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森田実氏:2003.9.17 批判者を軽視し少数派を小馬鹿にする政界とマスコミの風潮は亡国の兆しである
http://www.asyura.com/0310/hasan29/msg/154.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 9 月 24 日 18:19:08:Mo7ApAlflbQ6s

(回答先: 森田実氏:2003.9.16 小泉政権と癒着するマスコミに反省を求める 【テレビ朝日のことかな?】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 9 月 24 日 18:18:14)


「国に諫むる臣あればその国必ず安し」(平家物語)
 君主の過ちがあった時、これをいさめる勇気ある家臣がいれば、その国は安泰である、という意味。

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 小泉首相に過ちがあれば、これを批判する勇気ある政治家がいるかどうかが、自民党の将来性をはかる第一のバロメーターである。この意味で、小泉首相を批判して立ち上がった亀井静香前政調会長、藤井孝男元運輸大臣、高村正彦元外務大臣の3氏は、自民党にとった宝のような存在である。小泉政治を批判する勇気をもった政治家がまだ自民党にいるということが、自民党の希望になる。自民党は3氏に対して敬意を払うべきである。
 ところが、政界とマスコミのなかにはこれらの政治家を蔑む風潮が強い。
 まず、ひどいのが小泉首相だ。テレビの討論会を見ると、小泉首相の不真面目さが目立つ。批判者の真面目な批判に正面から答えようとしないのである。たとえば亀井、藤井、高村3候補から「小泉内閣が発足した時に51兆円あった税収が、、今では42兆円しかない。税収が大幅に減ったのは、小泉首相の経済政策が失敗したことを意味する。小泉内閣の財政再建は完全に失敗した」と指摘された時、答えようとしない。ただただ沈黙するのみだ。答えられないのである。ただし、小泉首相の顔を見ると、薄ら笑いを浮かべている。あたかも、人気さえあれば、何でも通ると思っているかのように見える。
 テレビの政治解説者や記者のなかにも少数派の政治家を露骨に蔑む傾向が強い。あるテレビ局内部のコメンテーターは「小泉さんは何にもしなくても人気が上がる。3人の候補者は顔が悪いからテレビに出ただけで小泉さんが有利となる」と解説していた。この間、対立候補の3氏を蔑む表情を露骨にあらわしていた。こうした人柄的に欠点のある記者をコメンテーターとして起用するテレビ局上層部にも問題がある。

 自民党議員のなかには主流派志向が強い。昔は反骨派がいたが、今はほとんどが勝ち馬派だ。「負け馬に乗る奴は馬鹿だ」という声をよく聞く。最近の自民党議員のなかには人格的欠陥者が目立つようになった。情けないことである。
 昔は、政治理念や基本政策が違っている候補者を支持するような政治家は「変節漢」「恥知らず」として軽蔑された。しかし、今は軽蔑されない。それどころか、そうした「恥知らす」が党内ではもてはやされ、支持されている。一昔前なら、青木幹雄参院自民党幹事長、村岡兼造元官房長官などは政治家失格の烙印を押されたであろう。政界のなかでは生きていけなかったであろう。しかし、今はほとんど非難されない。テレビ界では野中氏の方を非難しているところが多い。驚くべき道義的退廃である。
 昔なら青木、村岡両氏はマスコミの前に出ることができなかったであろう。しかし、今は堂々と記者会見をして開き直っている。新聞記者も批判しない。みんなが変節を許している。これを堕落と言わずして何を堕落と言うのか――と言いたくなる。マスコミ人から常識と道義が廃れたという感じを受ける。
 政治家の判断基準について言えば、昔は「善か悪か」だった。今は個人にとって「得か損か」である。エゴイズムが政治家の行動の基準になってしまっている。これを米国流だと考えている政治家や記者がいる。米国人が知ったら怒るだろう。

 最近のマスコミはどうかしていると思う。頭がおかしくなったのか、と感じさせられることばかりである。
 「大多数の議員と自民党員が小泉首相を支持している」との報道が大々的になされている。総裁選が告示される前から「決まった」「小泉首相過半数」などという報道ばかりだ。この情報が小泉支持派から出されていることは明らかだ。これがそのまま新聞記事になる。あたかも「大本営発表」のように新聞は報道している。新聞は小泉支持勢力の機関紙のような存在になり下がっている。
 報道が正しいとすると、自民党は「政治の魂」を失ってしまったのである。「政治の魂」とは、国のため、国民のため、大多数の人々の幸福のために働くという精神である。全国の中小零細企業者は小泉内閣の構造改革のために苦しめられている。少しの金も借りられないために倒産・廃業に追い込まれている。それなのに自民党議員と自民党員は小泉首相を支持している。自分自身の選挙にプラスになるという利己的な動機で小泉首相を支持している。これで、どうして「自民党は国民政党」と言えるのか。
 この精神をもっている政治家はたしかに自民党のなかにいる。亀井、藤井、高村3候補とその支持者がそうである。しかし、このような健全なる精神の持ち主は少数派であり、多数派(小泉支持派)から小馬鹿にされている。このような自民党の姿は異常である。
 それ以上に、マスコミが小泉支持の態度を露骨に示し、批判者を小馬鹿にするのは退廃である。ジャーナリストの資質に欠ける者がマスコミを牛耳っている。これはマスコミの自殺行為である。
 勇気ある批判者がいて初めて政党の生命力は保たれる。政党の活性化は相互批判によってもたらされる。政治家と全国の自民党員諸兄姉が目を覚ますことを期待したい。マスコミ人よ、反省せよ。

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C0607.HTML


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