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「自衛隊は国軍」 首相、9条改正の必要性改めて指摘 【朝日新聞】
http://www.asyura2.com/0311/dispute15/msg/350.html
投稿者 カムイ 日時 2003 年 11 月 03 日 02:02:40:9b7URA./SUFlc

(記事)
小泉首相は2日、フジテレビの報道番組で「自衛隊は国軍というか、侵略を阻止する基本的な集団だ。自衛隊が軍隊だというのは常識でしょう」と述べたうえで、「(自衛隊が)憲法違反だと議論が出るような表現は改めた方がいい」として、憲法9条改正の必要性を改めて指摘した。
 首相は「自衛隊は軍隊でない、戦力でないという規定、これは常識に合わない」と強調。自衛隊は「陸海空軍その他の戦力を保持しない」とした9条に照らして合憲、としてきた政府見解との関係をただされると、「いろいろ国民も憲法学者にも議論がある。まぎらわしい解釈がないように、しっかり国を守る部隊だと、国軍だと、誤解ないように表現を改めた方がいい」と述べ、改めて9条の「戦力不保持」を見直すよう主張した。
 さらに「非武装中立で軍隊がなかったら侵略されてどう守るのか。訓練も装備もなく市民に戦えというのか。こんな無責任な政治はない」とも語った。

(11/02 21:41)
http://www.asahi.com/politics/update/1102/006.html


この発言と憲法改正について考えてみました。

「自衛隊が軍隊だというのは常識でしょう」

まさにその通りです。

そして「(自衛隊が)憲法違反だと議論が出るような表現は改めた方がいい」というのもその通りです。

ということは、軍隊としての実体を持つ自衛隊は、現行憲法体制と矛盾しないということです。
もしも矛盾するのなら、何十年も違憲状態が続いたことになり、それでは法治国家としての面目も何もあったものではないはずです。
従って、わざわざ憲法改正をする必要はないはずです。

憲法9条を文理解釈すれば、自衛隊の存在は条文と矛盾するのは当然ですが、このような政治的規定は、もともと解釈の範囲は広くなることを認識すべきです。
解釈に限界がきているという議論は、いったいどのあたりが限界なのか判然としませんし、文理解釈をすれば、とうの昔に限界を突破しているはずです。

いまさら、文理的に条文と現実を合わせる必要はあるのだろうか、疑問です。
(逆に基本的人権に関する規定には、このような曖昧な解釈はゆるされない)
そして、選挙と最高裁の判例(憲法判断回避の)の積み重ねで、いわば慣習法的に、自衛隊は現行憲法体制により承認されていると見るのが自然です。

さらに言えば、違憲状態でもないのに、憲法を改正しようというのは、今の現実を一歩も二歩も前へ進めようという考えに他なりません。
それならそうとはっきりと言えばいいのですが、今回の小泉発言にもあるように、改憲の理由を条文と現実との齟齬を修正するといった話を持ち出すのはトリックです。

「まぎらわしい解釈がないように、しっかり国を守る部隊だと、国軍だと、誤解ないように表現を改めた方がいい」

憲法のような抽象的規範は、どう規定しても多面的な解釈が成り立つのですから、それを「まぎらわしい」と言ってしまえば、議論の封殺になります。
まぎらわしさのない明確でクリアーな社会は、つまりは全体主義社会です。

「非武装中立で軍隊がなかったら侵略されてどう守るのか。訓練も装備もなく市民に戦えというのか。こんな無責任な政治はない」
これとイラクまで自衛隊を派遣することには、論理的必然性はないはずです。このような話を持ち出すのもトリツクです。

自衛隊の存在を認めると現行の憲法9条は存在意義はなくなるのか。
そんなことはないはずです。戦力不保持の条文の存在は、今でも国家の暴走の歯止めとして政治的にも機能しているはずです。

かつての戦争の悲劇を忘れないためにもこの条文は残しておくべきと思います。そして自衛隊の合憲性判断と憲法改正議論は、慎重に分離して考えるべきと思います。

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