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911から2年 アメリカ帝国は崩壊した
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投稿者 WW 日時 2003 年 9 月 12 日 03:21:59:sR33KXlyFJVSM

(回答先: 9.11から2年 隠蔽は破綻しはじめた 投稿者 WSWS supporter 日時 2003 年 9 月 12 日 02:42:52)

あれから、はや2年が過ぎたね。旅客機を激突させ、高層ビルを倒壊させるという「テロ」計画は、航空技術史と世界政治史に残る事件とはなった。1933年のドイツ帝国議会議事堂に放火した事件と同じで、一つの時代を画する大事件でね。これは、アメリカと言う国が、公然と世界戦争に突入する口実とされたのだからね。

尤も、ドイツのヒトラーは、その後12年で、おのれの身を滅ぼした。同じように、アメリカとダブヤは、自滅の道を歩んで来たのだね。おまけに、ヒトラーやそのSSと同様、ダブヤたちは、世界の終末を信じるカルト的なキリスト教を信奉しているとも言うね。その為、ヴァチカンとの外交関係が悪化したのでは無いかともね。それでは、ヒトラーと運命を共にする事になっても、当然でね。

エンジンが付いた飛行機を発明したのは、言うまでも無くアメリカ人であり、ライト兄弟だね。しかし、飛行機を逆に「テロリズム国家」樹立の為に飛行させたのも、同じアメリカ人だと言えるかも知れ無いね。アメリカ空軍は、UCAV運用の「業務」までも、アメリカ産軍複合体のとある企業に外部委託しているらしいから、産軍複合体の連中にとり、UCAV技術を悪用して「特攻」事件を起こすなどと言う事は、意外と簡単だったのかも知れ無いね。
しかし、旅客機がWTCに激突する直前まで舵を切り続け、それをビデオで世界中に流していれば、多くの人間が、あれは無人操縦だったかも知れ無いと考えるだろう事は、目に見えていた筈だね。策士は、策に溺れるものだと言うがね。すでに、その事件の瞬間から、ほころびが見えていた筈でね。

尤も、旅客機を遠隔地から無人操縦できると言うのは、陰謀説だと言われるかも知れ無い。UCAV技術が拡大しつつある今でもね。しかし、アメリカですら、911事件の真相解明を要求する声は、まだまだ弱まってもい無い。
元々、遠隔操縦と言う技術で、旅客機をWTCに激突させると言うシナリオは、ここでもお馴染みのアメリカ製テレビ番組の「Xファイル」で、事件前に取り上げていた「フィクション」だね。それは、911の、半年ばかり前の事になるらしいがね。
しかし、日本ではその部分の放送も無いらしく、またその「エピソード」の部分は、ビデオにもされてい無いらしいね。愛すべき「ローンガンマン」が主役に躍り出たのは、そのエピソードが最初だったのだと言うがね。

911から2年がたった今の「アメリカ帝国」は、すでにテロリズム国家だね。テロリズムと言う言葉の元々の意味での、テロリズム国家なのだね。すなわち、恐怖政治国家だ。これに対して、アメリカの言葉で言うテロリズムとは、自国に対する外国人の攻撃を意味しているがね。そこには、人種差別も含まれている。日本人が、朝鮮人や中国人を扱う時のようにね。
このアメリカ帝国は、ヒトラーのドイツ帝国とも、その根は同じだね。ヒトラーの政権も、ドイツ語で「テロリスムス」、すなわちテロリズムと呼ばれる。国内を、恐怖と暴力で以って「統治」するのが、「テロリスムス」だね。そして、ダブヤが言うような「テロとの戦争」は、ヒトラー時代の経験を忘れてい無いならば、「独裁者との戦争」でもあるのだね。

今年、フランスやドイツなどは、完全にダブヤとアメリカ帝国に背を向けたと言えそうだね。この二つのEU諸国は、イラク侵攻に反対していただけではなく、今はイラク占領軍に派兵する事に反対している。尤も、アフガニスタンでは、双方とも大きな役割を果たしているがね。
しかし、7月下旬のある日、ドイツの首都ベルリンで軍事式典が開かれ、フランスとドイツの国防大臣が出席した事は、特筆するべきかも知れ無いね。1944年のこの日、ヒトラー爆殺とクーデタの計画「ワルキューレ作戦」が実行されたものの、失敗した事件を追悼し、讃える式典だね。この式典は、この計画に失敗し、絞首刑に処されたシュタウフェンベルクらの「偉業」を称える軍事式典だね。
独裁者を武力で排除しようとした作戦を讃えたその式典は、フランスとドイツがアメリカに送った「メッセージ」だったと言えるかも知れ無いね。ダブヤとブレアが、この夏からこちら、国内の反対派に「イラク侵略の正当性」を巡って、追い詰められている事は、言うまでも無い。この侵略者どもの命運は、最早決まった物と言えるが、ダブヤのような独裁者には、必ず「最後の手段」と言う物がある。ダブヤなどが、このメッセージをどう受け取るかによって、また事件が起きる可能性はあるだろうね。
日本メディアがこの式典をどう伝えたかは、WWとしては、知る由も無いね。只、独裁者は必ず滅びるものだと、理解しておけば良いだろう。それは、世の東西を問わず、言える事ではあるがね。そして、それを恐れる限り、ダブヤとしては、国内を軍で厳重に統制しながら、対外的に侵略計画を続けるしか方法が無い事も、言うまでも無い。

しかし、アメリカという「第四」帝国は、その周辺国と日本のような「属州」を含め、911からわずかに2年が過ぎただけで、その存亡そのものが重大局面を迎えている情況だね。イラク侵略計画の失敗が、その転機をなした事は、言うまでも無い。だからこそ、フランスやドイツのように、イラク侵略に完全に敵対するような勢力まで、生まれてしまったのでね。こうして、「同盟国」が失われて行けば、「アメリカ帝国」といえども、その命運は危うくなる。
「帝国属州」である日本も、これから先は、ますます生活苦が広がり、政治が不安定になるだろう。そして、社会不安も民衆の心理に広がる。そうなると、政治屋や官僚屋も、日本の民衆を心理的に統制する政策を講ずる必要を、覚えるだろうね。いずれにしろ、日本も帝国属州のままで滅亡に向かうのか、それともおのれの生き残りの為、帝国から離脱するのかを、選択せざるを得なくなる。しかし、それは簡単には行か無い選択で、日本国内の大混乱になるか、日本政府が暴力的政策に訴えれば、内乱と言う事態にさえ発展しかね無いだろうね。

フランスやドイツのような「古いヨーロッパ」は、イラク侵攻が失敗に終わった事から、アメリカとイギリスに対する冷淡な姿勢を強めている。イラク侵攻が「成功」していれば、今の情況もまた、違った物になっていただろうがね。ダブヤとその配下の連中は、イラク侵略計画が失敗した場合に、おのれらの運命がどうなるかを、良く考えてい無かったみたいだね。
欧州では、イラク占領軍のアメリカ兵がイラク側のゲリラ攻撃を受けて死傷者を出している事も、メディアが積極的に報道している。日本のメディアは、そのあたりで「消極的」、と言うよりか、「知られたく無い」と言う扱いをしているみたいだね。NHKサイト記事でも、4月からこちら、イラク侵略軍が毎日ゲリラ戦争で死傷者を出していると言う報道は、ほとんど「情報封印」しているみたいでね。
それは、NHKの世論操作にとり、良い事もあるが、また悪い事もある筈だね。おのれらの嘘がばれないよう、嘘に嘘を重ねる必要が生まれるからね。その挙句には、おのれが嘘で自滅する事になりかね無いね。

この掲示板でも、最早「あっしら」とやらがふれまわったような、フセインがアメリカと裏取引して「戦争劇」に幕を引いたと、言うような陳腐な陰謀説は、姿を消したね。そもそも、フセイン政権中枢が、バグダードから何処かへと撤収した事を以って、「戦争劇」が終わったなどと悲しむと言うのも、いかにも日本人らしい。それを信ずるのは、「VG世代」こと「ヴィデオ・ゲーム世代」位なものだったろうがね。
「VG」は、あるいは小説なども、その製造過程に制約があるために、予めわずかな「ゲーム結果」しか用意され無いね。しかし、これと異なり、現実世界では、VGが準備しているような「結果」以上の結末があり得るのだね。その事は、肝に銘ずる事が必要だね。
戦争は、絵空事の事では無い。虚構に過ぎない「VG」などとは違って、おのれの予測可能な範囲に収まる世界では、無い。まして、素人が速断を許される世界では無いね。
素人の速断が許されるのは、日本の「お宅防衛庁長官」などの次元の世界に過ぎ無い。おのれの予測可能範囲だけが、この世界のすべてだなどと考えているようでは、戦争の見通しは愚か、おのれの明日の運命も危うくする。その事も、肝に銘ずる必要があるがね。

「戦争劇」が終わり、イラク占領「統治」がはじまったなどと言う者は、その後早速「人殺しの後はすぐに金儲けがしたい」とばかりに、イラク侵攻の報道を取り止めたのだろうね。「もう戦争は終わりました」などとね。日本のメディアが、その代表かね。ところが、現実は丸で違ったのだね。しかし、今となっては、日本メディアも「嘘を流しました」と、告白する事も出来無い。こうして、日本メディアの「クレディビリティ」と言う物が、崩壊したのだね。

そして、驚くべき事に、この情況を丸で逆に「追い風」と感じたと言う、中曽根康弘のような大物政治屋が、「イラク新法」とやらの強行成立を進める事になった。中曽根は、この新法とやらの成立「司令官」だったと言うのだね。しかし、逆風が吹きまくる中で、それを「追い風」だと演説し、「自由民主党」の配下に「説明」したと言うのだから、自由民主党の末路も、見えてくると言うべきでね。
自由民主党などにいる限り、若手政治屋なども、おのれの自滅を見る事になると言う所以だね。尤も、自由民主党の若手政治屋などが、中曽根は愚か、その格下の「リーダー」たちを相手にしてさえ、「反乱」を起こすなどとは思わ無いがね。つまり、自由民主党という組織は、すでに死んだも同然なのだね。

この強行成立の模様は、日本の名物「議会内の乱闘騒ぎ」と同じく、写真やビデオになって国際報道された。これは、日本人の恥を世界に晒したと言えるだろう。またしても、だがね。
最も重大と言って良い筈の海外派兵問題でさえ、この体たらくで「議決」されるのが、日本の政府でね。これが「議会」とは、これいかにと言うべき体たらくだろう。しかし、日本の政府自身には、それが体たらくである事すら、判ってい無いらしいね。
と言うよりか、それは判りたく無いのだろうね。いい年をしてね。だからこそ、日本のメディアも、耳をふさぎ、目を閉じ、ついでに口までつぐんでいるのだろうしね。
それは、今はじまった事では無い。しかし、日本国家は、今再び鎖国政策の時代にあると言えるね。外の世界の情報を、自ら封印すると言う意味でね。正に、鎖国と言うしか無いね。

しかし、それだけの乱闘騒ぎを演じたにもかかわらず、小泉の政権は、イラクに派兵しようにも出来ない事が判ったらしいね。泰山鳴動して、鼠が一匹出てきたと言う体たらくだね。小泉の政府ですら、イラクは今も「戦時下」にあると言う事は、自ら認めざるを得なかったらしい。「イラク新法」とやらは、こうして、自滅したのだね。
そして、この「新法」の末路は、中曽根康弘と言う「自由民主党」の最後の大物政治家が、その政治生命を同じようにして破滅させる事をも、示唆しているね。悪は、そうして滅びるものだからね。尤も、中曽根なる者がどう言う末路を辿ろうと、それはどうでも良い事ではある。
中曽根のような、「実戦を知らない将校」が、やがて政治屋になり、1980年代をレーガン政権と共に歩み、第一次アフガン戦争からイラク侵攻に至るまでの、アメリカによる秘密侵略戦争を利用し、権勢をのばしてきた。とは言え、この手の歪んだ「権力」が、長続きする筈も無い。
イラク新法とやらの顛末は、今の中曽根が代表している日本の政治権力の内部が、まさに「空洞」に過ぎ無い事を示したと言えるだろうね。これでは、「権力機構」内部の連中、官僚屋や政治屋やメディア屋やらも、枕を高くして寝ていられ無いだろうね。尤も、そう言う情況になると、日本では、必ず変質的な事件が起きて来るのだがね。

フセイン政権が、隠密裏にバグダードを去り、何処かへと消えた事が判明した4月の時点で、アメリカのイラク侵略戦争計画が失敗に陥った事は、明らかだった筈だね。「フセインとダブヤが密約した戦争劇だ」との「陰謀説」を信奉する者以外にとってはと、言うべきかね。アメリカ軍の現地司令アビザイドも、ついに、イラクは「ゲリラ戦争」情況下にある事を認めざるを得なくなったのだね。
しかし、アビザイドの判断も、遅すぎたと言えるね。アメリカ中央軍は、ゲリラ攻撃を報道発表に流さない場合が多いと言うね。つまり、ゲリラ攻撃の総数とアメリカ軍その他侵略軍側の「損失」の総数は、公式発表をはるかに超える事になるのだね。
司令官が、計画が破綻してゲリラ戦争に陥ったと認めるのが遅れれば遅れるだけ、侵略軍の死傷者は増え続けるね。そして今では、侵略軍は陣地に立て篭もる戦略に転換していると言うから、司令官まで混乱している状態でね。S・ゴフも、これで、逆にフセイン政権側の攻勢が強まる結果になるだろうと言っているしね。アメリカ軍兵士の家族から、「ブリング・ゼム・ホーム・ナウ!、兵士を今すぐ国に戻せ!」の運動が、起きてきたのも故無しとしないね。
しかし、日本では、中曽根康弘のように、この「逆風」情況を「フォローウィンド」で追い風だと勘違いした「司令官」がいたのだね。その中曽根と、自由民主党の頭脳には、驚くばかりだがね。更に驚くべきなのは、その阿呆司令官の妄想を、日本メディアの「インテリ」も批判できない情況にある事だろうね。これでは、日本人は、丸で世界を知ら無いと言われても、文句は言え無いね。

そんな情況にある日本だから、阿修羅様の他の掲示板に出て来るように、「子供惨殺事件」も起こって来るのだろうね。政治が不安定になると、この手の変質的事件が起きるの。それが、日本の政治と言う物なのだがね。
尤も、「子殺し」と言うのは、日本の伝統的な風習ではあるがね。景気が悪く、失業率が高いと言う原因もあるが、日本の若者が他の国の若者よりはるかに暗い表情をしている理由は、この手の「風習」にも一因があるね。この手の変質的事件が、政治のサイクルに合わせて定期的に起きる事も、日本の若者が暗い事の原因だろうね。

そして、日本では、子供が殺されると必ず、犯人も同じく子供だと、「フレームアップ」する傾向にあるらしいね。日本の旦那が、家庭の花瓶を壊しても、その責任を取らず、「子供がやった事だから多めに見て」と、女房に嘘をつくと言うのにも似ているがね。しかし、今年の惨殺事件では、ウェブ言論も、事件報道を「迎撃」する体制が整っていたみたいだね。日本的な「フレームアップ」を検証する力を、見せて欲しい所だね。

はや6年前になるか、有名な神戸惨殺事件も、犯人の少年はフレームアップされただけと言う説が、今も根強いらしいね。確かに、今の「オヤジ世代」がヤングだった時代、ベトナム反戦運動から浅間山荘事件に至る昭和40年代と言う過去の「必読書」である埴谷雄高の本などが、何と中学生の文章に引用されていると言うのは不自然だろうね。埴谷に恨みを抱いた人間が、この手の捏造をしたのかも知れ無いがね。
神戸惨殺事件も、今の50代になるオヤジ世代に対して、と言うよりか、戦後日本の自由主義教育が育んだ「文化」の象徴でもあった埴谷や高橋和巳による文学や思想に対し「恨みを持つ集団」が「フレームアップ」したと、言え無くも無いね。
神戸惨殺事件の事実関係では、証拠捏造と言う事実まで挙がっているらしいから、冤罪事件として取り組んでいる市民層には、事件の解明も期待したいね。

しかし、日本メディアも、ウェブ言論が発達して来た為、「お役所情報」の垂れ流しだけでは、客が逃げかね無い情況にある。ウェブ言論が、言論である限り、日本の既成メディアもウェブによる批判に耐え得る必要に迫られるからね。6年前の情況なら、ウェブ言論などは、一部の「口コミ」情報に過ぎ無かった。それに比べると、今年の惨殺事件に対する日本の市民層の反応は、報道批判も早い内に出ているらしく、早くかつ強くと言う性格を持ちつつあるみたいだね。
となると、腐朽した日本メディアも、いよいよ正念場を迎えたと言うべきかも知れ無いね。

この事件で大臣の鴻池某が口走ったと言う、市中引き回しのうえ打ち首にしろと言うたわ言は、BBC記事が国際報道し、叩かれたね。防災大臣と言う、あっても無くても良いようなポストにあるのが鴻池らしいから、この手の時代劇まがいの台詞を口にする以外には、仕事が無いのでね。BBC記事では、これと合わせて、少子化問題があるからと言って、輪姦を正当化する「コメント」をしたのが官房長官福田某であるとか、元総理大臣森のたわ言は群を抜いていたとか、旧悪を暴くようにして叩かれたのだね。
そもそも、政治家が報道にあれこれと口出しをしたり、閣僚が評論家まがいに報道に「コメント」をすると言う事自体、日本の政治屋だけの「風習」だと言うべきだがね。

しかし、あの「人殺し」の小泉も、その手の閣僚を処分しないらしいね。当人たちにも、何ら反省が無いらしい。と言うよりか、どうやら、小泉の政権にはもはや後が無く、現実には何も出来無い情況なのだろうね。出来の悪い子供みたいだね。
この日本の政治屋たちの内心にある物も、ダブヤと同じで、何らかの「カルト信仰」なのだろうがね。それが「靖国神社」なのか、「創価学会」なのか。それは、見解が分かれる所だろうがね。カルト信仰は、身を滅ぼす元だと言う所以だね。

阿修羅様に出て来る、神戸惨殺事件の寄稿文が言うように、この手の子供惨殺事件が、少年の法的扱いや精神障害者の処遇を変える法改正の露払いに利用されると言う危惧は、正しいだろうね。それが、今後の軍国教育に利用されるとか、「徴兵制」正当化に利用されると言うのも、正しい危惧だね。そこで、日本のマスメディアが、この手の策謀を、意図的に黙認していると言う声が出るのも、正しい見方だろうね。
元々、日本のマスメディアは、日本の議会制度や官僚機構や会社制度と同じで、明治時代に「上からの」近代化「政策」の中で、西洋人に対する「見栄」として、自ら捏ね上げた「制度」の一つだと言う側面があるね。尤も、例外的には、「市民的」な出自のメディアもある。しかし、「大手」とか「企業体」と呼ばれる日本メディアは、この手の「制度」の一つとして、明治の支配層が人為的に捏ね上げたメディアに過ぎ無い。それは、日本人の本質的な必要性から生まれたメディアでは、無かったのだね。
今でも、日本の大手の新聞社が、「官有地」と称する国民の国有地をタダで貰って創業したとか、政府補助金をタダで貰って創業したとかと言う話が持ち出される。それは、明治日本が進めた「上からの近代化」政策が孕んでいた「歪み」が、今メディア問題として浮上していると言う事だね。お仕着せの近代化、と言うよりか、「制度」として「輸入」しただけの近代化だから、当然にこの手の歪みが生まれるのだね。日本人の内心では、その手の近代化を価値ある物として理解してい無いと言う問題でもあるがね。

それは、改められない物でも無いね。しかし、それを矯正しようとすれば、明治以来の既得権益を持つ政治集団とその周辺の利権集団や、旧華族とその周辺集団のような旧支配層とも、正面から衝突せざるを得ないね。日本の場合、それが組織犯罪と結びついてもいるから、衝突は、すなわち大事件となりかねないしね。
しかし、今の日本のように、政治屋、官僚屋、メディアが腐朽を極めている情況では、いずれ既得権益集団が排除されざるを得ないだろうがね。この8月、日本の「闇金融の帝王」が捕えられ、その男は、元大臣亀井静香に献金をしていた事まで暴露されていると言うね。この手の政治屋と組織犯罪の結びつきは、日本の近代化と同根の問題で、その根を絶つ必要がある。根を絶た無い限り、問題は解決し得ないだろうね。

日本の、この手の「メディア」は、もともと、真実を報道する事がその企業目的なのでは、無いね。それは、単なる「制度」の一つに過ぎ無いのでね。メディア人自身も、おのれの存在理由を知っているとは、思え無いしね。恐らくは、単に勤め先として選んだだけですと、言う答えだけが、日本メディア人の正直な「本音」の筈だね。
日本では、政府も、企業制度も、金融制度も、只の「制度」であり、議会も無いのかなどと、西洋から馬鹿にされては困るからと言う理由で、西洋の既存の制度を見よう見まねで捏ね上げただけの物でね。日本人が、おのれの内面から創り出した「存在」では、無いのだね。
言わば、その全てが「虚構」に近いのだね。だから、今の日本では、社会全体が機能不全の情況に陥り、10年余りも経済が破綻に向かう事にもなっている。その中の一つの「制度」がマスメディアなのだから、報道が真実であるかどうかと言う次元で無く、元々その存在その物が「虚構」なだと言うべきだろうね。その手の虚構の存在が、真実を報道するようになるかどうかは、疑問だね。ウェブ言論でも、内心から生まれてくる言論だけが、真の「報道」になり得るのだね。
日本の若者の表情が、他国と比べても暗い理由は、明治以来の近代化社会が腐朽の状態にあり、失業問題も犯罪問題も、メディアも政治も、どれもこれも解決不能の状態にあるからだろうね。社会制度その物が機能不全状態なのだから、問題が解決不能なのは、当然でね。期待するべくも無いと理解すれば、もっと気も楽になるだろう。

しかし、8月からのひと月ばかりは、日本の株式市場も「上げ潮」に乗ったみたいだね。今日の東京市場は、大幅下落に終わったがね。尤も、このひと月の過程で、日本政府が最も忌み嫌うと言う円高ドル安が進んだから、官僚屋などは一喜一憂の情況だろうね。
8月までは、1ドル118円50銭と言うのが、日本政府が設定する円高限界水準なので、これを超える円高になると、日本政府が円売り介入するだろうと観測されていたね。しかし、円売り介入が無かった事で、今やこの限界水準は、反古に等しい情況にある。円売り介入すれば、せっかく上昇している株式市場に売りがかかるからと、恐れざるを得なかったらしいのだがね。

しかし、円高ドル安は、輸入食糧と輸入飼料の価格を下げると言う効果があって、回り回って一般の日本人庶民の生活コストを引き下げる効果を及ぼすらしいね。それだけ、日本が食糧と飼料の輸入に依存した国家だと言う、危機的情況の表れだろうがね。しかし、アメリカは、その世界戦略を維持する為には、ドル高である方が作戦の資金を確保しやすい。
日本の政府は、政府だなどと言っても、所詮はアメリカの属州だから、ドル高円安の政策を支援する事は、日本の官僚屋や経済屋にとり、至高の「責務」だったのだね。
しかし、日本の物価の高さが世界最高水準にあり、日本人の生活苦の原因である事は、言うまでも無い。少なくとも、原因の一つだね。その理由は、アメリカの世界戦略を優先する為の、人為的な円安政策にあるね。それが、この夏の円高のお蔭で、幾分かでも解消されれば、日本の庶民層にとって言う事は無いだろう。
賃金水準が、相対的に高い情況が続いているから、日本経済は今でも「首切り合理化」、つまり「リストラ」をせざるを得ないのだろうね。物価水準が下がれば、賃金水準が国際的に高い情況も、自然と解決できるだろうがね。しかし、国民生活の安定化を計る事すら出来無い、日本の政治屋や官僚屋は、庶民を苦しめる事で結果的におのれの首をも絞めつつある。この連中は、その事にも気付いてい無いのだろうがね。

1ドル118円50銭という障壁を破った円高が、日本人の生活水準に何かをもたらす所まで進行するかどうかは、注目に値するだろうね。日本の生活必需品の値段が、欧米の2倍だとか、その値段が下がりにくい経済政策が続いている限り、その円安政策は、回り回って、日本から外国に工場移転を進ませる結果を生む事にもなると言うね。人為的な円安政策のせいで、日本の物価水準が高くなり、欧米と比べてさえ、賃金水準が高すぎる結果を生む為だとね。円安で儲けている筈の日本の自動車製造業までが、工場の海外移転を進めていると言う情況は、この円安政策が逆の結果を生む事の証明だね。日本の経済問題は、すべからく、日本の官僚屋の能力不足が原因だと、言う所以だね。

アメリカの世界戦略を援助する目的で、人為的に円安を作り出す「政策」は、日本の経済を空洞化させるね。その結果として、国中に失業した若者を溢れさせる。そして、失業は、犯罪を生む。
これが、日本の「グローバリズム」の成果だと、言えるかも知れ無いね。グローバリズムは、資本主義を世界に広めると言う運動だったが、それが最初に適用された中東欧では、各国で財政破綻を生み出しただけで、すでに破綻した「主義」に過ぎ無いと言うべきかも知れ無いね。その露払いとなって来たIMFの役割も、評判が悪い。
統一後のドイツも、東側に資本主義を輸出すると言う、グローバリズムの典型だったものの、失業者が増え、政策も転換せざるを得なくなったみたいだね。ドイツの原子力脱却政策がはじまってからは、イラク侵略に反対せざるを得なくなったしね。ドイツも、グローバリズムその物を放棄したと、言えるかも知れ無いね。
となると、今でも「グローバリズム」にしがみ付いているのは、何処かで寄稿があったように、日本の「経団連」くらいかも知れ無いね。そして、日本の財務省くらいかも知れ無いね。経営者や経済政策担当大臣の頭が、時代から遅れているのでは、日本の経済が悪化しているのも当然かも知れ無いね。

若年層の失業が増え続ける限り、社会保障のコストを負担してくれる若年層は、減り続けるね。そして、年金をもらう側の世代では、将来の年金が不安になる。これは、ついでに、現実的な失業対策が無い限り、失業した若者を「取り締まる」政策が必要になると言う「効果」まで生むだろうね。
日本で起きる、あれこれの子供惨殺事件も、その手の取り締まり政策の口実作りの為には、「有効」だと言う所以だね。

そして、東京都知事石原のやりそうな事で、北朝鮮の駐日外交代表部としての役割を果たす朝鮮総連に、東京都が資産の差し押さえをしたらしいね。突然に、外交代表部では無いと、通告された挙句の事らしいがね。その前に、北京「六カ国協議」は、北朝鮮の核開発を止める事に失敗したも同然の結果となっているのだから、東京都知事の北朝鮮封じ込め政策も、なかなかの「攻撃的」な物だ。それが、功を奏するとも、思え無いがね。
アメリカは、すでに「作戦計画5030」などと言う、北朝鮮攻撃作戦の新しい戦略を作っていると、リークされているね。しかし、北朝鮮は、すでに核燃料の再処理を終えたと発表しているのだね。となると、この手のアメリカ軍主導による「挑発作戦」計画は、アメリカのダブヤには「最後の手段」ではあっても、一衣帯水の日本にとっては、「最後の戦争」ともなりかね無い危険があるのだね。この点でもまた、「実戦を知らない将校」の中曽根康弘が、石原を北朝鮮にけしかけていると、言え無いことは無い。危険度最大の「火遊び」だと、言う所以だね。

アメリカは、世界最大の核戦力を持っている国家であり、それを背景として世界戦略を進めて来たね。しかし、それがアフガニスタンとイラクで、一敗地に塗れる事となった。それは、言うまでも無い筈だね。尤も、イラクで核兵器を使用したのでは無いかと、言われる程、放射能汚染が深刻になっていると言うね。アメリカは、「ダーティ爆弾」でも何でも、イラクを破壊する為には何でも利用したのだろうがね。
しかし、ダブヤのような独裁者は、おのれのカルト的な宗教趣味も手伝って、必ず「最後の手段」に訴える物だね。その道連れに、多くの無辜の民衆をあの世に連れて行くと、言う事でね。その手段が、北朝鮮侵攻計画であったり、イラン侵攻計画であったりするのだね。どちらも、「朝飯前の標的」だと、言いたいのだろうがね。
日本の「お宅防衛庁長官」なども、北朝鮮は「朝飯前」だと考えているのだろうね。何しろ、アメリカには核兵器があるからとね。その甘さが、日本の無辜の民衆の命を奪う事になると言う所以だね。

北朝鮮が、アメリカ軍の挑発作戦に乗ぜられ、仮にも米朝開戦となった場合、当然の事として、北朝鮮は日本国内にあるアメリカ軍や自衛隊の基地を攻撃する事になるね。まずは、そのミサイルを使い、日本列島の戦略目標を攻撃する事になるだろう。
北朝鮮が放つミサイルは、東京都内にも落ちるだろうね。尤も、「お宅」司令官どもは、おのれは永田町の地下シェルターに避難するから大丈夫だと、言うだろうね。何らの痛痒も感じないとね。アメリカが、その核兵器で「守ってくれる」とね。
しかし、核兵器は、両刃の剣でもあるのだね。日本のような経済大国は、経済で滅びる。そして、アメリカやソ連のような核大国は、核で滅びるのだね。それは、ソ連の崩壊に至る過程で起きた、チェルノブイリ原発事故の事を考えれば、良く判る筈だね。チェルノブイリは、言わばへき地にあるが、その放射能汚染被害は甚大だったね。

核大国のアメリカは、その国内外の基地に、核兵器を大量に貯蔵している事は、言うまでも無いね。それは、アメリカ国内の基地だけで無く、アメリカ軍の駐留する国外の基地も、また同じでね。そして、日本国内にも、アメリカ軍は核兵器を貯蔵していると言う事が、日本にとっての破局を生むのだね。
アメリカは、日本国内に「核持ち込み」をしていると、日本の議会が「話題」にしていた事は、言うまでも無いね。それは、アメリカ艦船が基地としている一部の「へき地」の事では、無いのだね。東京都内にも、「横田基地」と言う、れっきとした核兵器貯蔵施設があるのでね。横田に核兵器は無いと、言い張るのは、勝手だがね。
北朝鮮が、「作戦計画5030」で挑発した結果として、アメリカと戦争に突入した場合に、そのミサイルが米軍横田基地のような重要拠点を標的として放たれる事は、言うまでも無い。それが、通常弾頭のミサイルか、核弾頭のミサイルかは別としてね。
石原と言う愚かな東京都知事には、その場合に、周辺の東京都民をどう避難させるかと言う「プラン」すら、無いみたいだね。東京都内で、馬鹿げた治安出動の演習などを繰り返してみても、本当の戦争には対処出来無い。対処する避難計画すら、何ら考えていないだろうからね。

北朝鮮と日米が戦争に突入すると、北朝鮮から日本にミサイルによる空爆がはじまる事は、言うまでも無い。そして、米軍基地が標的となるだけで無く、都内の防衛庁も、各地の日本自衛隊基地も標的となる事は、言うまでも無いね。これは、米軍基地が集積している沖縄は勿論の事、横田基地や防衛庁を抱える「首都」東京が、いざ戦時の際に直面する事態でね。しかし、石原も、中曽根も、都内の治安出動係を務めた元「陸将」某も、避難計画すら考えてい無いみたいだね。
そのような現状で、石原であれ、中曽根であれ、日本の政治屋たちは、「アメリカ様」の指令を馬鹿正直に受け取るばかりみたいだね。そして、2年前からずっと、北朝鮮を挑発するだけの係りを承っている。これでは、日本が、第二次朝鮮戦争で滅亡する事になるのは、明らかだろうね。
核貯蔵施設のある基地が、通常弾頭であれ核弾頭であれ、北朝鮮のミサイルで攻撃されれば、核兵器貯蔵庫も被害を受けるね。となると、貯蔵されている核兵器が「誘爆」する事は無いだろうとしても、攻撃の為に放射能汚染が広がる事は、言うまでも無いね。これは、沖縄だけで無く、東京の米軍基地についても同じでね。そして、ミサイルが民間人の上に落ちる可能性があるだけで無く、米軍基地に落ちたミサイルが、基地の核兵器貯蔵庫を破壊し、放射能汚染が広がる恐れもあるのだね。東京の横田基地が攻撃され、放射能汚染が広がれば、その被害は余りにも大きいね。
米軍横田基地は、米軍が日本とその首都「東京」を押さえる為の空軍基地でもあり、だから「東京都内」にあるのでね。この基地が、成田空港のように、千葉県や茨城県のような不便な遠隔地にあったのでは、アメリカの対日戦略にも支障を来たすのだね。横田基地などが、戦争に突入した後で空爆を受け、東京に放射能汚染が広がれば、その被害はチェルノブイリの比では無い。核兵器に依存する国は、自ら核兵器の脅威にさらされると言う所以だね。
しかし、都知事という、大それた職についた石原は、その横田基地の意味さえ、丸で判ってい無いみたいだね。

石原も、中曽根も、その他大勢エトセトラも、「北朝鮮軍VSアメリカ帝国軍」の戦争が起きても、自分だけは大丈夫だと、考えているみたいだね。一体、そこでどんな「幸運」を期待しているのだろうね。何かの幸運が、自分の運命だけは救ってくれると考えているようで、気が知れ無いね。
日本の都知事は、「米軍横田基地」という戦略拠点が持つあらゆる意味を、忘れてはいけ無いね。何も知ら無い、あるいは知ろうとし無いような軽佻浮薄な者が、「都知事」になるべきでは無かったのだね。ましてや、横田基地に核兵器がある事すら理解でき無いような者には、現代の都知事はつとまら無いだろうね。どうやら、東京の都知事は、石原如きにつとまる仕事では無かったみたいだね。
在日米軍が戦争に突入した場合、駐留米軍の家族は、事前にアメリカ政府が国内に撤収させるから、横田基地などが攻撃されても、アメリカの民間人が犠牲になる事は、無いだろうね。しかし、基地周辺の日本人や放射能汚染の広がる地域にいる日本人は、違う。東京都や知事や元陸将やらが、まがいなりにも「東京都民の安全」とやらを考えているのなら、北朝鮮挑発の係りを仰せつかったなどと喜んではい無い筈だがね。

イラク侵略戦争の顛末を考えれば、北朝鮮侵略計画であれ、イラン侵略計画であれ、アメリカ軍が北朝鮮やイランの軍事力を先制攻撃で以って「無力化」し得ると考える根拠は無い。日本人が、「アメリカ様が、北朝鮮のミサイルが発射される前に、それを破壊して下さる」などと考えているとしたら、それは「核兵器信仰」に過ぎ無い。その手の妄想には、根拠が存在し無いね。
核大国は、核兵器によって滅ぶと言うのは、正しいだろうね。経済大国が、経済で滅びつつある事は、日本人が良く知っている筈の事だしね。日本人が、誰かの核兵器を頼みにするのなら、その核兵器が、おのれの運命をも決めかね無いと言う事も、知る必要があるね。
WWとしては、日本の一般民衆が、「核のカサの下にいれば安全です」などと言うたわ言を、信じてい無い事を祈りたいね。それは、正に虚構の中の虚構であり、妄想だね。日本の政治屋や官僚屋やメディア屋エトセトラが、イラク派兵に失敗したからと言って、北朝鮮侵略計画に転換し、おのれの政治生命を長らえようなどと考えてみても、無駄な努力だろうね。

細長い日本列島を大陸から観れば、全土を空爆して下さいと言っているような地形だね。その日本が、北朝鮮を侵略する計画の「基地」となり、朝鮮半島からの攻撃を受ければ、戦火と核汚染に晒されるだろう事は、火を見るより明らかだ。そうなれば、政治屋であろうと何様であろうと、何ら得られる物は無くなる筈でね。とすると、政治屋も何様も、北朝鮮侵略計画なる物は、不可能な計画だと理解するべきだろうがね。失敗した「イラク侵略計画」などと同じようにね。
日本の民衆も、自分の運命を切り拓きたければ、この事を良く知っておくべきだと言う所以だね。

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