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LinuxはノートPCでもメジャーになれるか――カーネル2.6がまもなく登場
http://www.asyura.com/0306/it01/msg/944.html
投稿者 クエスチョン 日時 2003 年 9 月 11 日 07:33:21:WmYnAkBebEg4M

(回答先: リナックスで推進団体 日立や東芝、三菱など(共同通信) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 9 月 11 日 04:04:42)

[2003/09/10]
LinuxはノートPCでもメジャーになれるか――カーネル2.6がまもなく登場
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20030909/1/

 Linuxを手持ちのパソコンで試してみたいと考える読者は少なからずい
るだろう。今ではデスクトップPCではなく,ノートPCを常に持ち歩いて,
オフィスや家の中だけでなく,モバイル利用している人も増えてきた。す
るとノートPCにLinuxをインストールするということになる。

 ところが,LinuxをノートPCで使おうとすると,大きな壁があった。そ
れはLinuxの電力制御機能が貧弱で,細かな節電ができず,Windowsを入れ
ているときほど,長時間使えないのだ。しかし,この課題は,2003年中に
登場するLinuxカーネルの新版「カーネル2.6」によって大幅に改善されそ
うだ。

サーバー向けに性能は大幅に向上

 Linuxカーネルとは,OSとして不可欠な基本機能(メモリー管理やプロ
セス管理,ファイル・システムや各種デバイスの制御など)を提供するも
のであり,“Linuxカーネル=Linux OS”と言って良い。それが2年ぶりに
メジャー・バージョン・アップする。

 その新カーネル2.6というと,大規模システム向けの大幅な機能拡張が
注目を集めている。企業のシステム部に取材すると,Linuxを企業の基幹
システムに導入しようとすると,商用UNIXに比べて制限事項が多いため,
商用UNIXを用いなければならない場合もあるという。確かにLinuxには,
扱えるファイル・サイズやファイル・システムの大きさの制限などの,
UNIXにはない制限が存在する。

 これらの制限のいくつかは,次期カーネル2.6で解消される見込みだ。
それだけではなく,カーネル2.6ではマルチプロセッサ環境での性能も向
上する。実際,2003年10月号の日経Linuxでは,テスト用にリリースされ
たカーネル2.6開発版を用いてカーネル2.6の新機能を検証したのだが,開
発段階のカーネルであったにもかかわらず,実際に多くのテストでカーネ
ル2.4よりも高い性能を示した。

 このように,大規模システムのサーバーとして使うべく性能が大幅に向
上しているカーネル2.6なのだが,その強化点はサーバー向けだけに限ら
ない。冒頭で述べたように,ノートPCで使うにあたっても機能強化が図ら
れている。

電源管理機能の改善でノートPCでも

 ノートPCに関する新機能とは,ACPI(Advanced Configuration and
Power Interface)の電源管理機能対応である。最近のノートPCには,消
費電力を抑えるための機構が多数備わっている。この消費電力にかかわる
機能を利用するためには,ACPIと呼ばれる電力制御用のインタフェースが
用いられる。

 ACPI以前の電源管理では,APM(Advanced Power Management)で規定さ
れたインタフェースが用いられていた。APMは,パソコンのBIOSに電力制
御の大部分を任せるという仕様だった。

 一方,ACPIではOS側が主導して電力の制御を行う。これにより,必要な
デバイスにだけ電力を供給するなど,より細かい電力制御が可能になる。
米Microsoft社(ACPIの規格策定の中心メンバー)のWindows系OSは,当然
ながら,ACPIを標準採用する。そのため,最近のノートPCのほとんどは
ACPIを備える。従来のAPMに対応するノートPCはごく一部となってきた。

 現在のカーネル2.4では,APMには対応しているが,ACPIには一部の機能
しか対応していない。つまり,電力消費を抑えるようなことは難しい。

 カーネル2.6ではACPIのほぼ完全な機能を利用できるようになった。そ
れにより,ソフトウエアによるサスペンド/レジュームが使えたり,CPU
の動作周波数を動的に変更するSpeedStepを利用する,といった制御が可
能になる。

ディストリビューションでの対応が待たれる

 ただし,カーネル2.6では電力制御用のインタフェースが備わるだけだ。
実際に電力制御をしようとすると,ソフトウエア・サスペンドやCPUの動
作周波数を制御するようなデーモン(プログラム)や設定用のユーザー・
インタフェースも必要である。つまりカーネルだけでは,省電力パソコン
は実現できない。

 現在,これらを実現するソフトウエアはいくつかのコミュニティが開発
を進めている。完成すれば,Red Hat LinuxやTurbolinuxなどのLinuxディ
スビューションに採用されてくることだろう。

 Red Hat Linuxはまだカーネル2.6の採用を明らかにしていない。現在公
開されている次期Red Hat Linux 10のベータ版では,今のところカーネル
2.4のままだ。もし,Red Hat Linux 10の正式版でカーネル2.6を採用する
なら,ぜひともこれらソフトウエアを取り込んで,ノート・パソコンの電
力制御ができるようにしていただきたい。

 一方,Turbolinuxの次期版(開発コード:Suzuka)のベータでは,既に
カーネル2.6のテスト版を採用している。ただし,ACPIを使用して,ソフ
トウエア・サスペンドや低消費電力を実現するソフトウエアが実装されて
いるかは確認できていない。現在発売中の日経Linux2003年10月号に
Turbolinuxの次期版のベータを収録したので,実際に使って確かめてみて
いただきたい。

Linuxプレインストール・ノートPCが登場する可能も

 ディストリビューションだけでなく,Linuxを予めインストールしたパ
ソコンでも動きが出てくる可能性がある。

 以前,米Hewlett-Packard(HP)社のLinuxマーケティング・ディレクタ
(当時)のJudy Chavis氏(注1)にインタビュした際,「ノート・パソコ
ンに関しては,Linuxのパワー・マネージメントの改善が必要」と述べて
いた。同社は,既にデスクトップPCではLinuxを導入しているモデルを出
荷していたが,ノートPCにLinuxを導入したモデルを出荷していない。そ
の理由もLinuxの電力制御の部分にある。


注1:現在はOSアライアンス部門ディレクタ兼ソフトウエア部門CTO

 だが,これまで述べたようにカーネル2.6により,電力制御問題が解消
される。大手メーカーから,LinuxをインストールしたノートPCが登場し
てくることも,今後,十分あり得そうだ。

 そうした製品が登場してくれば,いち早くテストし,Windowsと同様の
電力制御がLinuxノートPCで実現しているのか,検証してみたい。

(麻生 二郎=日経Linux)


<カーネル2.6関連>
■Linus Torvalds氏,Linux普及促進を目指す非営利団体OSDLに参加 (2003/06/18)
■独SuSEがLinuxカーネル2.6で米AMDの「Hammer」に対応 (2002/03/01)
<Linux関連>
■ターボリナックスがクライアント向けLinuxを“新装”販売 (2003/08/19)
■SCO,商用Linuxユーザーに向け“税金”の取り立てを開始 (2003/08/06)
■米Sunと独SuSE,企業向けLinuxとJava推進に関して世界規模の提携 (2003/08/04)
■「Win酷似のLinuxを1年間で67万人に」,LindowsOSを8月末に出荷 (2003/07/22)
■腕試し!Linuxを使いこなすには(1) (2003/07/01)
■米Lindows.com,「LindowsOS 4.0」をリリース,スパム,ウイルス,ポルノ,広告遮断機能を搭載 (2003/06/27)
■米Transmeta,中国語圏向け「Midori Linux」の開発/販売で中国企業と提携 (2003/06/16)
■独SuSEが企業向けデスクトップLinux「SuSE Linux Desktop」を発表 (2003/06/10)
■Linuxの実力を知る(1)--システム更新 (2003/06/02)
■サンが「自社ブランドLinux」を放棄,Red HatをSolarisと並ぶ柱に (2003/05/26)

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