2002年10月20日
RENK代表/李 英和
◎RENKの警告通り、金正日は核兵器を秘密裏に開発していた!
 金正日がついに核兵器開発を自白した。小泉訪朝の直前、RENKが当ホームページ上で公開した「核開発の極秘文書」に記載されたとおりであった。日本政府や一部識者は、この自白を「誠意の表れ」とか「対話への意欲の表れ」とか、善意に解釈している。詭弁もここまでくると、失笑を通り越して、哀れみすら感じざるをえない。
 日本政府は、「日朝合意(平壌宣言)に違反する」「正常化交渉で議題とする」、とか言っている。これを詭弁と言わずして何とよぶべきだろうか。平壌宣言はそもそも空証文だったのであり、調印の瞬間から無効であった。ありていに言って、小泉首相はまんまと金正日に騙されたのである。RENKが何度も警告したように、小泉首相は宣言から一箇月も経たずに「ヒーロー」から一転して「ピエロ」になってしまった。29日から始まる予定の日朝正常化交渉は、すでに大半が無意味なセレモニーになってしまった。安全保障問題はすべてが「空証文」「不渡り手形」になってしまったからである。訪朝直前に極秘情報を提供したRENKとしては、まことに残念な結果である。日本政府はせめて、拉致事件の解決に全力を挙げてほしい。
 金正日は94年の米朝合意を破って核兵器を開発してきた。それを告白したからといって、なぜ「誠意の表れ」とか「対話への意欲の表れ」とか解釈できるのか。完全な悪党の居直りであり、昔ながらの瀬戸際戦術への回帰にすぎない。この危険極まりない金正日の挑発に対して、RENKは第二弾の極秘情報公開で警鐘を鳴らしておく。
◎大規模な秘密特殊部隊(ゲリラ訓練基地)の創設は何を意図したものか
 貴重な核開発情報をRENKに提供してくれた李美女史(仮名)は、昨年の9月11日に、もうひとつの注目すべき情報をもたらしていた。金正日が2000年に完全な偽装を施してゲリラ訓練の秘密基地を新設している、との情報である。正直に言ってこれを受け取った当時、私はさほど問題の重要性に気付かなかった。だが、奇しくもこのメモを受けとって瀋陽空港で乗り継ぎ便を待っているとき、空港ロビーのテレビ画面からアルカイダによるニューヨークでのテロ事件の映像が私の目に飛び込んできた。そのときに初めて李美女史の提供情報の重要性を理解した。
 金正日は2000年になって、全国各地の軍部隊から兵士を密かに選抜した。食糧難を打開するために、軍を除隊して、新たに開拓された「じゃがいも農村」に入植する、という名目だった。偽装入植は三次に渡って実施、合計で2000名が「じゃがいも農家」になった。場所は、中国との国境(豆満江)にほど近い北朝鮮北部の両江道大紅湍郡(白茂高原)に位置している。人目を避けて新設されたこのゲリラ訓練基地の目的は何なのか。特殊部隊だけなら、金正日はすでに大量の部隊を抱えている。わざわざ偽装まで施し、各「農家」にカラーテレビまで完備し、最新式の武器を使ってゲリラ戦を訓練するのは尋常ではない。RENKが地名まで特定しているのだから、偵察衛星で監視すれば全容が解明できるはずである。この間、金正日がビンラディンから「高額の授業料」を取って、アルカイダ兵士を訓練していたのでは、との噂が飛びかっている。真偽のほどは定かでない。だが、この李美氏の提供情報は不気味である。ちなみに、メモの日付からわかるように、李美氏はニューヨークのテロ事件を知らなかった。以下、当該部分の日本語訳を掲載する(括弧内は李英和の補足)。日朝交渉が予定通り再開されるのなら、日本政府はこの秘密訓練基地での活動内容をぜひ質してもらいたい。
 交渉の陰で彼らが準備していたのは核だけではないのである。特別の任務をおびた2000人規模の「特殊機関」をなぜ今新設しているのか。相手の誠意を無邪気に信じる前に現実を直視しなければならないということである。
◎李美氏のメモより
資料
1.〔略〕
2.〔略〕
3.両江道大紅湍郡〔豆満江近くの白茂高原に位置する川沿いの山村〕へ、金正日が2000年に、じゃがいも除隊の目的を前面に掲げて、第一次に500名、第2次に1000名、第三次に500名の合計2000名を派遣した。これは、中国に隣接する国境に2000名のゲリラ兵を派遣したものである。2000名分に該当する現代兵器を全員が所有し、韓国の鄭ジュヨン(元現代グループ会長)が贈った「金剛山」(ブランドの)テレビと、莫大な資金を投じて供給支援をしており、定期的な訓練を施している。
http://www.bekkoame.ne.jp/ro/renk/