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末期がん患者“安楽死” 殺人容疑で医師書類送検(読売新聞)
http://www.asyura.com/0306/health5/msg/366.html
投稿者 シジミ 日時 2003 年 8 月 07 日 15:53:23:1VmSkkGasXps6

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030807it04.htm

大阪市福島区の関西電力病院で8年前、末期がんの男性患者に対し、当時の主治医(48)が多量の塩化カリウムを短時間に投与し、死亡させていたことがわかった。

 ◆薬物投与…8年前、大阪で◆

 大阪府警のこれまでの事情聴取に対し、医師は「患者の苦しむ姿や家族の悲しみをみかね、苦痛のない方法で死なせた」と説明している。府警は、ほかに苦痛を緩和する方法があるなど、判例上、「安楽死」を容認する要件を満たしていないと判断し、7日、医師を殺人容疑で書類送検した。

 府警によると、医師は男性で現在、別の病院に勤務している。死亡したのは、大阪府内の当時46歳の会社員。

 男性患者は1995年2月に入院したが、当時、すでに末期の直腸がんで、余命わずかと診断された。医師に「娘にみとられたい」と訴えていた。

 入院からまもなくして危篤状態に陥り、意識を失った。家族や親族が病室に集まったが、けいれんを繰り返して苦しむ姿に娘が耐えきれず、病室を飛び出そうとするなどしたため、医師が塩化カリウム10ccを原液のまま点滴して数分後に死なせた、という。

 同病院によると、「かつて安楽死事件があった」とする匿名の投書が昨年末に寄せられ、内部調査をしたが、事実関係が解明できなかったため、病院が今年3月に府警に告発した。

 府警が、医師による積極的安楽死が認められる4要件に照らして検討。▽患者は当時意識不明の状態で、苦痛を感じていたのかどうか不明確▽モルヒネ投与など苦痛を緩和する手段が尽くされていない――の2点で要件を満たしておらず、医師の行為は殺人に当たると判断した。

 医師は「当時は仕方ない選択だったと思ったが、今は反省している」と話している、という。一方、家族や親族は医師の処罰は望んでいない、という。

 関西電力病院は「当局に判断を委ねている段階であり、その判断を待ちたい。医療倫理に関して一層の改善を図り、万全を期していきたい」とする三河春樹院長のコメントを出した。

           ◇

 医師による安楽死をめぐっては、1991年に東海大付属病院(神奈川県伊勢原市)で末期がん患者に塩化カリウムを注射して死亡させた男性医師が殺人罪で起訴され、横浜地裁が「患者本人の意思が明らかでなかった」などとして執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

 また、96年に国保京北病院(京都府京北町)の男性院長が末期がん患者に筋弛緩(しかん)剤を投与して死亡させたとして殺人容疑で書類送検された。この事件で京都地検は「正当な医療行為とは認められない」としながらも、筋弛緩剤の投与と患者の死の因果関係が立証できないとして、院長を不起訴処分にした。

 98年11月には川崎協同病院で、女性医師が入院中の男性患者に筋弛緩剤を投与して死亡させた。女性医師は殺人罪で起訴され、現在、公判が続いている。

 ◆安楽死4要件=1991年に起きた東海大付属病院の「安楽死」事件の有罪判決の中で横浜地裁は、医師による積極的安楽死の違法性が阻却される要件として、〈1〉患者に耐え難い肉体的苦痛がある〈2〉死が不可避で、死期が迫っている〈3〉苦痛を除去、緩和する方法がほかにない〈4〉生命の短縮を承諾する患者の明らかな意思表示がある――の4点を示した。

(2003/8/7/14:04 読売新聞 無断転載禁止)

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