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大前研一氏予想: あと5年か10年で日本のGDPは中国に抜かれる!!
http://www.asyura2.com/0311/hasan32/msg/459.html
投稿者 GDP 日時 2003 年 12 月 18 日 17:50:31:NQ2Xxy5.lRPDc

大前研一氏の「チャイナインパクト」など中国三部作をお読みになった方も
多いでしょう。

その鋭い観察眼をお持ちの大前氏が、9月からメールマガジンを始めているのを
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                           2003/11/06 #8
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┃成長著しい中国〜日本は「内国経済」とみなすことができるか?    ┃
┃                                 ┃
┃「中国のGDPが2030年に日本を越える」との調査結果をオーストラ┃
┃リア外務省が発表した。中国の経済成長は安く豊富な労働力に支えられて┃
┃21世紀の前半を通して続き、アジア経済の原動力として東アジア経済の┃
┃再編を促すと予測しているが…                   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


 ●2030年予測はスタティック。もっと足早に「その日」は訪れる●


 中国のGDPが日本のGDPを抜く時期。これをオーストラリア外務省は2
030年とみなしていますが、もっと早くに抜きますよ。スタティックな考え
方だと2030年になるでしょうが、ここにフロート(変動為替相場制)の影
響を加味しないといけません。
 
 日本を考えてみてください。1985年のプラザ合意。これは先進諸国の大
蔵大臣が集まり、アメリカの貿易赤字と日本の貿易黒字を減らすために、日本
は内需を拡大する。また為替レートを円高ドル安にすると共同で宣言したもの
です。

 合意直前、為替水準は1ドル235円。それが合意翌日の1日(24時間)
だけで一気に約20円も上昇しました。その後の約2年間で120円まで円高
が進み、1995年には79円台、つまり合意前の3倍の最高値を記録。各国
のGDPの比較は米ドル建てで行われますから、その間に成長を続けた日本は
、経済面で世界のトップクラスに躍り出たわけです。

 現在、中国のGDPは約1テゥリリオン・ドル(約10000億ドル)で、
日本の約1/4です。あと数年で中国は自身の成長でGDPを倍にするでしょ
う。その状況下で元をフロートすると瞬時に倍くらい上がりますから、その時
点で日本を抜いてしまうということです。

 おそらく北京オリンピック開催予定の2008年、もしくは上海エキスポ開
催予定の2010年頃には、元をフロートせざるを得ない状況となりそうです
。となればオーストラリア外務省の「2030年」という予測から大幅に早ま
って、2010年の段階で中国が日本のGDPを抜いている可能性が高いと思
います。
 
 あと5年か10年で中国に抜かれる…その認識と覚悟が今の日本人には必要
です。


  ●「若さ」と「高度成長」を持つ中国を「内国経済」とみなすべき●


 ただし「認識」といっても、中国に抜かれることをやみくもに恐れるという
ことではありません。重要なのは中国が「日本の巨大なお客さんになる」とい
う認識です。
 
 中国をひとつの「内国経済」とみなしてはどうでしょう。GNPやGDPを
「日本」「中国」という自国の経済だけで捉えるのではなくボーダレスに捉え
ていく姿勢、企業でいえば「内国経済1」は本州、「内国経済2」は中国と九
州…といった事業部制を敷く発想こそが大切です。

 さらに日本では高齢化が懸念されていますが、パニックに陥る必要はまった
くありませんね。ある企業の日本の平均年齢はおよそ49歳。それに対して中
国は29歳とします。これを企業内でミックスすれば平均年齢は30代です。
日本の懸念材料である「高齢化」「低成長」も、若くて高度成長期にある中国
とミックスして考え、マーケットとしても生産基地としても中国をうまく取り
入れることができる企業こそが、力を伸ばしていくことでしょう。

 そもそも今後の日本の成長は、ボーダレス社会の中でしか成立しません。
「中国が成長したら大変だ!」ではなく「合わせてなんぼ」の感覚、経済成長
率が7ないし8%に上るマーケットが新たにひとつ加わる、という発想の転換
を日本の企業はすべきです。
 
 もちろん、中国バッシングなんて問題外。どんどん強くなる国をバッシング
したところで、その力を押さえきれるわけがない。バッシングした分だけ反感
を買い、巨大市場から孤立して損することになるでしょうね。

                             −以上−

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