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(回答先: イラク情勢がわかりません。教えてください。 投稿者 ブッシュはテロリスト 日時 2003 年 11 月 25 日 00:18:14)
「ブッシュはテロリスト」さん、こんにちは、
まず、トルコの連続爆破事件では、アルカイダとは、トルコ政府も、イギリス政府も、明言していません。トルコ国内の運動グループによる声明が出ているようです。
アルカイダとは、実在しないものに対する名称だと私は考えます。アメリカによって勝手に名づけられた。
発端は、アフガニスタンに集まっていたムジャヒディーンです。旧ソ連の侵略に、アフガニスタンを支えようと、アラブ各国（イスラム各国と書くべきかもしれませんが）から、義勇兵が集まりました。オサマビンラディンも、ザワヒリもそのうちの一人だったわけです。
義勇兵は、ジハードの元に集まっているわけですから、戦う意欲も連帯感も、非常に高いはずです。また、アッラーの名の下に集まってきている兵士ですから、精神的にも、非常に強いでしょう。恐れるものがない。というわけです。
旧ソ連は思うように侵略が進まないわけです。
撤退後、当然、帰国した義勇兵もいるのですが、そこに残り、今度は、パレスチナ解放を目指したグループがあったようです。
一方、アメリカ、ヨーロッパなどの先進諸国と言われる国々にとっての一番の脅威とはなんでしょう？それは、イスラム諸国が、力も持つことでしょう。宗教的脅威もありますし、石油がらみも当然、あります。首脳陣の思いとは裏腹に、イスラムへ改宗する自国民は、いずれの先進国でも、年々増加しています。それも、イスラム諸国へのマイナスのイメージを植えつけようとすればするほどです。自国民の改宗に手をつけられなくても、イスラムという国に対して、武力攻撃をすることは簡単です。
まずは、ターゲット作りのために、９１１が、実行されました。そこで、オサマビンラディンと中心としたアフガニスタンに残った義勇兵にターゲットが向けられました。
しかし、これでは、アフガニスタンの義勇兵だけで終わってしまいます。そこで、アメリカが作り出したのが、アルカイダです。つまり、ジハードをするものは、すべて、アルカイダなのです。
ジハードとは、一般には、自爆攻撃として理解されているところが大きいのですが、広い意味で、モスリムが信仰の過程でする努力です。つまり、断食中、腹が減った、だれが見てるわけじゃない、蛇口の水でも、すするか、という欲望にたいして、いや、自分自身のための斎戒（断食のこと）じゃないか、っと自分の中で葛藤するのも、ジハードだと思います。（自信ないですが、ジハードはモスリムにとって義務にあたると思います。）
モスクなどでの説話をする人（イマーン）が、フトワといって、クルアンをベースに、現在の状況にあわせた具体的なルールを発表することができます。たとえば、モスリムは、ちゃんと祈りをささげた肉（ハラルといいます）を食べることが決まりになっていますが、西欧に滞在するモスリムには、それができないときがあります。すると、こんなフトワがでました。
「ハラルでないものを食べるときは、口にするまえに、アッラーに感謝の言葉をささげたら、ハラルでないものを食べることが許される」
話が、それましたが、このフトワの中で、ジハードを口にすることが多々あります。決して、それは、パレスチナ解放のために何をせよ。とか、欧米諸国に対して、ボイコットをせよ。とかそういうものでなく、上にあげたように、モスリム個人個人の葛藤という意味で、ジハードを告げられることがあります。
アメリカが作り出したアルカイダとは、解釈によると、モスリム全体になるわけです。
そこが、アメリカの本音でしょう。モスリムを敵にしたいわけです。
多くの方がすでに、気づいておられるように、アルカイダとは便利な言葉だと。なんでも、アルカイダのせいにして、アルカイダはテロであるから、テロ撲滅のために、戦う。
怪しげなモスリムは、すべてアルカイダにしてしまい、アルカイダに口を与えず、裁いてしまうわけです。
実際のところ、ここ1年以上、フトワで、ジハードを口にするイマーンがいません。金曜日の集団礼拝で、フトワで、ジハードを口にしたイマーンが礼拝直後、連行された事実を知っています。
数ヶ月前には、パレスチナで、アルカイダと名乗る人間が自爆攻撃を持ちかけ、パレスチナ側で正体を見破ると、アラブ人のモサドでした。当然、衛星テレビアルジャジーラの前に引っ張り出して、アルカイダが何者であるか、証明していました。
以上のことから、アルカイダは存在しません。ジハードをするものは存在します。それは、決して、アメリカの意図するアルカイダとリンクしていないものです。
昨年秋のインドネシア、ディスコの爆破テロ、１０月のリヤドの爆破テロ、先週のトルコの爆破テロこのへんは、ジハードであり、アルカイダとはリンクしていないと思います。
イラクだと、国連事務所と、赤十字への爆破テロは、ほぼ間違いなく、アルカイダです。つまり、自作自演に近いものでしょう。しかし、ここ2ヶ月ほどのあいだに相次いで起きているロケット砲による米軍ヘリコプター撃墜は、ジハードによるものでしょう。
ついでに、イスラエルやアメリカに対する反対の意を示して、ボイコットするのもモスリムにとっては、ジハードです。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。