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やっぱり危ないきゃべ爺さま
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投稿者 ぷち熟女 日時 2003 年 11 月 24 日 19:28:11:WgkZZjZT3HifU

(回答先: 美しい曲線や曲面は目で測るものではありません 投稿者 きゃべ爺 日時 2003 年 11 月 23 日 20:20:14)

きゃべ爺さま、

>>シェーンベルクのドデカフォニア=十二音階奏法なんかについても
>>きゃべ爺さまなら深く理解されているのでしょうね。

>とんでもない.というより,現代音楽は全然分りません.聞く機会もなかったし...

シェーンベルクは数学や物理学も修めたらしく、ヘンな機械なども発明したりしていた人です。ダ・ヴィンチの音楽版という感じですよ。

>私もバッハは無条件で好きです.

あたくしは十二歳くらいから6年間くらいの間、学校から帰ると丸2時間くらいバッハを聴いて過ごしていました。
鑑賞に埋没しきって、パイプオルガン曲などもヘッドフォンつけて結構なボリュームで聴いていたりしたので
ちょっと聴覚がやられてるかも知れません。
バッハの音楽は『数学と密接に関連している』と頭では理解していましたが、
それと相反するようですが、特に大バッハ(ヨハン・セバスティアン・バッハ)は
少なくとも内面的には大変な激情家でもあっただろうな、と想像してもいました。
理論を構築するだけでは作れない音楽だと思っています。
ベートーヴェンといい勝負なレベルの激情を感じます。

高度な数学のおわかりになるきゃべ爺さま、数学はどうなんですかね?
数学という学問そのものは、あまり激情とは関係ないでしょう?
数列に感情を掻き乱されたり、とかいう話は聞きませんね。

数学と霊性、というのはどうですか。
数学(というか自然科学。化学、物理を含む)と宗教ももう臨界では溶け合ってるでしょ? 
詳しいことはわかりませんが、そんな感じを持っています。

>特に人間の視覚は超精密ですからね.ごまかしが効きません.

あたくしは、実はある非常に限定的な分野のインダストリアル・デザインの、
デザイン及びプロットタイプ制作をやってきていました
(現在もその分野で、その専門の延長線上で仕事していますが)。
カー・デザインではありません。
もっと、言ってみれば、美術工芸に限りなく近い産業の一分野です(学生時代は美術学部でした)。
色々道具や工具、機械、機材は使いますが、もちろん手仕事です。
合成樹脂や金属を使うんですよ。

EC統合前の欧州某国では、あたくしの業種の労組は
なんと自動車工業で流れ作業でボルト締めなんかやってるおっさん達と同じカテゴリーに分類されており、
う〜ん、社会の底辺を成すプロレタリアートとはこういうものを言うのか、
というような世界で長年仕事いたしました。
ブルーカラーですから。
ぷち熟女などと名乗りながら、あたくしは、
『箸より重いものなど持つこともない有閑マダム』などではぜんっぜんなかったりするわけです。
あたくしの投稿読んでそんな印象持つ人もないでしょうが。余談でした。

プロットタイプのお話に戻りまして、
今日は3Dソフトでデザインしたものを出力すればオートメーションで制作できますが、人間の眼と手はまだ不可欠です。
人間の視覚の超精密さは自覚しています。
デジタルの精密な計測器を使ってサイズを計測しながら制作するんですが、
幾何学的に整った形状のものを作っている時は、0,02〜0,03ミリメートルくらいの誤差は
測らなくとも肉眼で認識できることがよくあります。
もちろん、曲面の様相も、そういった微小な誤差によって美醜が決まる、というのを日々経験してきています。

>曲線の美というのも深い謎です.むしろ目をつむって計測すべきなのかもしれません...

あ!・・・ほら、ね、きゃべ爺さまはそういうことをポロッとおっしゃるでしょ。
だから以前、危険そうだ、と申し上げたんじゃないですか。
わかってたんだから、もうー。あの時は否定なさってたけど(笑)。
・・・『安全牌』(笑)。

そういうのは『計測』じゃなくてもはや『鑑賞』の領域になるんじゃないですかね?
愛でる、というのか・・・。

以下のところ、お時間が許す時に詳説していただきたいのですが:

(引用始め)
>>目で見て美しい曲線や曲面というのは、数学的に整った秩序を持っていないものなのだそうです。
・・・・・・
>>そこが、バッハについてきゃべ爺さまがおっしゃったあたりと符合していますね。

>同意しますが,微妙に違うような気もします.バッハは至高を求めていたと思いますが,
>人間の為すことはすべて不純を免れないということも知っていたと思います.
>原博は現代音楽を批判する立場から,自分自身への戒めを込めて

>「私は本気で、現代作曲家たる心得としての戒律と、宗教者として守るべき戒律とが、
>同義であり同作用を持つことを疑わないのである。」

>と書いています.つまり,現代作曲家は自由を得たが規範を失った.しかし,その規範を
>自分の自由意志によって選び直すことはできるだろう,というのが彼の立場です.この人
>の音楽を聴いていないので,中身については論評できませんが,言いたいことは分ります.
>たとえば...小学生でも音階に長調と単調の別があるくらいは知っていると思いますが,
>それでは,「なぜ短音階はさみしく聞こえるのか?」という問に即答できますか?もちろん,
>バッハはその位のことは知ってます.現代音楽家はどうなんでしょうか?もし,彼らがこん
>なことも知らずに音をもてあそんでいるのだとしたら,まことに空しいという感じがします...
(引用終り)

『同意しますが,微妙に違うような気もします.』とおっしゃった箇所がわかりにくかったのですが、
あたくしが書いた、曲面の話とこのバッハの平均律の話との比較で、どこに同意され、
どこに微妙な違いを感じられるのでしょう?

『人間の為すことはすべて不純を免れないということも知っていたと思います.』
これも、曲面の話でも言えることなのではないでしょうかね?

差があるとすると、言葉の問題になってくるのでしょうか。
音について話すならば『不純』という語がしっくりきますが、
面について話すならば『不完全』と表現するほうが合っているかも。

『それでは,「なぜ短音階はさみしく聞こえるのか?」という問に即答できますか?』
即答はちょっとできませんね・・・。
きゃべ爺さまは、即答おできになりますか?
聞かせていただきたいと思います。

ジャズは前衛ものをお聴きになっていたとか。
前衛とまではいきませんが、ギル・エヴァンスのオーケストラなんて
不純だがミステリアスな魅力のある不協和音に満ちてますね。
ただ、録音によっては、楽器の調律がまずかったりするのがあって
音の合ってない楽器の奏でる不協和音の、鼓膜が損なわれるかと思うような凄まじい不快さを堪能させてくれたりします。

某国でブルーカラーであった頃のあたくしは、休日前夜などは、独りででも
ネイビー・ブルーの、ジャズレーベルのステッカーを貼りまくったボロいフィアット127で
時には数百kmの道のりをライヴを聴きに飛ばしていました。
時速130kmも出すと車体が震動したものです。
帰り道疲れ果てると、サービスエリアに停め、
車内に常備していた毛布を頭からすっぽり被ってネテいました。
お前、気でも狂ったか、と人から言われていましたが、
あんな車の中でネテる人間に近づこうという人間や、
ましてや何か盗んでやろう、とかいう人間なんていませんって。

ではまた、ごきげんよう。

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