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「グレートジャーニー「原住民」の知恵」(知恵の森文庫)を読む@
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投稿者 ゴンザレス園田 日時 2003 年 10 月 30 日 13:04:36:Nvq.j3Ivce5ho

関野吉晴さんの著書を読みはじめた。「グレートジャーニー「原住民」の知恵」(光文社知恵の森文庫、800円)。阿修羅の皆さんにより広く読んでいただきたい本だ。カラー写真が豊富でとても楽しい。彼は一ツ橋の法学部で探検部を創設し、その後横浜市立大学医学部を出て医者になり、ほとんど探検人生を送って来た。1949年生まれ。大学探検部出身、42歳のとき第一子(女性)をもうけた点、彼の同志で数年前なくなったアラスカでの写真を取ってきた写真家・探検家星野道夫さんと共通点があり、同志だったという。関野さんは1993年、南米チリ南端を出発し、人類の発祥地と考えられているタンザニアのラエトリに到達する10年間を、自然と一体化してくらす少数民族との出会いと共同生活に捧げた。彼や彼が出会った原住民から学ぶことがとても多いので、不定期のシリーズで、ここに盛られた情報を皆さんと共有したいと思う。

2001年9月11日彼は旅の行程の最終段階エチオピアにいて、少数民族のアフアール(もともとアラビア半島の民で現在回教徒。ジプチ・エリトリア、ソマリアにも住む)でアリさんというご家族のうちに厄介になっていたという。西洋暦を使わず、エチオピア暦を使う彼らにとり、この日が正月だったという。彼らは電気も新聞も雑誌もない生活で、唯一情報源はラジオ。貿易センタービルの事件がラジオで飛び込んできたとき、アリさんはアメリカのこれまでの悪行により天罰が下ったといったという(通訳はレンマという人だ)。で、彼女があげたアメリカの悪行のなかでトップに上げたのが、イラクへの空爆やパレスチナ問題でのイスラエルの支援ではなく、なんと「広島・長崎への原爆投下」だったそうだ。驚くのは彼の惑星を巡る旅で、かなりの奥地にいっても、日本の都市として知られているのはトーキョー、そしてヒロシマ・ナガサキ、であって、キョート・オオサカではないという報告だ。彼らの間ではヒロシマ・ナガサキはいまだに廃墟のままだ、と思っている人々も多いという。奥地の少数民族ではヒロシマ・ナガサキが記号として世界中で共有されているようなのだ。ソドムとゴモラのようにといえばいいのか。

恥ずかしながら広島・長崎にいって霊を弔ったことがない自分はここのところを読んで思った。ヒロシマを日本の首都にしたらどうかと思うのだ。少数民族の間だけではなく知名度という点で世界的には圧倒的だ。ヒロシマが持つ象徴性はおそらく深く広く、普遍的なものがあるのではないか。物質的欲望に狂うとき、人間はここまで残忍になれることを地球の民全員で理解し記憶する必要があるのではないか。彼の原住民との交流から人類は節度ある生活が必要だとか思い出させてくれる。平和の哲学の基礎は自然界との節度ある生活体系ではないだろうか。日本は原爆投下された国として、人間の本性を抉り出し、人間の理解の深めることにより、平和の哲学を世界に訴えていく必要があるのではないか。人間が破壊的な行動を取る動機を解明しその知識と知恵を世界の人々と共時的に共有すべきではないか。日本国憲法を新しく創設するなら、惑星人類の知恵の源泉の一つとしてヒロシマを永久首都に据えるところから、草案を書き始める必要があると思うのだ。人類にとってヤスクニには普遍性がないが、しかし、しかしヒロシマにはある。政治的な意味を持たせるのは少し躊躇させられるが、米英への批判性を数千年に渡って持つことができるという利点もある。ニューヨークのウォールストリートという地名の記号性に拮抗し圧倒できるのは、トーキョーではまったくないだろう。ヒロシマだろう。無言の威厳、荘厳な響きががある。こんにちなお物欲・征服欲に溺れる西洋・中国首脳に対する人類的警告のために、そして物質欲に汚染され自壊する日本人にとっても、憲法の中心・国の中心に「ヒロシマ」を配置することはいつも知恵の覚醒をさせること、自戒をもつことを可能にさせるのではないか。
  世界の少数民族の口から、ヒロシマ・ナガサキという音が放たれることを想像するときある種の戦慄と震えが私の身体を駆け巡ったのだ。日本人である私の体に,この音が響いたことがなかかった。このページを読んで、奥地の少数民族の身体に響いているこの音。私の体にとって、ヒロシマ・ナガサキという音がまったく新しい響き、しかも、ある種の衝撃を持って体験されることになった。
   2005年、自民党から代替的な憲法案が発表されるという。アメリカ型憲法への変更であることは、断じていい、間違いない。草案提供者は自民・公明の背後にいるアメリカ奥の院だろう。ただ、それだけは死んでもご免だ。私は、新しい憲法が自分の奥深い次元から欲しくなってきている。ヒロシマを象徴の軸としたspiritualな哲学・永久の知恵を基礎とした憲法だ。ヤスクニの問題はより普遍的で高次の次元から包み返し、政治的解決をはかればいい。自衛隊・軍隊の問題も、この次元から見つめることが生産的ではないか。とにかく深く高い次元から問題を考える上で、少数民族が見つめているこのまなざしを共有することは何物にも換えがたい哲学的生産性をもつのではないか。哲学的・spiritualなビジョンの中からあたらしい政治システム・経済システムを創設する必要があるのではないか。

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