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Date: Fri, 26 Sep 2003 09:21:59 +0900
Seq: 35859
自衛隊派遣で日本は奈落へ
日本の命運の関わるこの問題に議論を
大平の眠りを覚ます蒸気船(蒸喜撰)
たった四杯で夜も眠らず
幕末にこんな狂歌が詠まれたが、小泉首相が自己の政権保全のため、ブッシュ大統
領に与えた約束のために、日本人の命も、中東での、いや世界の信頼を失い、日本経
済の破滅をもたらすような、自衛隊の派兵と言う暴挙を実行しようとしている今,
大平の眠りをゆるがす小泉丸
一人の野望で日本奈落へ
小泉氏(とそれに追随する時代錯誤の政治家)は、この9月23日始まった国連総
会で、 ブッシュの「一国主義=ユニラテラリズム」が猛攻撃され、孤立した.正に
「四面楚歌の声」に囲まれている状況を直視すべきだ.
取り分け、アナン国連事務総長からはアメリカの先制攻撃理論は「(国連創設以来)
過去58年間、世界の平和と安定が依拠してきた原則に対する根本的な挑戦」と批判
され、アナン氏ばかりではなく、ブッシュの後に演説したシラク仏大統領は、先制攻
撃という考え方を強く非難し、各国指導者もあいついで、アメリカの得手勝手の戦争
を「力が正義」とする「天上天下唯我独尊」的政策を非難し、アメリカは今孤立化し
し始めている.
米ニューヨーク・タイムス紙も、世界の米国に対する見方がこの2年間に、米中枢
同時テロ被害への同情から、一方的な武力行使に訴える帝国主義的大国への失望や敵
意へと、大きく転換したと報じている。
こんな中で、「ブッシュ、命」とばかりに、沈み行くブッシュ政権とともに、イラ
クの占領継続に日本の自衛隊まで派兵するなど、とても正気の沙汰とは思えない。
「国難来る」とは正にこのことで、その国難をもたらすものが日本の首相であるなど、
正に白昼夢の思いである。日本への失望、軽蔑、敵意は、これから暴風雨のように、
日本をおそってくるであろう.
そもそも、「大義なき戦争」と言われたイラク戦争のために、小泉政権はイージス
艦の派遣から、国会でのイラク特措法の通過のための国会騒動など、日本の国政に大
きな損失を与えた。この上、沈みかけたブッシュ政権の泥舟に乗っかって日本もぶく
ぶく沈んで行けば、大きな犠牲を払わされるのは、国民だけである。
小泉首相、どうか、自衛隊派兵など言う危険な政策は今日即刻中止して欲しい。ア
メリカのテコ入れで作られたイラク統治評議会のチャラビ議長さえ、「外国軍はこれ
以上いらない」、「ただちにイラク人に主権の移譲を」と言っているではないか。
小泉氏個人がブッシュとともに、心中沙汰をしようが、それはご勝手であるが、日
本の命運、国民の苦しみを考えれば、むしろ、勇気を出して、アメリカに「大義なき
イラクの戦争とその後の占領を中止」を求め、「イラクの真の復興のため、国連を主
体に国際的協力の下にイラク復興に力を尽くして欲しい」と勧告すべきであろう.こ
のことは、すでにアメリカの世論になってきている.
アメリカでは、ブッシュ大統領の支持率も50%とダウンし、今選挙をすれば、民
主党の2人の候補にそれぞれ下回る票しか集められなってきており、来年の選挙は敗
北濃厚となっている.
さて、こんな中で、ブッシュ政権を「親方日の丸」式に当て込んで、全面協力を誓っ
た小泉首相は、そのツケを多額の援助金と自衛隊の派遣出払ってもらおうと、集金と
督促のためにブッシュ大統領が日本にやってくる。
総選挙の始まる時期でもあり、この自衛隊派兵がいかに日本の安全と平和、日本の
経済にとって危険であること、そしてこの理不尽な派兵そのものが、イラクに対する
凶暴なテロであり、日本国憲法に対する破壊的なミサイル攻撃であることをっていて
きに議論して欲しい.与党がテロ対策特措法を審議するのなら、冒頭でこの日本の国
際的信頼を侮蔑に転換する、「愚策の中の最大の愚策というべき」自衛隊派兵問題を
待つ優先的に審議してもらいたいものである.
平和憲法からすれば、この憲法に対する最大のテロリストは.小泉氏率いる小泉政
権ではないか.これにたいする特別措置法こそ先議すべきだと思っている.
警告したいのは、自衛隊の派兵は、湾岸戦争以来のアメリカのネオコンの見果てぬ
夢であり、アメリカのある高官が言っていたが「兎に角自衛隊の軍靴を一歩でもイラ
クの地を踏ませたい」(どこの新聞だったか)と言うのが書いてあった.これこそ彼
等の謀略である.国会議員諸公は、どうか真剣に考えてほしい。
各党も、そのマニフェストでこの問題を重点的に扱って頂きたい。
総選挙の中でも、この問題が大きなウエイトになるべきであろう.戦時中の荒涼た
る社会の空気を知っているだけに、戦争こそ最大のであることを訴えたい.
(転載歓迎いたします)
限られた時間の中で書いたので、ミススペルご容赦下さい.
阿部拝
http://www1.jca.apc.org/aml/200309/35859.html
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