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人間の胎児から採取した卵胞の培養研究、不妊治療への適用に賛否両論
http://www.asyura.com/0306/health5/msg/219.html
投稿者 ES 日時 2003 年 7 月 02 日 21:08:30:

(可能になるということは、結局やるということですよね???)

人間の胎児から採取した卵胞の培養研究、不妊治療への適用に賛否両論

 マドリード発──イスラエルをはじめとする科学者のグループが6月30日(現地時間)、流産した人間の胎児から採取した卵胞の培養研究の結果を発表し、一部ながら予備段階の実験に成功したと明らかにした。

 この発表は、マドリードで開かれた http://www.eshre.com/ ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)の http://www.eshre.com/ecm/mainM.asp?r=64 年次会議で、研究グループを代表してタル・ビロン=シェンタル博士が行なったもの。博士は、今後この技法によって、不妊治療に必要な卵子を提供できるようになるかもしれないと述べた。

 ネズミを使った実験では、この技法を使って、これまでに約70匹の仔ネズミが生まれているという。

 しかし、専門家の一部は、流産した胎児が人間の卵子の実用的な供給源になり得るか懐疑的だ。また、たとえ技術的に可能だとしても、倫理面の懸念から受け入れられないのではとする専門家もいる。

 卵細胞は卵胞の中で成熟するが、ビロン=シェンタル博士たちの研究で、何が卵胞の成長の引き金になったかはわかっていない。この研究は、イスラエルのテルアビブ近郊にある http://www.clalit.org.il/rabin/defaulteng.asp ラビン医療センターで同博士が率いる研究グループが、オランダの http://www.uu.nl/ ユトレヒト大学の研究者と共同で、胎児の卵巣組織の発達と生存について調べる目的で行なったものだ。

 この研究に使われた胎児は7体で、すべて妊娠22週目から33週目に流産したものだった。

 研究者たちは、卵巣組織の試料を採取して直ちに冷凍保存した。後になって解凍された組織は、薄く切り分けられ、成長促進薬と子牛の血液の入った培養皿に4週間置かれた。

 そして、4週目にエストラジオール――エストロゲン(女性ホルモン)の一種――の量が増加したことから、卵胞のうちいくつかは休止状態から発育状態に入ったと結論づけられた。

 「この技法は、実用からほど遠い。今回到達したとされる段階から、さらに何ヵ月も培養を続けなければならない」と、ベルギーのブリュッセル自由大学で内分泌生理学を教えるヨハン・スミッツ教授は指摘する。同教授は今回の研究には関与していない。

 スミッツ教授は、ビロン=シェンタル博士たちの技法は、あくまで不妊治療に用いられる組織育成促進剤の最適な調合を把握するためにのみ有効だと考えている。なかでも女性がガン治療を受ける前に卵巣組織を採取して冷凍し、健康回復後に妊娠できる状態に戻す方法をとる場合には有効だとしている。

 専門家の間では、不妊治療の成功率が今のところあまり高くない原因は、子宮に移植される前の卵子や胚を培養する培養液の組成が適切でないためとの意見が多い。

 スミッツ教授は、胎児を使えば、十分な量の卵胞を確保できるため、研究者たちがさまざまな薬品の組み合わせをテストして、最適な調合を発見できるだろうと述べた。

 だが同時に教授は、不妊治療用の卵子の供給源としてこの技法を使った場合、(ドナーである)胎児から同意を得ることができないことが主な問題だと指摘した。

 世界的に有名な卵巣細胞専門家で、 http://www.jonesinstitute.org/ ジョーンズ生殖医療研究所(バージニア州ノーフォーク)の研究部門を統括するロジャー・ゴスデン博士は、流産した胎児を不妊治療用卵子の供給源として頼るのは実際的ではないと否定的だ。

 今回の実験に使われた胎児は、妊娠第2期から第3期(4〜9ヵ月)にかけて流産したものであり、その時期の流産は希にしか起きない。そして、ゴスデン博士によれば、(流産が多い)妊娠第1期(3ヵ月まで)の胎児から採取した卵巣組織は、未発達すぎて治療に使えないだろうとのことだ。

 「私は、流産した胎児から卵巣組織を採取する必要はないと思う。なぜなら、成人女性からバイオプシー(生検)により採取できるからだ。そうした試料なら、提供者からきちんと同意を得ることができる。それに、流産した胎児の組織からと比べると採取できる卵細胞は量こそ少ないかもしれないが、使える可能性ははるかに大きい」とゴスデン博士。ゴスデン博士もビロン=シェンタル博士たちの研究とは関係なく、第三者の立場にある。

 「別な問題もある。胎児の体内の卵細胞のうち、実際に卵子になるものはごくわずかだ。先天異常を持つ卵細胞が選択的に排除されていくのかどうかという点ははっきりしていない。だが、排除されるはずだった卵を使うことによって、先天異常のリスクを高める恐れもある」とゴスデン博士は警鐘を鳴らす。

 ヨーロッパ生殖医学会で倫理問題特別委員会のコーディネーターを務めるフランソワーズ・シェンフィールド博士は、いずれにせよ、流産した胎児からの卵細胞の採取については、治療法として実際に使う前に、広く議論されなければならないとしている。

 また、シェンフィールド博士は「科学者が『素晴らしい供給源をむざむざ捨ててしまう』などと発言することは許されない。もし一般市民が不安に感じるなら、そうした技法を許してはならないと思う。許すにしても、問題点をすべて詳細に調査した後、何年も経ってからになるだろう」とも述べた。同博士はロンドン大学ユニバーシティー・カレッジで不妊治療講座の講師も務めている。

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