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投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 8 月 10 日 02:11:51:WgkZZjZT3HifU

(回答先: Re: 記号論は操作をまぬがれているか 投稿者 如往 日時 2003 年 8 月 07 日 19:55:26)

如往さま、

こんばんは。
レスを差し上げるのがとうとう週末になってしまいました。
お待たせして申し訳ございませんでした。
こちらこそ初めまして、しかしご投稿はずっと拝読させていただいてきておりました。

『この体験を『記号論』を援用して解釈することには少し無理があるのではないでしょうか。単なる自我の防衛機制の顕在化(Behavior)に想えます。』

そうですね。彼女の、自分の状態を客観視するのを拒否するという
根底の態度に観られたのは、おっしゃるように防衛規制の『働き』でしょうね。

しかし、彼女は大変感情的ないし激情的であるにもかかわらず、
またとても cerebral な(情緒を安定させるための足場を、
自分の獲得した知識の上に築こうとする、という意味で申しております)、
行動様式を持った女性でもありました。

この女性が、自我の防衛のために必要な具体的な対処法として、
余るほど持っている知識の中から最も適当なものを使用していたのではないか、
という意味で書いたのが、先の記号論の大前提に関する投稿でございました。
こちらが逆上させてしまった時の彼女が、よく
『それはあなたの問題なのよ、それがどうして分からないの?』と言っていた時に、
どうやら本気で言っていたらしい、ということから推測したのですが。

もし実際にそうであったならば、彼女の知識は、少なくとも
彼女に以下のことを免除してやる役割を果たしていたようです。
既に学術的に固められて定説になっている理論をベースに自己を擁護しているという安心感から
一つには、自分が間違うということもあり得る、という疑問を持つことが免除され、
また一つには、(それが無茶なものだと思っているところの)周囲の者に対して
罪の意識を持つということが免除され、
周囲の者が彼女の言い分に対して理解に苦しんでも、
それに対して更なる説明をする義務感というものすら免除され、
結果的に彼女は、義務感からでなく親切心で説明する、という選択も
決してすることがなかった、という・・・。
それどころか、こちらがそんな彼女に辟易していようと
『こんなつまらないことに拘泥しているのもあなた自身の問題であって
私にとってはどうでもいいことよ』
とすら言い切ってしまうほどでした。
いやはや、ジュラルミン板のように強固な防衛壁でございました。
一度は我慢もしますが、二度起こると『もう沢山』、という思いでしたねえ・・・。
あたくしはホトケ様ではないのは勿論のこと、マゾヒストでもありませんから。

まあ、つまんないことを書いちゃったかなあと思っていたのですが、
お返事をいただき、ありがとうございました。

西洋人の二項対立思想については同感です。
国外生活時にいくつか経てきた職場でも、そこに働く人達を見ていて
必ず同僚達を自分の敵か味方かに分けて認識しようとする習慣のある人が
常にかなりおりました。
あたくしは能動的かつ意図的に害を与えられるようなことでもないと
実生活の中ではそういう分類を行わないのが習慣ですから
心頭滅却してはいたものの、そういう環境に身をおいているが故の
特殊なストレスというのはあったと存じます。

ただ、あたくしと気の合った人達というのは、ふと気がつくと、
西洋人の顔をした日本人のような方々が多かったようです。
それは、彼らに東洋趣味があるとかいう意味では勿論なく、
西洋人にしては『間』ということがわかりそうな方々であったということです。
一から十まで何もかもを言葉にして説明しなくても付き合える人達、という意味です。
無言の『間』や微笑みでもコミュニケーションができるには
信頼関係だけでなく、感性的に近いものが必要です。
あたくしの国外の友人たちを見た日本の友人が
『あなたの友達は優しそ〜うな人が多いねえ』と言ったことがありますが
あれは優しさのように映るのかな。
あたくし自身も十余年と短期ではない経験でしたが
よく外見・内面共に『国内の日本人とのギャップが全然ないね』と言われるほうでした。

昔は、西洋世界に数年でも住むと、語調まで『言い切り』型になり、
肩肘張って自分の言い分は何でもゴリゴリ押していくような日本人が
多く見られた気がするのですが(とってつけたようなジェスチャーがとても嫌みで醜かったり)、
90年代ごろからでしょうか、次第にあまりそういう感じではなくなってきたようです。
自然体が一番ですね・・・。

勿論ビジネスの各場面では、一語も曖昧には放置できません。
ただ、厳密であることとアグレッシヴであることも、また全然別種のことですね。

記号論は、おっしゃるように
『操作性を付与することによって社会学を科学に一段引き上げるような大きな貢献をしている』
また
『行動心理学の発展に寄与している』と思いますが、
残念でならないのは、芸術作品を解したり、賢く金儲けをしたりするのに
有用な学問であるのは分かりますが、
大多数の一般市民の手によって実生活の中で有効利用されるべきところが
プロモートされてきていないところです。

我々は現在英米のイラク攻撃がかなり以前から計画されていたことを朧げに知っていますが、
攻撃が公式に決定・発表される一年足らず前から、
ミリタリーファッションの昨冬からの流行は決まり、製品が企画されていました。
いえ、あの大腿部の外側に大きなパッチポケットのついたミリタリーパンツなどは
数年前から大いに使われていました。
全世界で行われたイラク戦争反対のデモにミリタリーファッションで出かけた若者は
多かったことでしょう。
それを無神経だとは誰も思わなかったのか?
80年代タランティーノ監督の出現前後からハリウッドでは暴力表現が極度にエスカレートし続けて
まだ留まるところを知りません。
自国の青少年に暴力シーンを見せるのを嫌うアメリカ人がなぜああいった映像を
十数年にわたって大量輸出してきているのか。
確実に感覚の鈍化が促されてきていたようです。

最後に世代について:
さて、あたくしは、と申しますと、
ご投稿内容や物腰から、如往さまはあたくしより少しご年長と
想像いたしておりました(あたくしの生年は60年代前半でございます。
すみちゃんやラブ&ピース缶さまと同世代でしょう)。

しかし、如往さまに同世代ではないかと思っていただけたことはかえって幸いです。
どこにでもいる一見お局さまタイプの年季の入った姉さんでございますが、
『熟女』と称するにはまだ重厚感というものに欠けていそうだという自己認識です。
ということで、現在は、さしずめ『ぷち熟女』なのでございます。

ちなみに、こういった語感のHNを阿修羅で使わせていただくに至ったのには、
一年半前ごろだったでしょうか、書き込みを始めたいなあ(=仲間に入れてほしいなあ)
と思い始めた頃の掲示板の雰囲気が、あたくしにとってはやたら堅かった、
という背景がございました。
あたくしは柔らかい雰囲気が好きでございますので、意識的に少々不謹慎なキャラクターとして
自らを投入した、といったような成り行きでしたの。

余談ですが、最近すみちゃんがほぐれてこられたのを
楽しく観察させていただいているところです。
いいですね、雑談板は。

ではまた、ごきげんよう。

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