達を裁くのでしょうか。支配層を裁いて、それで何かがスッキリするでしょうか。排除して本当に問題は終わるのでしょうか。それよりも私は自分もそっちの(抑圧する)側に入っていたかもしれないという想像力と、入らないためにどのように思考をめぐらせていくのか、ということに気をつけて努力をして居たいと思っています。「やられたらやり返す」のでは、いつまでも悲しみや怨みの連鎖が続いてしまいます。原爆を落とされたから原爆をアメリカに落としてやれ、と言うのがあまり建設的では無いと感じるのと同じ事だと思っています。解決よりも先に問題提起が必要です。問題提起に気をつけなければいけません。「それはなぜ起きたか」「何が解決なのか」これを知る事が、イメージや観念からの解放に繋がると思います。

なので私はこの「被害者」―「加害者」という論の立て方そのものを疑っています。これは、物事をある一面で見たときの真実ですが、私はそんなに単純に「犯人」と「被害者」が分けられないのではないか。むしろ「加害者」もまた何かの「被害者」である可能性もあるのでは無いかと思うのです。こうした2項対立が「問題から目をそらす為の巧妙な罠」として機能しているのでは無いか、という懸念を持っています。

ですので最初の方で「片棒を担いでいる」といういい方をしました。つまりは積極的では無いにしても私たちもそのシステムを支えていると言う事は間接的に何かを「加害」しているのでは無いかという事です。そして大事なのは、その片棒を「勝手に」担がされている事に気がついて、自らの手でおろす方法に気がつく事です。私たちは産まれてからこの方、この片棒を「勝手に」担がされているのです。降ろしたらもっと楽に生きるとこともできる、と思えてなりません。

常識を疑う、というところをもう一歩進めて、さらに深い心理的なメカニズムに自覚的である事、これが本当に「目を覚ます」ことに繋がるのでは無いかと思っています。物事にはいつも二つの面があるのが当たり前です。そのどちらかだけにたっては、真の解決は望めないのではないしょうか。そしてその事に気がつき始めた時に、気がつくと色んなところに人がいて、自分が一人ではないことを実感できるように思っています。

ではでは。

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