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投稿者 ES 日時 2003 年 6 月 01 日 23:09:05:

(回答先: 05/31 00:15 新型肺炎 エイズとの二重感染も 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 6 月 01 日 16:53:30)

関連資料になりますかどうか。

あるフリーランス・カメラマンの記録
http://members.tripod.co.jp/israel/

「エイズ村」について載っています。既出かもしれません。
(お名前が無いのでこの内容がどの程度事実か判断できませんが)中国でもエイズは
想像より多く広まっているのかも知れません。それとも有名な話?

中国     売血によってエイズに感染した村々

中国には20年ほど前から、貧しい農村を対象とした売血政策というものがあった。
売血政策とは、文字通り血を売ってお金に換えるもので、「血液売買により経済発展を
促す」という政府の支持のもと、安易にお金に変わる手段としてこの政策は地方農村を
中心として中国各地に定着していった。
その売血地域の一つに河南省があった。河南省には、洛陽や鄭州といった観光名所の
街も多数あるが、都市部以外はほとんど農業を生活のなりわいとしている地域ばかりで
ある。
そして、最近になりこの河南省農村地域から世界の報道機関を注目させるほどの事実が
明らかになった。

香港誌「争鳴」によると01‘‘5月30日、河南省文楼村より7人の村民が北京にある
外国人記者会を訪れた。この7人の村民が村の現状を伝えたところによると、売血政策
によって血を売った村人が次々とエイズを発病し、死に至っているというものであった。
その7人の村民もまたエイズによって父母を失った孤児達であり、子供を失った母親で
あり、農民として生きてゆくにはあまりにも過酷な惨状となったエイズによる被害者で
あった。

この7人の村民が実態を訴えたことからこの河南省文楼村「エイズ村」は全国ならぬ
全世界へと知れ渡った。しかし海外の報道機関によるインタビューに対し、河南省政府
部門は一貫してあいまいな口調で事態の具体的な言及を避けてきた。国連の関係部門の
要求に対してさえ「ノーコメント」を通してきた。しかしそれが却って様々な憶測を生
み出す結果となり、世界的な「エイズ村騒動」につながっていった。
海外のメディアによって大々的に報道された河南省文楼村「エイズ村」に関し、中国
政府は事態を重視。河南省と、隣接する陜西省の関係部門に詳しい調査報告を要求、
国務院は正確な事態の報告を収集することとなった。

その結果、陜西省商洛地区の7つの県に関し、中国政府関係者が明らかにしたところ
によると事態は非常に深刻、自分の血を売った2万人のうち最低3割がエイズに感染し
ているだろうという。主な原因は売血時の針の使いまわしであった。
河南省に至っては、90年代初頭に地方閣僚の奨励のもとに多数の農民が国営血液センタ
ーに血を売った経験を持っており、
14〜15歳以上の人では95%が過去に1度は血を売っている。なかでも河南省新蔡
県の温龍村は昨年11月に農民の65%がエイズウイルスに感染していることが判明、
97‘以来既に60人がエイズによって死亡している。
この新蔡県にはもう一つ「エイズ村」と呼ばれる人工4500人を有する東湖村があり、
ここでは80%の成人がエイズウイルスの感染者で、このうち60%の人が既に発病してい
る。この東湖村での状況を「ニューヨークタイムズ紙」では世界最高の発病率であると報じている。

01‘7月31日 

これらの情報をもとに俺は現地での状況を知るべく、河南省新蔡県東湖村へと向かった。
河南省鄭州、少林寺の本山があることでも有名な観光名所の街。国内線だが空港もある
大都市。ここ鄭州からバスで南に5時間ほどの距離に親蔡県がある。新蔡県は観光名所
そ無いものの、小都市とでも言えるほどの規模であり、観光客でも不自由なく過すこ
とができる。
東湖村はこの新蔡県の中心地から人力車で20分ほどの場所に存在した。ただ現地人いわ
くエイズ村は東湖村ではなく、東湖村から徒歩で10分ほど離れた大庄村であるらしい。
俺は人力車で昼過ぎに大庄村に着いた。手作りの赤レンガの家が立ち並び始めるとこ
ろが大庄村の入り口であった。入り口手前に病院のような施設があった。
コンクリート作りの4階建てほどの大きさの建物、日本の小学校くらい規模だろうか。
病院の証である看板などは無いが、「梅毒・伝染病撲滅」などの文字が壁に多数書か
れている。窓はほとんどが開いていて、患者と思われる人達が多数窓から身を乗り出し
てスイカをほおばっている。
俺は近くの村人に聞いた、「この建物にエイズ患者が集められているか?」村人は
「そうだ」と頷くが、なぜかよそよそしい。
その時、一人の男性が俺のもとに駆け寄ってきた。その男性は俺を無理やり大庄村の
入り口にある、一軒の家に連れて行った。公安であった。俺は現地に入って5分ほどで、
公安所に連行された。
2時間ほど尋問を受け、俺の身柄は新蔡県より車で4時間ほど離れた駐馬店という中規
模の街へ移された。そして公安署ともいうべき河南省南東部一帯を管轄している公安署
に護送された。 俺はここで6時間の尋問を受けた後、「エイズ村には今後一切近づか
ない」との約束書を書かされフィルム等、記録物は全て没収され解放された。
ここで俺は今回の取材自体が中国政府にとってどれほど重大なことであり、どれほど
外国メディアに神経質になっているかをうかがい知ることができた。

22:00尋問が終わり、公安3人と尋問の時に日本語通訳してくれた美人女性が宿泊所
まで送ってくれるという。しかし、連れていかれた宿泊所は100元(1300円)
 俺が「高い!」とダダをこねると2軒目にパトカーで連れて行ってくれた。
2軒目は80元、俺がまた「高い!」と言うと公安は国家権力なのか宿泊所の
服務員に、「安くしろ!」っと言ったら、60元にまであっさり値下がった。 
公安3人と日本語通訳の美人女性は、俺が部屋に入るのを確認してから、「明日中には
必ずこの一帯から離れるんだぞ!」っと言い残して帰っていった。公安3人が俺の部屋
から出たのを見て、美人通訳がそっと呟いた・・
あとであなたの部屋にくるわ。食事まだでしょ!」 
俺はとりあえず美人だったので、頷いた・・・
23:00 美人通訳が俺の部屋にやって来た。手土産に餃子をたくさん買ってきてくれた。
俺が代金を払おうとすると「私のおごりよ。」と優しく言ってくれる。
彼女の名前は張さん、28歳。スーツの似合うショートカットの知的な女性。それにしても、
張さんはミニスカートなので足をくむとき、パンツは見えるわ! スーツの肩口からは
ブラジャーは見えてるわ!
「(そのへんに無関心なのか!?)(単に俺を誘惑しているのか!?)
(誘惑しているなら目的は何なんだ!?)」
俺は、彼女が部屋に入ってきてからというもの、平静をよそおいながら、常に頭はフル
回転状態であった。

張さんは笑顔で話しだした。「私は公安ではないのよ。普段は日本語通訳をしていて、
いつもはここ駐馬店で日本の業者と現地業者との通訳をしているの。」
「だから安心してもいいのよ。」
まぁ俺は半信半疑で話を聞いていた。すると張さんは真顔になって・・
「今日あなたが言ったことは私を含め、公安は誰も信用していないわよ。」
「だから、本当のことを教えてくれない?」俺は意味がわからなかった?
「俺が言ったこと?」
「そう、あなたがフリーの記者であること、中国語が解からないということ、
そして東湖村に来たのは偶然だったってこと!」
「(なるほど! そのへんが聞きたかったのか)」

俺はようやく彼女がここへ来た意味を理解しはじめた。
(でも、「偶然に来た」ってこと以外は全部本当のことなんだけどな・・・)
俺はとりあえず「嘘はないよ」と答えた。
すると彼女はテレビを指さした。「あなたがテレビを見ているということは、中国語を
理解しているということよ!」 俺はおもわず食べていた餃子を噴きだしてしまった。
「テレビは言葉がわからなくても付けるよ!」張さんは納得いかない表情で、続けて
話だした。「私はここ駐馬店にずっと住んでいて、東湖村の方までは時々行くけど、
エイズが蔓延してる話なんて聞いたことがないわ。あなたはどこでエイズの情報を得た
の?」「んっ!知らないの?ニューヨーク・タイムスにも載ってたよ。」
すると張さんは急に興奮しだした。
「アメリカは嘘つきだ! いつも中国の悪い嘘の情報を流す!!」
「あなたはアメリカの情報を信じてはいけない!」 俺も負けじと、「中国政府だって
本当の情報を流さないぜ!」「中国は嘘の情報は流さないわ! ただ政府を批判する
ような記事は出さないだけなの! 人民が混乱しないように!」

「(それが、情報操作ってやつなの!!)」俺は心で呟いたが、これ以上言い合いして
も仕方がないので、「わかった。俺はアメリカの情報を信じているわけじゃない。」
「信じてないから、こうやって現地まで真相を確かめにきたんだ! OK!?」
張さんの顔に笑顔が戻った。「あなたは勇者です!」「そうです、情報をうのみにしては
いけませんね。」 俺も生まれて初めて、勇者と言われて笑顔になっていた。
張さんは俺がアメリカの悪口を言ったのをきっかけにご機嫌になった。それからは
張さんの家族のことや仕事のことについて30分ほど話した。
0:15 張さんは帰り際に、電話番号を教えてくれた。最後に張さんは言った、
「エイズ村のことが本当なら、また電話で教えてください。」
「あなた、どうせまたエイズ村に行くでしょう!」「さぁ?」俺は笑顔でとぼけた。
すると張さんも笑顔で両手を上げた。「じゃあね、張さん今日はありがとね」と別れ
際に俺が言うと、「中国語が喋れないのとフリーの記者だってのは信じてないからね。」
「再見!!(サイチェン)」   バタンッ
さーーーーーーて! 1回捕まったからって負けられるか! もういっこ別のエイズ村、
文楼村の行き方でも調べるとするかーーーーーーー!!    

01‘8月2日

2日後、俺はどうしてもエイズ村の状況を知りたく、河南省上蔡県文楼村に行く決心をした。
上蔡県と新蔡県、ここ駐馬店は共にバスで3時間くらいの距離にあり、ちょうど3つの県で
トライアングルをつくるように位置している。ようするにこの一帯、広範囲にわたってエイ
ズ村が点々と存在しているのである。
その文楼村もまた村民の65%がエイズウイルスに感染しており、ここ数年で40人以上が
エイズによって死亡し、エイズによる生活苦のため自殺者も多数でていると香港誌「開放」
で報道されていた村であった。
正午過ぎ、俺は上蔡県にバスで到着した。どうやら文楼村はすぐ近くにあるらしいが、
道が舗装されていないため、車では行けないとのこと。俺はバイクタクシーの後部にまた
がりさっそく文楼村へと向かった。
文楼村は上蔡県の中心地からバイクタクシーで15分くらいの距離であった。俺は東湖村と
同様に文楼村にも公安が常駐していることは間違いないであろうと思い、文楼村手前1キロ
くらいから徒歩でゆっくりと村に近づくことにした。
ここら一帯は幾つかの村々が連なって一つの集落が形成されていた、日本でいうところの
2丁目が文楼村、3丁目が○○村みたいなものであろうか。
俺は文楼村手前の村で、一人の老婆に公安がいるかどうかを尋ねた。初め、老婆は怪訝そう
に俺の様子を伺っていたのだが、俺が日本の記者だと名乗り、エイズ村の取材に来たことを
告げると、態度を一変させ俺を自分の家の裏庭に連れ込んだ。老婆は昼食をとっていた家族
を呼び集め、俺を公安に見つからないように匿ってくれた。そして一人の少年の先導によっ
て俺は民家の裏庭を通り文楼村のある家族のもとへと案内された。
その家庭は祖父母がエイズに感染していた。祖父55歳、祖母47歳、そしてすでに結婚して
いる26歳と24歳の息子夫婦が一緒に暮らしていた。この家族は公安がすぐ近くに居るのを
尻目に、静かに俺のインタビューに答えてくれた。
「現在ここ文楼村は中国政府からの医師や治療団体が来ているものの、村人は次々と死ん
でゆき、働き手がいなくなり生活が困難になった家族などへの援助も無く、薬も役にたたな
い。」「エイズに感染した人はただ死を待つより仕方が無い状況にある」とこの家族は語っ
た。俺の「これからの希望は?」との問いに、今は外国からの援助だけが唯一の希望である
と強い口調で語った。俺の「外国人は来た事がありますか?」との問いには、今まで数名の
外国人が来ているとの返事であった。昨日もドイツ人2人がこの村に来たらしい。しかしそ
のドイツ人記者も含め、外国人はすぐに公安に捕まって連れていかれるとのことであった。
日本人では俺が初めてのようだ。当然この村への外国からの援助はまだ無い。

俺のインタビューに答えてくれた、エイズ感染者の祖父母はまだ発病しておらず、農作業も
手伝えるため、今日の食べ物に困るような事態にはなっていない。しかし祖父は「最近、
体に斑点ができてきた、体調が少しずつ悪化してきている、
エイズが発病したら最後、今後どのように生活していけばよいのか分からない」と悲痛な面
持ちで、体に現れた斑点を見せながら俺に語った。
俺は他のエイズ感染者もインタビューしたかったが、「今日は公安がいるので明日の19時以
降に、もう一度村に来なさい」という、村人の意見に従いトウモロコシ畑を3キロほど抜け
た安全場所まで村人に案内してもらい、2時間ほどで文楼村を後にした。

01‘8月3日

19時、俺は再び文楼村に向かった。俺は村を注視しながら昨日の家族のもとへ歩いていた。
村は子供達が牛や鶏、アヒルや子豚などを遊び道具にし、走り回っている。一見してこの村
の6割以上がエイズ感染者などとは到底想像もできない。
文楼村のちょうど中心あたりに3階建てほどの白い建物があった。東湖村で見たエイズ患者
のための病棟と同じような建物であり、ここも建物の壁いたるところに「梅毒・伝染病撲
滅」などの文字が書かれている。東湖村のそれと同じように、エイズ患者とおぼしき人々が
多数、窓から身をのり出して暇そうに外を眺めている。お世辞にも病棟とは呼べない代物だ
が、コンクリートの3階建てというだけで、明らかに村の手作り赤レンガの家とは異なって
いる。俺がその建物の写真を撮ろうとしたその時、3人の村人が俺のもとに駆け寄ってきた。
「公安がいるので逃げろ」と非常に焦っている。俺は村人3人に誘導され背丈ほどのトウモ
ロコシ畑を30分ほど必死で逃げた。そして村から2キロほど離れたトウモロコシ畑に4人で
身を潜めた。俺と一緒に身を潜めているこの3人,男性2人に女性1人、男性は30代と
20代、女性は40代だという,皆エイズに感染しているという。どうやら俺が文楼村に昨日
来たことはすでに村中に知れわたっているらしく、村人総出で俺を匿ってくれているらしい。
2時間ほどで公安が帰ったことを知らされ、俺は村に戻った。村の広場では1台のテレビを
子供達が40人ほどで見ていた。
村人は俺を丁重に招きいれてくれた。俺は早速インタビューの準備にとりかかった。
そして準備が整ったのも束の間、見るからに村人ではない5人の男がやってきた。5人は俺の
周りにいる村人を払い除ける。「公安か?」俺は落胆した表情で問うた。「公安ではない」
と5人は言った。しかし5人は無理やり俺を車に乗せ、村から走り出した。
5人は人民日報の記者達だった。記者達は俺の荷物を全てチェックした後、
「村には行ってはならない」と念を押した。そのまま俺が宿泊しているホテルまでついて
きて、俺が部屋に入るのを見とどけ帰って行った。

午前2:00

俺の部屋に突然、公安が踏み込んできた。さっきの人民日報の記者も一緒であった。
「やはりか・・」俺は、部屋に残していた、フィルムや記録物の全てを公安に没収された。
どうやら公安は、俺が誰の依頼を受けて取材しているのかが気になるらしい。
俺が「フリーの記者」であると言っても信用してくれない。
公安の尋問を受けながら、俺は人民日報の記者にエイズ村について聞いた
「文楼村に政府の援助がありますか?」記者は「文楼村には国家医療隊、県の衛生局も行っ
ている。村には防医署もあり管理は非常に厳重である。村は非常に良い待遇であり安全で
ある。」と述べた。公安も同じような意見であった。
「バカ野郎! じゃあなんで、村人皆で俺を匿ったんだよ!!」
公安・記者共に無言で無視された。
それから俺の部屋で朝方まで尋問が続いた。・・・
結局、俺は記録物を全て没収され、「観光地以外の場所への立ち入り禁止」の約束書に
サインさせられた。俺の帰国チケットが3日後だったので、今回はこのような処分で
すんだが、もし帰国チケットがもっと先だったら即日、国外退去処分だったらしい。
朝早く、俺は公安と記者に見送られ上蔡県を後にした。
<左、2人が公安の偉いさん。右、2人が人民日報記者。ぼけっ! 

中国エイズ問題

最新の『中国新聞週間』によれば、2000年中国のエイズ感染者は累計60万から100
万に達し、このための経済損失は4600億元から7700億元にのぼるという。中国のあ
る専門家は「エイズの蔓延程度はすでにアフリカを大幅に越えている」とも語っている。
中国政府は血液の供給をより安全にするために、1998年10月から売血を中止し,全て無償供
血者によるものとする法律を制定したが、かつて華南省で働いていた医師は、華南省の非法
血液センターに貯蔵されている血液のうち、少なくとも100万人のエイズ感染者の血液が混
じっていると言う。
中国の関連部門ではエイズが改革開放以来の中国の経済成果を脅かすと警告。
しかし、現在まで、有効な予防法や抑制措置は取られていない。

* とりあえず今、言えることは中国での輸血、特に地方での輸血は細心の注意を払って
下さい。どうしても、輸血が必要な場合を除いてはできるだけ輸血をしない方がよい。
売春なども同様。   

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