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Re:とても面白い投稿でございました
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投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 9 月 05 日 15:45:36:xnvpUXgHxuDw6

(回答先: 渋沢−武井⇔貨幣循環の動脈系−静脈系 投稿者 お葱の里 日時 2003 年 9 月 05 日 14:24:52)

お葱の里さん。 こんにちわ。

土日は旅行ですので、今暇を見てレスしておきます。
当分レスできないと思いますのでごめん。


(渋沢栄一は日米協会会長というのをやっていますが,どんな性格の団体であったかご存知ですか?)

存じませんです。


(資源の自給が可能であるという仮定のもとで)閉鎖的経済成長モデルを考えることは可能です.)

同意します。


(また,国富が増大するためには(為替交換率と経済成長を無視して)輸入超過であることが絶対条件ですが,外需というのは「輸出」以外のなにものでもありませんから,産業金融の(もうけの)原資を外需に求めるという立論にはやや無理があるのではないでしょうか?)


近代産業(工場)の生産力は高いので、国内だけではなかなかさばけません。 数量がでないと、生産コストを下げることもできません(その結果国内でも儲けは出にくくなります)。
そういうことなので、銀行家としては、輸出を当て込んで多額の融資を行うのだと思います。


(投機的資本市場に向かう金融余剰資金は国民経済から見れば(消費者金融の)退蔵となんら変わりません.
この点では私はむしろエンセンさんの「みんな同じように見えます」という議論に同調します.)


それは確かにそのとおりです。

銀行が正常に稼働していて、消費者金融株主の預金を国内投資にどんどん回す条件下では、もちろん退蔵とはいえません(そういう意味では武井さんが悪いわけではないともいえます)。

また、国内投資は最終的に、外需か国内消費によって回収される必要があります。
消費者金融で金を借りると,その分は消費に回りますが、後で返済しないといけません。
すると後の消費金額が元金+金利分だけ減るという単純な計算です。

現実はそれほど単純ではなく、激しい肉体労働や風俗産業などで返済原資を作ろうとしますので、その分GDPはアップするかもしれません(かわいそうですけどね)。
しかし闇金までいってしまうと、社会生活から脱落するので、人口減少と同じ効果をもたらすと思います。


(ロジックには多少異論がありますが,結論部は共有します.渋沢が日本資本主義の開き括弧であり,武井がその閉じ括弧であると把握することができます.時系列的には渋沢→→→武井です.
(高利貸が金融の始祖であるとすれば,そこに回帰することによって閉じるのかもしれませんね。 つまり,もはやこれまでということでしょう.)


このたとえは面白いですね。 思わず吹き出しそうになりました(失礼)。


(経済は基本的に貨幣循環と見ることができますが,渋沢に代表される産業金融を動脈系と呼ぶとすれば,武井が創案し,試みたシステムは静脈系と言うことができるでしょう.彼はこれをほとんど動物的直感で把握したのかもしれませんが,本質的(システム的時制的に必要不可欠な)要素であるがために歴史過程的に出現したものであろうと私は考えています.)


なるほど。 私もどうも行き止まりという感じがしてなりません。


(実際にはずっと前から左は右を事実上システムに組み込んでその利益を吸い上げるような仕組みが出来上がっていたと見ることができます.時期は正確には分りませんが,ある時点で銀行は消費者金融に対しほとんど無尽と言ってもよいほどの豊富な資金供給を開始します.
つまり,右側の収益の大半は左側に還流するようになっていたと考えてよいと思います.現在進行しているのは,業務全体の乗っ取りというか,追い出しですね.一言で言えばサラ金の(全盛)時代は終わったと言えます.(これが可能になったのは,前述したように完備した信用調査システムが使えるようになったため個人信用貸出のリスクが銀行で扱える程度に低減されたためです.)


一つ問題があります。
ある時点における個人単位のリスクは情報によって軽減計量できます。
しかし、世の中全体の経済状態がデフレーションによって悪化しますと、全体としてリスクが高まります(例えば闇金利用者が急増している現状のことです)。
このような「包括リスク」は銀行には計れないだろうと思います。


(現在,消費者金融資本はかなりの手元資金を闇金融に流しているのではない
かと推定されます.(闇金融自体はバブルで荒稼ぎした相当の自己資金を依然として保有しているとは思いますが.)結局,闇金融の高利貸付からの上がりさえも,そのかなりの部分が銀行の地下金庫に還流する仕組みになっていると言ってよいでしょう.ちなみに消費者金融業界全体の貸付残高はおよそ80兆円程度と思われますが,これはほぼ政府の財政規模に匹敵します.)


これがまさに「退蔵」です。
多重債務者からお金を吸い上げ、国民経済ループからそのお金をはじき出す行為です。
ただしこのレベルの退蔵はまだ「国家予算」規模ではないはずです。
逆に言うと、今後急膨張する可能性を強く感じております。

とても面白い投稿でした。
ありがとうございます。
しかしどこかで読んだような感じの文体ですね?


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