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北朝鮮への先制攻撃の可能性について
http://www.asyura.com/0306/war35/msg/739.html
投稿者 DOMOTO 日時 2003 年 6 月 15 日 22:23:57:VRQtq/0DZtRLQ

<書きかけで途中までですが、投稿です。>


 現時点でブッシュ政権が強硬姿勢に出ておらず、イラクと比較して北朝鮮への外交姿勢が不徹底に見えるのは、北朝鮮に石油がないからではなく、ペンタゴンにもホワイトハウスにも、イラク戦争が終わるまで、北朝鮮攻撃の作戦立案の時間的余裕がなかったからだ。

 6月4日、ボルトン国務次官が段階的な措置として北朝鮮への先制攻撃の可能性を提示し、1週間後の11日、リチャード・パールが、北朝鮮・寧辺(ニョンビョン)の核施設破壊だけを狙った局部攻撃を行う可能性があることを示唆した。

 http://www.asyura.com/0306/war35/msg/644.html

 今月の『コメンタリー』に、アメリカン・エンタープライズ研究所(ネオコン系)のJoshua Muravchikの寄稿が、ハドソン研究所(ネオコン系)の研究員Robert Dujarricとブルッキングズ研究所のMichael O'hanlonの寄稿を交えて掲載されている。それぞれが要点的に述べられており、長いものではない。

 http://www.commentarymagazine.com/letters.html#NK

 Dujarricは、アメリカによる北朝鮮攻撃は、同盟国である日本と韓国との関係を破壊し、イラク戦争後高まる反米感情を拡大させ、結果的にアメリカの利益に損害を与えると述べる。また、O'hanlonは北朝鮮との交渉主義で、その主張はクリントン思考の焼き直しといえる。

 これに対して強硬論者Muravchikは、Dujarricらが述べるアメリカの利益に対する損害は、核物質や兵器が他のならず者国家へ拡散するのを阻止するために支払われる代償であり、同盟国である日本と韓国との関係や反米感情の拡大よりも、アメリカの安全保障の方が優先されることを主張する。

 現在、アメリカの偵察衛星により北朝鮮全土と周辺海域はその監視下にある。CIAと海軍により年間5,6隻以上の、ミサイル部品を積んだ北朝鮮の貨物船が拿捕されている。このミサイル部品への対処とは別に、核関連物質の輸送については、

 「たとえ米国が偵察衛星で24時間監視したとしても、1個の核爆弾に必要な8s余りのプルトニウムを探知されずに輸送することはたやすく、国外への持ち出しを完全に防止することは不可能に近い。」

 Muravchikは、『SAPIO』5月14日号の寄稿で上のように述べている。

 特に、長い国境を接する中国を経由した核物質の輸送が比較的に容易であるという指摘が以前から出ているが、これは逆に、旧ソ連邦領内に不完全な管理で残存するプルトニウムや高濃縮ウランなどの核物質が、陸路の中国経由で北朝鮮へ入ってくる可能性をも意味する。

 Muravchikは先の『コメンタリー』の寄稿文の中で以下のように、北朝鮮がテロリストを使い、アメリカの都市で核爆弾テロで先制攻撃してきた場合の対応について述べているが、実際に核テロが起こった場合、それが北朝鮮によるものか、アルカイダによるものか報復対象が特定できない場合が出てくる。

 If terrorists detonate a nuclear bomb in an American city, how exactly will we be sure where the fissionable material originated? Surely we would not strike back at North Korea unless we were certain it was the source.

                         <続く>  03.6.15

 


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