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あおぞら銀：ライバル行から異例の抜擢、新社長に住友信の水上氏(３) (ブルームバーグ)
http://news.www.infoseek.co.jp/business/story.html?q=12bloombergto2040601&cat=10

（会見の内容などを追加、見出しも差し替えます）

11月12日（ブルームバーグ）：米投資ファンド、サーベラス傘下のあおぞら銀行のエドワード・Ｇ・ハーシュフィールド会長は12日夕、日銀本店で記者会見し、次期社長に、現在、住友信託銀行の取締役兼常務執行役員である水上博和氏を迎える人事を内定した、と発表した。社長就任は12月１日付。丸山博社長は相談役に退く。日本の金融機関で、そのトップにライバルの現職役員を抜擢するのは極めて異例だ。

　発表によると、水上氏はまず、17日付で、あおぞら銀の顧問に就任する。12月１日開催の臨時株主総会とその後の取締役会で社長就任を正式決定する。水上氏は14日付で住友信託銀の役員を退任する予定。

　ハーシュフィールド会長は、水上氏を新社長に選んだ理由について、「戦略的な志向を持ち、海外も含めた銀行業務の経験が豊富なことに加え、倫理水準が高いこと」を挙げた。一方、会見に同席した水上氏は「国際業務展開をどうするか、商品開発のスピードアップはできないか、など色々あるが、地域金融機関とつながりが強いというメリットを生かしていきたい」と述べた。

　具体的な戦略について、ハーシュフィールド会長は現在、ニューヨークでの業務再開のほか、ロンドンにも新たな拠点を構える方向で準備を進めていることを明らかにした。来年中に実現したい意向で、不良債権の証券化ビジネスなどへの参入を目指しているという。

　クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券の小原由紀子ディレクターは「水上氏は海外業務の経験を通じたネットワークがあり、英語も話せるほか、ＩＲ（投資家広報）のセンスも持ち合わせている。（海外投資家が背後に控える）サーベラスにとっては今後、あおぞら銀を経営していくうえでのメリットは大きい」とみている。

*T●水上博和（みずかみ・ひろかず）70年早大法卒、住友信託銀行入社。米国住友信託銀行社長、ロンドン、ニューヨークの支店長、海外業務部長などを経て、99年６月から常務。福 井県出身。*T

[ 2003年11月12日19時15分 ]

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