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核廃絶と世界平和実現誓う 58回目の広島原爆の日[サンケイ]−−−平和宣言全文つき
http://www.asyura.com/0306/war38/msg/129.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 8 月 06 日 12:14:34:0iYhrg5rK5QpI

核廃絶と世界平和実現誓う 58回目の広島原爆の日 サンケイ
http://www.sankei.co.jp/news/030806/0806sha025.htm


58回目の「原爆の日」を迎え、営まれた平和記念式典=6日午前8時23分、広島・平和記念公園

 広島は6日、58回目の「原爆の日」を迎えた。広島市の平和記念公園で「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれ、被爆者や遺族ら約4万人が原爆犠牲者を追悼、核兵器廃絶と世界平和実現に向け、誓いを新たにした。

 広島市の秋葉忠利市長は平和宣言で「黒い雨が降り出しそうな気配」とこうした情勢を憂慮。「『核兵器が神』と奉じる米国の核政策が最大の原因」と米国の「力の支配」に警鐘を鳴らし、ブッシュ大統領と北朝鮮の金正日総書記らに被爆地広島の訪問を訴えた。

 日本政府には「作らせず、持たせず、使わせない」とする「新・非核三原則」を国是とし、世界に広めるよう求めた。

 3年連続で式典に出席した小泉純一郎首相は「平和憲法を順守し、非核三原則を堅持する立場は変えない」と述べ、包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期批准など、核廃絶への取り組みを強化する考えを示した。

 夏らしい青空が広がる中、式典は午前8時に開始。原爆死没者名簿2冊を原爆慰霊碑に納めた。昨年8月6日以降に死亡が確認された5050人の氏名が加わり、死没者総数は23万1920人となった。広島市の被爆者の平均年齢は昨年の70・8歳から71・5歳になった。

 原爆投下時刻の午前8時15分に「平和の鐘」が鳴らされ、参列者が約1分間黙とう。

 子ども代表の「平和への誓い」では、小学6年生、藤井博之君(11)と、片岡瑞希さん(11)が詩人、峠三吉の詩から「ちちをかえせ ははをかえせ」と朗読し「核兵器の恐ろしさを訴え続け、『平和の折り鶴』を力強く羽ばたかせていくことを誓います」と読み上げた。

 式典には劣化ウラン弾の被害実態を訴えるため、市民団体が招いたイラク人医師も参列した。

 ■「平和宣言全文」

 今年もまた、58年前の灼(しゃく)熱地獄を思わせる夏が巡って来ました。被爆者が訴え続けて来た核兵器や戦争のない世界は遠ざかり、至る所に暗雲が垂れこめています。今にもそれがきのこ雲に変わり、黒い雨が降り出しそうな気配さえあります。

 一つには、核兵器をなくすための中心的な国際合意である、核拡散防止条約体制が崩壊の危機に瀕(ひん)しているからです。核兵器先制使用の可能性を明言し、「使える核兵器」を目指して小型核兵器の研究を再開するなど、「核兵器は神」であることを奉じる米国の核政策が最大の原因です。

 しかし、問題は核兵器だけではありません。国連憲章や日本国憲法さえ存在しないかのような言動が世を覆い、時代は正(まさ)に戦後から戦前へと大きく舵(かじ)を切っているからです。また、米英軍主導のイラク戦争が明らかにしたように、「戦争が平和」だとの主張があたかも真理であるかのように喧伝(けんでん)されています。

 しかし、この戦争は、国連査察の継続による平和的解決を望んだ、世界の声をよそに始められ、罪のない多くの女性や子ども、老人を殺し、自然を破壊し、何十億年も拭(ぬぐ)えぬ放射能汚染をもたらしました。開戦の口実だった大量破壊兵器も未(いま)だに見つかっていません。

 かつてリンカーン大統領が述べたように「全(すべ)ての人を永遠に騙(だま)すことはできません」。そして今こそ、私たちは「暗闇を消せるのは、暗闇ではなく光だ」という真実を見つめ直さなくてはなりません。「力の支配」は闇、「法の支配」が光です。「報復」という闇に対して、「他(ほか)の誰にもこんな思いをさせてはならない」という、被爆者たちの決意から生まれた「和解」の精神は、人類の行く手を明るく照らす光です。

 その光を掲げて、高齢化の目立つ被爆者は米国のブッシュ大統領に広島を訪れるよう呼び掛けています。私たちも、ブッシュ大統領、北朝鮮の金総書記をはじめとして、核兵器保有国のリーダーたちが広島を訪れ核戦争の現実を直視するよう強く求めます。何をおいても、彼らに核兵器が極悪、非道、国際法違反の武器であることを伝えなくてはならないからです。

 同時に広島・長崎の実相が世界中により広く伝わり、世界の大学でさらに多くの「広島・長崎講座」が開設されることを期待します。

 また、核拡散防止条約体制を強化するために、広島市は世界の平和市長会議の加盟都市並びに市長に、核兵器廃絶のための緊急行動を提案します。被爆60周年の2005年にニューヨークで開かれる核拡散防止条約再検討会議に世界から多くの都市の代表が集まり、各国政府代表に、核兵器全廃を目的とする「核兵器禁止条約」締結のための交渉を、国連で始めるよう積極的に働き掛けるためです。

 同時に、世界中の人々、特に政治家、宗教者、学者、作家、ジャーナリスト、教師、芸術家やスポーツ選手など、影響力を持つリーダーの皆さんに呼び掛けます。いささかでも戦争や核兵器を容認する言辞は弄(ろう)せず、戦争を起こさせないために、また絶対悪である核兵器を使わせず廃絶させるために、日常のレベルで祈り、発言し、行動していこうではありませんか。

 また「唯一の被爆国」を標榜(ひょうぼう)する日本政府は、国の内外でそれに伴う責任を果たさなくてはなりません。具体的には、「作らせず、持たせず、使わせない」を内容とする新・非核三原則を新たな国是とした上で、アジア地域の非核地帯化に誠心誠意取り組み、「黒い雨降雨地域」や海外に住む被爆者も含めて、世界の全ての被爆者への援護を充実させるべきです。

 58年目の8月6日、子どもたちの時代までに、核兵器を廃絶し戦争を起こさない世界を実現するため、新たな決意で努力することを誓い、全ての原爆犠牲者の御霊(みたま)に衷心より哀悼の誠を捧(ささ)げます。

 2003(平成15)年8月6日

 広島市長 秋葉忠利

 ■首相あいさつ要旨

 6日の広島市の原爆死没者慰霊式・平和祈念式での小泉純一郎首相のあいさつ要旨は次の通り。

 原子爆弾の犠牲者の御霊(みたま)に対し、謹んで哀悼の誠をささげる。今なお被爆の後遺症に苦しんでおられる方々に対し、心からお見舞い申し上げる。

 人類史上唯一の被爆国であるわが国は、広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはならないとの固い決意の下、平和憲法を順守し、非核三原則を堅持してきた。今後とも、この立場を変えることなく、国際社会の先頭に立ち、各国政府に対する包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期批准の働き掛けを一層強化するなど、核軍縮・核不拡散の取り組みを推し進め、核兵器の廃絶に全力で取り組む。

 被爆者の方々に対しては、これまで保健、医療および福祉にわたる総合的な援護施策を充実させてきた。最近では、治療のため来日する在外被爆者の方々に対して渡航費用を補助するほか、日本で支給認定を受けた方が出国した後も引き続き手当てを受けられるよう改めるなど、支援策を講じた。今後とも、高齢化の進行など被爆者の実情を直視しながら援護施策の推進に誠心誠意努める。

 戦後、広島は国際平和文化都市として、大きな発展を遂げた。戦後一貫して世界平和実現に向けて取り組んできた市民の願いは、「ヒロシマ」の名前とともに、世界中の人々の心に届いている。「ヒロシマ」は、世界平和を考えるシンボルとなり、毎年、多くの人々が、この街を訪れている。今後とも、平和を希求する多くの人々をひきつける都市であるよう祈念する。

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