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エジプトのラマダンだと思います
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投稿者 マシュリク 日時 2003 年 11 月 25 日 00:10:24:9duJj9MIXSSn.

(回答先: ラマダン、はまちの意見。 投稿者 はまち 日時 2003 年 11 月 23 日 16:25:43)

はまちさま 
ご無沙汰しております。ラマダン期間中はエジプトに帰郷しておりました。
イードを目前にし日本に帰国。大変寂しい思いをしています。
下記投稿にもあるのですが、アラブというのも微妙だなーと思い、
アラブ妻改めマシュリクというHNに変えさせていただきます。

酒井啓子氏のおっしゃるラマダンの様子は、カイロそのものな気がします。

私どもの周りでは、エジプト人は、大変だ、大変だと言いながら、
毎年ラマダンを非常に楽しみにしています。
「祝福された月」ということもありましょうが、
実際は、この月、毎晩親族や親しい人を訪問し、にぎやかに過ごせるということが
あるからでしょう。
ラマダン月ならではの、人気歌手のコンサートやイベントもあります。
主婦にとっては、どれだけたくさんの人が訪問してくれるかが誇りですから、
女性の親族を訪れるのは「義務」に近いです。
晩(イフタール)だけで足りない人はスフール(断食前の早朝の食事)も約束したりします。
また女性や子供にとっては、男性の親族からお年玉がいただけますし。
エジプトだけでしょうか。

また通りがかりの人に断食明けの食事をふるまうのも大切なことですから、
店の軒先には簡易レストランができますが(もちろん無料の)、
そこにはずらずらとナイフとフォークが並び、それを目の前にしてマグリブ(日没)までじっと我慢の人々・・・・は毎日みかけます。
またエジプトでは湾岸諸国と違って、スプーンを使うのは一般的です。
特に裕福ということはありません。

>いつもは仕事で帰宅が遅くなる人も、この食事には遅れずに駆けつける。いきおい街中に家路を急ぐ人たちがあふれ、道路は大渋滞、バスには乗客が争って飛び乗り、空腹のイライラもあってか、けんかざたもよく起こる。家族だけでなく親類知人の訪問もひっきりなしで、日本で言えば盆と大みそかと正月がいっぺんに来たみたいなものだ。

これはカイロそのものですねえ(笑)
アラブのほかの国々とは、人口の違いが大きいですよね。
何しろカイロの一庶民地区は、シリアとヨルダンの人口をはるかに超えるそうですから。
空前の過密ぶりです。
よって、日没直前も直後も人通りはありますよ。
この国では観光客も多いですし。
直後にタクシーに乗車拒否されることはありますが、
運転手さんの中には、車の中でひっそりイフタールという人もいるのです。

>日没前の渋滞は、非常にお行儀がよろしくありません。醜いあまりです。断食をしてるからって、何様のつもりかと思います。当然、事故も多く、恥すべきです。

おっしゃる通りです。斎戒をただ食べないだけとしている人がどれほど多いことか。
心の断食をしなくてはなんの意味もありませんね。

>ラマダン中のもう一つの楽しみはテレビドラマだ。一家そろってラマダン限定の連続大河ドラマをみる。それから街に繰り出して、お買い物し、帰ってきてまた食事。夜間しか食事ができないので、明け方、夜明けの祈りの合図まで、人々は食べ続ける。仮眠くらいは取るが、結局は、毎晩が宴会生活なのだ。

>大河ドラマとは、いまく言い当ててます。かつては、社会問題を取り扱ったものが多かったのですが、近年は、お茶の間コメディーになってきています。

今年、エジプトでは、アムル・ビン・アルアースのドラマが人気だったと聞いています。
勇将ハーリド・ビン・アルワリードと知将アムル・ビン・アルワースはイスラムの超有名人ですね。
といって、私は親族知人を訪れてばかりいて、このドラマみれなかったのですが。

ですので、

>断食をしていない日本人(しかも、公用パスポート)が、日没の一時閉店で、郊外のショッピングセンターから追い出され、帰り道のタクシーも拾えず、とぼとぼあるいてたら、憲兵?に職務質問されたそうです。当然、こちらに滞在している邦人なので、パスポートを持ち歩いてなくて、拘束されて、翌日、大使館に助けてもらってました。 それくらい、日没後、直後は、特に、出歩くのは、異様です。

これは、エジプトではないですよ。
私どもは仕事柄、やむを得ず、他の人のイフタール(断食明けの食事)のご招待に遅れたりし、
日没後、出歩くのですが、とくに私どもが特別ということはありません。
家に帰らず、仕事を続行している人もいますし。

夫は、湾岸諸国を取引先としているのですが、同じアラブ人でありながら
文化や考え方の相違に驚くことがあります。
アラブは広いですねえ。
またエジプト人は一般に、アラブ人だという意識が希薄なんです。
訊かれれば、「アラブ、ムスリム」と答えるのですが、
「夏とラマダンにはアラブが大勢やってくる」ですとか、
「アラブ人とは結婚したくない。やっぱりエジプト人じゃないと」ですとか、
自らをアラブ人だと思っていないふしがあります。
かといってアフリカ人だとも思っていないのです。

典型的なアラブではないのに、アラブの中心地というとカイロをはずせないのは
非常におもしろいところでもあります。

ではまた。

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