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指摘された万景峰号の不備「重大な欠陥」…専門家
北朝鮮の貨客船「万景峰９２」号の検査で不備が明らかになったことについて、専門家は「重大な欠陥だ」と指摘している。
船舶や航海に詳しい東海大海洋学部の池田宗雄教授（航海工学）は、是正命令のうち、捜索救助用の無線電話が不備だったことについて「普通の客船ならあり得ない」と驚く。持ち運び式泡放射器についても「火災の起こりやすい場所に設置されていないのは非常識」と指摘した。
池田教授は、是正命令は容易に改善できると見ているが、「今まで１０年間も船体安全検査を行わなかったことが１番おかしい」としている。
また、国土交通省北陸信越運輸局の山尾崇先任船舶検査官も「国際基準にのっとって検査したが、旅客船でこうした不備はあまり見られない。重大な欠陥と言っていい」と話す。
一方、拉致被害者の家族は「これで終わりとせず、今後も検査を続けてほしい」と訴えた。
家族連絡会の横田滋代表（７０）は「日本側はこれで満足してもらっては絶対に困る。むしろ今後が大切で、特に積み荷については次回以降も厳しく取り締まる体制を続けて、毅然（きぜん）とした態度で不正に目を光らせてほしい」と語った。
◆日本、ふがいない◆
家族連絡会の蓮池透事務局長（４８）は「疑惑が明らかな船に対して、入港を拒否できない日本側の姿勢は何ともふがいない」としたうえで、「政府は現行法の範囲内で厳しく調べると言っていたが、不備を探そうと思えばいくらでも出るはず。６か国協議の直前で日本側が甘くしたとすれば問題だ」と話した。「今後もあの船がやって来るたびに徹底的に調べてほしい。自分たちも抗議活動は絶対にやめない」と強い口調で話した。
◆救う会副会長、脅迫の被害届◆
北朝鮮による拉致被害者らの支援を続けている救う会の西岡力・副会長（４７）は、２５日朝に「万景峰９２」号の入港に対する抗議行動の際、「在日朝鮮人と見られる男性から『殺してやるぞ』と脅された」として、同日、脅迫容疑で新潟東署に被害届を出した。
西岡副会長によると、同日午前９時半ごろ、新潟西港の中央ふ頭で、３０歳代とみられる男性に脅されたという。西岡副会長の動きに対し、在日本朝鮮人総連合会（朝鮮総連）は「そのような事実はない」と否定している。
(2003/8/25/23:57 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20030825ic31.htm
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蓮池透「不備を探そうと思えばいくらでも出るはず」（笑）
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。