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観測研究本格化、地震前兆検知公開実験開始から8年間で初めての一般公表について
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投稿者 公開にあたって 日時 2003 年 9 月 08 日 19:15:23:Bv0O1ta2F39R.

公開にあたって
八ヶ岳南麓天文台 串田嘉男 コメント


  観測研究本格化、地震前兆検知公開実験開始から
           8年間で初めての一般公表について

 私は八ヶ岳南麓天文台の串田嘉男と申します。1993年、FM電波の後方散乱
を利用した流星の出現計数観測をはじめましたが、そのデータの中に地殻活動に先
行すると認識される変動があることを発見致しました。その後、FM電波観測に現
れる変動と地震活動との相関を確認しておりましたが、1995年兵庫県南部地震
発生前に、それまでに観測されたことのない異常を観測致しました。兵庫県南部地
震の悲惨な被害を目の当たりにし、それまで地震予知が全くできていなかった事実
と、FM電波の伝播異常と地震活動についての研究もされていなかった事実を知り、
公開天文台であった、八ヶ岳南麓天文台の公開業務を休止し、しばらくの間、本観
測研究を行い、地震活動との相関データを収集し、多くの研究者の方々に本現象に
ついての研究を本格化して戴き、一日も早い地震予測による防災に役立てられたら
と考えました。しかし現実的には私がいわゆる世間で言う学者という立場でもなく、
大学の研究者でもなかったことから、追試観測もされずに否定的見解ばかりが聞こ
えてきました。そこで、私たちにできる形で、私たちにできる範囲で、できるだけ
同一のシステムでの観測データを記録し、すこしでも経験則を明らかにすべく、観
測された事実と、また過去例を参考にした参考解析内容を公開するかわりに、本観
測研究を支援して下さる方を募り、地震前兆検知公開実験を開始致しました。
 地震活動に先行する可能性のある変動情報、いわゆる地震発生の可能性を示唆す
る情報を冷静な目で見て判断できる社会土壌ができていない現状、また貧弱な観測
システムと数名のスタッフ、また観測専用の放送電波が使用できる訳でもない状況
に加え、わずか数年の観測歴とわずかな観測データしかない状況では、本観測によ
る内容を広く一般公開することは困難なため、地震前兆検知公開実験の実験観測情
報は対応地震活動が発生する以前に他の方に配布したり、見せたり、内容を伝えた
り、二次使用することなどを厳しく禁止し、誓約書に署名捺印戴き、FAXの管理
状況が問題ないことなどの審査をさせて戴いた方を登録参加者とし、ご協力戴き、
8年間本観測研究を継続させて参りました。このこと等はPHP研究所刊 PHP
新書「地震予報に挑む・串田嘉男著」にも記させて戴きましたので、ご参照下さい。
 さて、私は本観測研究を続ける中で、地震活動とFM電波観測の異常との間に多
数の経験則を8年の間に少しづつ明らかにすることができました(これはひとえに
公開実験の参加者の皆様のおかげであることにこの場をお借りして厚く御礼申し上
げます)。この相関を見ながら、もし、被害が予想されるような地震活動発生の可
能性が示唆されるような変動を観測してしまった場合、どうすれば良いのか、考え
続け、様々な方々にご相談させて戴いて参りました。しかし、そのような前例は世
界でも無く、ベストな方法は見出せませんでした。近年になって災害情報について
の研究も本格化してきたようではありますが、多くの問題を含み観測だけで手一杯
の私たちには荷が重過ぎ、結局良い方法が見つからないまま現状まで来てしまった
訳であります。
 ある程度立派な観測システム、観測専用のFM放送局、せめて6名以上のスタッ
フ、多数の観測データや過去例がある状況であれば、良かったのですが、粗末な観
測装置、微少人数、微少過去例しかない状況下で、今回大変気になる変動を観測し
て参りました。わずかしかない過去例を参考にすると、大型地震の可能性も決して
否定はできないため、数ヶ月悩みに悩んだ末(本変動は1057@という変動検知番
号で本年2月から継続しておりましたので、本年春の時点から悩んで参りました)
わずかであっても仮に予測される内容に近い形で地震が発生した場合には被害が出
る可能性もあるため、発生前に他者に情報内容を伝えないという誓約をして参加戴
いている公開実験参加者の方々にご了承戴き、今回は、観測者であり、公開実験の
実施者である私から一般公表させて戴くことを決心した次第であります。実績だけ
を作るのが目的であれば、すでに公開実験に参加戴いている皆様にはお伝えして参
りましたので、一般に広く公開する必要性も無い訳ですが、実績を作るのが目的だ
ったのか、地震防災に役立つことが目的だったのかを考えたとき、例え可能性が微
少であっても、もし被害が生じる可能性のある地震が発生したなら、二度と阪神の
ような被害が起こってはならないと開始したはずの本観測研究ですので、公開すべ
きであると決心した次第であります。
 過去には、例えば昨年夏に顕著に現れた変動について、まだ経験則が明確になっ
ていなかった段階(初期段階)での参考予測で滋賀付近や琵琶湖周辺の可能性も考
えられましたが、この段階での情報内容が心無い方のリークによって、琵琶湖周辺
で地震などというとんでもない内容で報道までされたりもしました。その後の観測
と解析から、予測領域は東海〜東海沖の可能性で本年1月20日±時期、規模予測
M5.5± という予測になり、結果は1月19日東海道沖でM5.3 発生となりました
が、その後の解析内容はフォローされず、今だに昨年滋賀での規模の大きい地震を
推定したのに発生はなかったではないかと、言われております。様々な経験則が最
初から明らかになっていた訳ではなく、順次相関が明らかになってきた訳でありま
すので、変動観測初期段階と発生間近では参考予測内容が変わることもありました。
そのような経験からも、信頼性の乏しい噂話ではなく、観測者であり解析者である
私本人が自ら公表する必要があると考えた次第であります。
 長くなりましたが、以上のような経緯、背景の中で、今回一般公表に踏み切った
事情をご理解賜れたら幸いに存じます。

内容


公表内容 1057@変動について

 今回公表することとなりました変動は、本年2003年、2月から多数モニター
に観測された変動が主でありますが、本観測について、また変動について、地震活
動とどのような相関や経験則があるのかをご理解戴けないと、おそらくこの後の資
料を閲覧されてもわからない恐れがあります。かといって超を通り越す多忙な現在、
ここで詳しくご説明することは、私自身が不可能であります。公開実験の参加者の
方が好意で作成して下っている本HPでも簡単な解説等はありますが、PHP研究
所から発行されたPHP新書「地震予報に挑む」の内容と同様、内容的には大分古
くなってしまっております。用語でも基線がウネル変動を以前はCD変動と呼んで
おりましたが、大気電気学会の論文でBF変動と変更したため、現在はBF変動と
いう言葉を使用させて戴いているなど、多数の改訂点があり、困っております。
 私自身に時間があれば、HP上でも修正できたのですが、その時間すらもなかっ
たため、本当にわかりくくて申し訳ない状態になってしまいました。お許し下さい。

 一応、FM電波観測による地震予報というテキストが極めて簡単にまとめさせて
戴いた、本観測と変動、いくつかの経験則をまとめたものであります。解説なしで
はおわかりになられないことは十分予測できますが、是非眺めてみて下さい。
 一応、極めて簡単に解説させて戴きますと、

[変動の種類] 地震関連変動は大別して3種です。変動形態と呼び名は次の通り。
   1)BF変動=通常真っ直ぐな基線がウネル変動
   2)連続BF変動=連続的なウネリ変動が継続するもの
   3)BT変動=通常の基線幅が増大する変動

  今回観測され、問題となっている形態は連続BFとBTです。

[領域の推定]
 BF,連続BF、BTと、それぞれの変動は、目標とするFM放送局の出力によ
って、放送局からある程度の距離離れた、電波がある値に減衰(弱まった)状態の
領域でのみ、地震発生前に変動が観測されることが経験されてきました。
 各変動のモニター領域(変動検知領域)の算出経験式は資料の通りです。
(式は経験的なもので、あくまでも概略です)
 従って、八ヶ岳、高知、秋田、北海道の各観測点の多数モニターの変動から、ど
の領域の現象であるのか、推定できます。モニター数が少ない場合は領域を限定す
ることは困難ですが、10以上のモニターで検知している場合は、連続BF波形の
場合は、領域はかなり絞り込め、過去例での検証でも実際の震央(気象庁発表の)
と比べても半径80km程度には入っているようです。(目標局の認識さえ間違わ
なければ、大きくはずれていない。目標局の認識を間違うと、検討違いの場所とな
る場合もありえる)今回は33のモニターに現れたため、大変な作業となりました
が、多数モニターが示す場所は、東海圏と関東圏の二箇所でした。しかし、東海圏
では2〜3のモニターが外れ、33のモニターすべてが満足した場所は関東圏とい
う結果となりました。従って、局の認識が間違っていなければ、関東の可能性が高
いことが示唆される状況であります。

[規模の推定]
 連続BFが現れた場合、極めて興味深いことですが、その連続BFの出現継続時
間を時間のhで表した値と発生する規模とに線形な相関が認められます。実際には
発生地震の規模Mを「 log L=0.5M-1.8 」(この場合のLは断層長km この式は
地震学での経験式。数値は e,g, Utsu.1999 参考)の式を使用して表した断層長の
値Lkmと、連続BFの継続時間計hの値がほぼ、同じであるという経験でありま
す。これは驚異的で、地震の規模は気象庁発表の暫定値Mjを使用させて戴き、上
式で断層長Lkmを算出した値と計測した連続BF継続時間計hが極めて良く一致
しています。どちらにも必ず誤差(私たちには読み取り誤差があるはず)があるは
ずでありますので、これだけの一致をみると驚異的としか、言えません。尚資料中
の過去例表中の連続波形継続時間計は何度も測りなおした値を使用致しました。
 今回も過去例に則ってこの連続BF波形の継続時間計(数日から数ヶ月に渡って
断続的に出現し、一日に数十分とか数時間とか出現する場合も全ての継続時間計)
を計測すれば、規模が推定できる可能性が示唆されるわけですが、今回の場合、測
り方にもよりますが、50時間を越えており、つまり断層長で50kmとしても、
Mに換算しますとM7という大きな値が出てしまったわけであります。

[発生時期の推定]
 通常のBF変動では、変動は弱く現れ、大きくなって極大を作り、弱くなって完
全に変動は消滅します。その後静穏な時期を経て地震発生となり、これらの変化の
時間的な比率にある一定の経験則が認められることが経験されてきました。
 しかし、今回の連続BFの場合は特殊で、連続BFの極大は多数モニターに顕著
に現れた時期として認識できますが、上記のような時間比率が全て適用できないよ
うであります。今回のケースも過去の数例をもとに「1057@前兆変動資料」の中
でいくつかの方法で試みたものを掲載させて戴きましたが、過去例が少なすぎ、絶
対とは到底言えない状態なのであります。

[今回の1057@変動での問題点]
 今回の変動での一番の問題点は、観測された変動の理解のしかたで、発生時期と
規模の推定が大きく変わってしまうことです。
 連続BF変動出現の場合、規模が大きい場合は、関連して特定の時期にBT変動
が出現することが経験されましたが、今回も連続BFの他、BT-1 BT-2 と二
種のBTが観測されました。BT-2は6月半ばから出現が観測され、8月18日に
終息したのですが、8月24日から再び現れだしたのです。もし、8月18日にB
T-2が終息したのであれば、発生は9月半ば過ぎ頃が計算されます。しかし24日
から現れ出したBT-2はなにを示すのかということになります。同一のものであれ
ば、本日9月7日現在も継続していることから、発生時期はすくなくとも10月末
以降となります(仮に同一の現象である場合は今後の観測で終息を確認しないと発
生時期が計算できません)。しかし、過去に経験された1997年の鹿児島薩摩地
震M6.5 では本震前兆が終息する前に再びBF変動が出現し、最初の大きなBF極
大と次に現れたBF小極大の日数差とほぼ同じ日数差でBTが出現したことから、
本震と余震(大きな)の二つの現象が現れていると理解し、本震発生後、変動極大
の日数差である8日後に大きな余震が発生する可能性を予測致しました。結果は、
M6.5 の本震発生から8日後にM5.6 の大きな余震が発生し、見解が正しかったこ
とが経験されました。また秋田沿岸南部地震(秋田県沖)でも同様な経験をし、余
震の発生も予測できた次第であります。
 今回も連続BFの大きな極大と次に小さな極大が44日差で観測され、関連する
BT-2が47日差で観測されたことから、本震と余震(余震ではなく、近い地域で
の別地震の可能性も十分あります)が現れている可能性を考えた次第であります。
 しかし、変動の認識の誤認、過去例が2例しかないことなどから、これも確度が
低い予測であり、どちらか(時期が異なる複合地震なのか、ひとつなのか)断定す
ることは困難な状況であります。

 今回のように連続BF+BT-1+BT-2という形態で、しかも半年という長い変
動パターン例は本年1月19日に発生した東海道沖地震しかありません。しかも、
今回はBT-2の現れ方が異なり、そうなってきますと、過去例は皆無になります。
 全く同じ過去例は無いことから、このような場合は、大きな地震活動は発生せず
なんらかの未経験な地殻活動であるのかもしれません。こんな根拠薄弱な現象で、
一般公表するのか?とご批判も多々あろうかと存じますが、連続BF、BT-1 B
T-2といった個別の変動に対しては、それぞれ複数、連続BFにかんしては多数の
実際の活動との相関が認めれておりますので、全ての組み合わせでは経験(過去例)
は無くとも、それぞれの過去例を参考にしますと、大きな規模の地震活動が発生す
る可能性は否定できないことになるのであります。推定される領域が仮に合ってい
た場合には、推定される規模が規模だけに、悩んだ末に一般公表に今回初めて踏み
切った次第をご理解戴けると期待致します。

 ここまで極めて簡単に解説させて戴きました。詳しく解説している時間がとれず、
大変申し訳なく思いますが、この後の資料を見て戴く上で、わずかでも参考となれ
ば幸いです。
 尚、資料は実際に配信している実験観測情報ではありません。今回の現象を解説
するために作成した資料の一部を掲載させて戴きました。著作権は八ヶ岳南麓天文
台にあります。もし他に掲載される場合や、他に引用される場合等があります場合
は、必ず八ヶ岳南麓天文台のコピーをいれて下さるようお願い申し上げます。
 また本HPは公開実験参加者の方が好意で作成して下さっています。直接八ヶ岳
南麓天文台とは関係ありません。メイルの受け付けもあるようですが、私たちには
直接届きません。本公開資料をご覧下さる多くの皆様が疑問をもたれ、質問された
くなると存じますが、本HPへメイル送信で質問されても、HP運営の方にご迷惑
がかかるだけですので、ぜひご遠慮下さい。また、現在超を超えた多忙状態ゆえ、
皆様からの個別のご質問等にお答えすることは一切できませんので、八ヶ岳南麓天
文台へ(または串田自宅へ)のお電話、FAX、来訪は是非ともご遠慮戴きたく、
強くお願い申し上げます。現在まだ変動が継続しておりますので、現在観測解析す
る時間がなくなると大変なことになってしまいます。皆様の良識を信じます。
 このHPの資料アップ後に大きな変化が現れたり、解析が進んで予測内容が修正
されるなどした場合は、1日2日のタイムラグが生じる可能性はありますが、その
後の情報を更新させて戴きたく考えております。もし、なんら更新(続報)がアッ
プされていない場合は、まだ現状の見解に大きな変更は無いとご理解下さい。

 本当に今回はわかりにくい部分がありますので、もし、なにも発生がない場合は
今回の現象を今後の解析研究に生かすべく、大きな参考とさせて戴けたらと考えて
おります。(もっとも今回公表したことによって、なにも発生がなければ、皆様か
らのご批判が大きくなり、本観測研究は続けられなくなる可能性もありますが、し
かし、他の周波数帯での観測や、他の電磁気学的手法による地震前兆観測研究まで
をも混同して否定なさらないで戴きたく心よりお願い申し上げます)

 今回一般公表させて戴く形をとらせて戴きましたが、過去例、観測歴ともに少な
すぎ、また分かりにくい部分もありますため、大型地震として発生しない可能性も
考えられます。どうか絶対に地震が発生するなどとは理解しないで下さい。もしも
の場合を考えて、身の回りの危険個所を直すとか、ほんの少しであっても、防災は
決して無駄ではないと考えます。個人個人の防災が、お隣近所の助け合いが、それ
らの小さな防災の点が集まれば、大きな面の防災に繋がると思います。今回は私た
ちの予測が間違っていることを望みます。
公開文書pdfの閲覧は承諾し先へ進みepio2003と入力欄に入力し認証するでご覧
いただけます。

 最後に、本情報内容等により、何らかの被害や損害が発生した場合でも、当、八
ヶ岳南麓天文台ならびに職員は、何ら責任は負いません。

                     八ヶ岳南麓天文台 台長 串田嘉男

承諾して先へ進む  


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