首都の原子炉移転計画　テロ警戒でモスクワ市長　小耳

首都の原子炉移転計画　テロ警戒でモスクワ市長　
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投稿者小耳日時 2003 年 11 月 15 日 16:58:40:1UddCTsVwSrOw

首都の原子炉移転計画　テロ警戒でモスクワ市長　　
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20031115/fls_____detail__029.shtml

　【モスクワ１５日共同】モスクワのルシコフ市長が、市内の核物理研究施設クルチャトフ研究所の実験用原子炉を２年以内に郊外へ移転させる計画を１５日までに表明した。放射能事故に加え、テロの標的となる危険性を考慮した計画とみられるが、移転経費は巨額で実現を危ぶむ声もある。

　クルチャトフ研究所は旧ソ連の核開発を支えてきた施設で、タス通信によると実験用の小型原子炉が７基ある。数十トンの使用済み核燃料も保管されているが、周辺は住宅地で、これまでも放射能漏れなどのうわさがたびたび流れた。

　ルシコフ市長は１３日「危険な施設」は早期に郊外へ移さねばならないと原子炉移転を宣言。３選が確実視されている１２月７日の市長選を前に、首都の安全強化をアピールした。

　移転計画の背景にあるのは、モスクワで頻発しているチェチェン独立派武装勢力のテロだ。原子炉が標的にされれば、人口１千万を超えるモスクワがパニックに陥る。

　しかし移転には数十億ドルの費用が必要とみられ、関係者の間では「事実上不可能」（研究所幹部）との見方が少なくない。原子力省のシンガリョフ報道官は「財源が見つかれば（移転を）歓迎したい」と話している。

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