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小倉クラブ襲撃事件にみる警察のインチキ ヤクザの「自決」と「圧死」 キツネ目事件調書
http://www.asyura.com/0306/nihon7/msg/492.html
投稿者 エンセン 日時 2003 年 9 月 01 日 15:37:04:ieVyGVASbNhvI

 
 北九州で起きた高級クラブ襲撃夢件。同席の経営者が"暴力団"追放運動に熱心だったということもあり、ワイドシヨー的には「善良な市民に向けられた卑劣な行為」.といったところだろうか。むろん、俺はそんなありきたりな見方はしていない。まず、容疑者の死因に関して。当初、舌をかみ切って死亡したと報じられたが、一転、「圧死」となっている。これには疑問が残る。むしろ最初の警察発表のとおりで、舌をかみ切っての「自決」と見るほうが自然だ。にもかかわらず警察は、なぜ「圧死」の可能性を言い始めたのか。ここにこの事件の隠された側面 がある。"容疑者の男は工藤会系の中島組に所属していた。

 工藤会は90年代前半、福岡県警との間で暴対法を巡り銃撃戦があった。現場となったのは、北九州市内の警察天下り先、数十カ所。結果 は五分の傷み分けに終わった。その際、警察に追い詰められた工藤会系の男が最後のー発で自分の頭を撃ち抜いて死んだ。しかし警察はその事実をそのまま、すぐに発表することはなかった。今回と同じパターンである。「自決」の発表を避けようとしたのは、ヤクザ側の決意の固さが伝わってしまうことへの危惧である。死さえも恐れないそれだけの事情があっての行為と受け取られることは、警察にとって大きなマイナスなのだ。この銃撃戦と相前後して当時の小倉南署の署長が自殺を遂げた。警察は当初「首つり」と発表したのだが、事実は「拳銃自殺」。恐らく、銃の管理問題で追及されることを避けたかったのだろう。福岡県警の発表は、死因に関してはねじ曲げられかねない。そんな背景に触れることもせず、警察発表を鵜呑み(というより発表そのままコピーや)にして、記事を書く。今回の「圧死」報道はメディアの役割放棄である。

「暴追」の強化は報道では、今回の事件は突然起きたように流布されているが、これも実情は異なる。小倉を舞台にした"暴力団”追放に起因する諸問題、飲食店への襲撃事件は、1年以上前から多発していたのである。これも警察がメンツを重んじて発表を避けたからに違いない。街には警察主導で半ば無理やり暴追組織が作られ、繁華街の飲食店がそれに名を連ねた。今回襲撃を受けた店も、その加盟店であったのだ。しかし、小倉の街は、かつてより地元ヤクザとの自然な関係の中で平穏であった。それが工藤会だ。

工藤会とは、トラディショナルな任侠道を信条とする硬派なヤクザである。非常に地域に密着した組織でもあった。その好例が中国マフィアの件であろう。新宿をはじめ日本の歓楽街を席巻してきたマフィア連中だが、北九州には手を出すことができなかった。風俗での進出、パチンコのゴト師の潜入など、そのことごとくを工藤会によって極秘裏に阻止されていたのである。彼らは体を張って街の治安を守ってきたのだ。そもそもヤクザには治安面 も含め、権力を補完する存在であった歴史があった。そんな彼らが反権力、反警察に動かざるをえなかった最大の理由は、権力側が利権あさりに走り、ヤクザを都合よく利用し、敵視してきたことにある。さらには暴対法で締めつけ、パチンコや風俗などヤクザのシノギであった分野をことごとく奪い取っていった。

 

しかし、これによって警察の腐敗はいっそう加速し、同時に不祥事も頻発。まあ、こんな構図は日本中どこも同じだが、特に福岡県警は露骨だった。不祥事の数では、東の神奈川県警に並ぶ西の横綱、推して知るべしではある。それでも警察は不祥事を潔く認め、明らかにしようとは決してしない。とにかく市民の目をそらせ、コトの露見を避けようとする。そのために連中が取る行動、その典型例がヤクザヘの取締り強化だ。対決姿勢を露骨に打ち出し、正義の権力としてのみずからの存在意義をアピールする。小倉南署長自殺の直後にも、暴力団対策の強化が図られたという話もあったのだ。

今回、福岡県警は、前述の暴追組織だけでなく、「北九州地区暴力団犯罪対策室」なる100人体制の大規模組織をも立ち上げている。その裏に、さらなる不祥事隠しのにおいを感じてしまうのは、俺だけではないだろう。これはあくまでも噂であり、今回の事件の舞台になったクラブとの関連を言っているのではないが、市内の飲食店が県内の財界人と官僚の黒い関係の舞台となっており、そのつなぎを警察関係者が務めていたのでは、という話もある。 そんな警察の何らかの弱点を工藤金側がつかんだうえで、一連の襲撃に出ているのかどうかは定かではない。

しかし、いずれにしても今、最も焦っているのが福岡県警であることは間違いないだろう。また、このクラブには、それ以前にも、店の前に糞がばらまかれたり、支配人が路上で胸などを刺されるなどの事件が頻発した。警察は、クラブの経営者が暴進運動の中心人物だから、それを逆恨みしての犯行と言っていた手前、 これまで相当厳重に警備していたはずである。にもかかわらず、この事態。まさにメンツはまるつぶれである。警察の存在意義がさらに揺らぐことを、何より恐れているはずだ。

 しかし、それも当然生育えば当然。暴進運動に参加したにもかかわらず、トラブルから守ってもくれない警察よりも、ヤクザにミカジメを払ったほうがはるかに安いのは決まっている。しかも、店に来る警官連中はタダ酒、タダ乗りを要求する者が少なくないと聞く。

 これがヤクザなら、自分の息のかかった店で飲むときでも必ず金を払うし、ええ格好しいだから店の女にチップもバラまく。経済効率からしても明 らかな話だ。県警が工藤会に対して部長級の頭のーつでも下げるのなら、事態は変わるだろうが、このままでは小倉の暴進運勢・参加店への襲撃は、今後も続く可能性がきわめて高い。警察の出方しだいではさらに事態がこじれる展開になるであろう。

 今回の事件は、県警と工藤会の大激突の序章にすぎないのかもしれない。今後の展開をじっくり追っておく必要がある。まあ、振り返ってみれば、ヤクザに代わって登場したのが、日本最大の"広域組織暴力団"讐察だったということ。しかも、きわめて行儀が悪かった、そういうことなのだ。

 
http://www.zorro-me.com/2003-9/ag030904.html

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