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キューバとその経済改革【Making Contact (国際ラジオプログラム)】なぜ、キューバが最後のドミノにならなかったのか?
http://www.asyura2.com/0311/ishihara7/msg/252.html
投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 1 月 06 日 02:05:05:SoCnfA7pPD5s2
 

(回答先: グローバリズムに抗する国、キューバ 【JANJAN】再び、キューバ訪問記を紹介。 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 1 月 06 日 02:02:27)

[ハバナ西部のMiramar市のOlga Garcia氏の成功している個人都市菜園。被いが強い太陽光を減らしている。この菜園は1985年に設立され、主に地域の住民に高品質の有機農産物を提供している。有機都市菜園は、個人のものと協同組合と両方があるが、現在、ハバナの野菜と果物の約30%を生産しており、同様にキューバ全体の町や都市で重要な量を生産している。]
http://members.jcom.home.ne.jp/cuba/Ecology10.htm

Phillip Babich
 ようこそ。生き生きとした発想と、重要な情報を産み出そうとする国際ラジオプログラム「making Contact」です。今週は、Delvis Fernandez Levyさんとお会いします。人々は、なんとか革命の成果を維持したいと望んでいます。少なくとも教育とヘルス・ケアに関する成果はです。

Esthe Perez
 キューバでの社会主義は、つねに社会的な富の分配と再分配を続けることを意味していました。

Phillip Babich
 経済のがた落ちに直面して、カリブ諸島の国、キューバは、外国投資に国を開くという改革を受け入れることを強いられました。いま、この社会主義者の国は、その革命思想を維持しながら、グローバルエコノミーとノバランスを取ろうと試みています。このプログラムでハ、「スペシャル・ピリオド」として知られる、政府の新たな経済局面について、ハバナのキューバ人が話していることについて聞きましょう。また、キューバに向けたアメリカ政府の政策について、アメリカ人の活動家とも話しましょう。そして、彼女は私たちに、キューバの持続可能な農業のプロジェクトについて語るはずです。私は、Phillip Babichで、今週の出会いのホストです。

 スペイン、その後はアメリカに対抗した最初の一連の指導者と革命家たちの後で、キューバは、フィデル・カストロがコントロールすることとなりました。カストロは、ゲリラ作戦を展開し、腐敗したバチスタ政権を打ち倒すという人々の支持を獲得した上で、権力を手にしました。それ以来、カストロ政権は、1961年のアメリカの失敗した進攻、1962年のキューバのミサイル危機、1990年代最初の、その長期にわたる支援と財政的な貢献者であったソ連の崩壊、そして40年近くのアメリカがバックとなった経済封鎖に耐えてきました。
 政府が呼ぶ「スペシャル・ピリオド」という1993年の大変な経済の下落で苦しんだ後、キューバは、外国からの投資、米ドルへの制限を緩め、個人起業を許可しました。見るところによると、こうした変革は、社会主義的な価値を保持したいと願う多くのキューバ人にジレンマをもたらしています。ハバナからの通信員Travis Leaさんです。

Travis Lea
 1989年のはじめに、キューバがソ連圏諸国との優先的な貿易合意を失って以来、多くの人々は、カリブ海のこの国が自由な改革のためにその社会主義計画をやがて止めるであろうと信じていました。ですが、キューバは、幾度も新たな困難に適応するその能力を示しています。Esther Perezさんは、マーティン・ルーサー・キング・センターとハバナの文化省で社会福祉の仕事をしています。市内の静かなVerado地区のゲストハウスのポーチの上で、彼女は少数の訪問者と現代のキューバについて論じています。

Esther Perez
 ドミノ理論を思い出して。ドミノ理論は思い出せるでしょう?。いつキューバには最後のドミノが来るのかしら?。そう、なぜ、キューバが最後のドミノにならなかったのかを説明する一つの理由は、キューバの社会主義の性格だと考えるのです。それは東欧の社会主義とも、また修正主義時代のとも違っていたのです。
 この違いの中で、私が飛び抜けていると思う二つ特徴は、キューバの社会主義が社会主義諸国との関係が最も近かった時代でさえ、常に社会的な富の配分と再分配を続けていたこと。この事実の中で、飛び抜けていると思うもう一つのことは、キューバの国際主義。70年代と80年代に何十万人ものキューバ人が、世界中の何十ヶ国にも出かけて行ったという事実。発展途上国、第三世界諸国に、兵士や市民労働者、医師、看護婦、教師として、アフリカ、中東、ラテンアメリカ等の諸国に。
 それは、こうした国を助けるのではなく、それはまさに私たちを助けているのです。キューバ-の不十分な資本主義社会の条件下で生きた経験がなかった新世代に、外の世界の暮らしがどんなであるか見せることで、生きることの事実を見せる助けになったのです。

Travis Lea
 第一世代よりも多くのキューバ人が、現在の革命政権の下で成長しています。彼らは、無料ヘルスケア、教育、住宅、食料と仕事といった国からの一定レベルの保証を期待するようになっています。外国企業と取引を行ってジョイントベンチャーに加わり国際的には実質的に資本主義国として運営してはいるのですが、キューバはこうした社会的な恩恵を維持することの困難に直面しているのです。キューバの人々はそれを「スペシャル・ピリオド」と呼んでいます。

 「スペシャル・ピリオド」は通商喪失の可能性に対処するために創設された非常事態計画なのですが、指導者たちは、そのプログラムが欧州の社会主義の崩壊によってではなく、アメリカ海軍による封鎖の事態に対して、必要となると考えていました。国の経済が1989年から1993年の間で3分の1まで落ち込んだとき、キューバは幅広い改革を実行しました。ドルが公式の通貨として合法化され、アメリカからの現金送金も許可されました。自家雇用がはじめて許可され、家族が運営するビジネスを行うことも認められました。ですがPerezさんは、キューバはどこに線を引くかをいつも知っているといいます。

Esther Perez
 私たちがキューバに取り入れている、一つの対策は、投資法の自由化です。ですが、投資にとっては論外の範囲があります。それは論じることができないし、キューバでの投資のすべては、政府のベンチャーを通じなければならないことを意味するのです。国家の必要条件に応じて分析されなければならないのです。そして、絶対的に保護されている範囲があります。そのうちの一つは、教育です。ヘルスケアもまた、絶対的に保護されています。基盤となる開発も、保護されています。ですから、経済性だけではなく、国の精神的な発展にとって、重要であると考えられているたくさんの分野があるわけです。それらは、投資からも資本からも絶対的に保護されています。

Travis Lea
 改革は、強い階級の差別、その人の仕事の価値と報償との間の不整合といったキューバ革命が抹殺した数多くの問題をもたらしています。皮肉なことに、ドル経済の中で働いている者は誰であれ、他のキューバ人より多くの金を稼げるために、医師の方がタクシー・ドライバーより稼げないのです。Marta Munozさんは、ハバナ大学で持続可能な開発を学び、教えているgraduate 学生です。 彼女は、ドル経済の機会に直面したとき、革命の信念を維持することがとても困難だといいます。

Marta Munoz (通訳を通じて)
 私は専門家です。私は、大学に行くのに自転車に乗るか歩いていきます。そして昼食時には、大学のカフェテリアに行くのですが、そこで食べるものは、学生、教授、私たちは皆んな同じ物を食べるのです。たぶん、米と豆を食べるのですが、少なくともそれを食べるとき、誰にとっても同じ物なのです。そして、私はたくさん歩きます。バスを二時間待つこともあれば、記録をつけるためのノートを得ることが難しいこともあります。そして、私は若いですし、きれいに着飾りたいのです。ですが衣装を買う金を持つことはしばしば難しいのです。
 ですが、私は、尊厳と呼ばれ、また原則でもある何かが人々の間にはあると思うのです。「あなたは原則と尊厳を与えようとがんばっている。だが、それらは食べることができないじゃあないか」一部の人は言います。ですが、私たちは、そうした種類のモノと共に生きなければならないのです。私は、「そうそう、そうしたことを扱わないで欲しい」とは言えないのです。
 私はアメリカ合衆国であればたくさんのお金が得られる専門家ですが、私は、私たちが、ある種の責任を持つ人民、革命に対して責任を持つ人々であると思うのです。革命は、私たちに準備をしました。私たちに経歴を与えました。私たちは学ぶことができたのです。

Delvis Fernandez Levy
  なるほど、いまキューバには、自分たちで問題の解決策を見つけたいと思っている人達がいることは明白ですね。

Travis Lea
 Delvis Fernandez Levyさんは、キューバンアメリカンで、ワシントンにあるキューバ、アメリカ人同盟教育財団の指揮を取っています。

Delvis Fernandez Levy
 「スペシャル・ピリオド」の時期を思い出してください。最悪の時であった「スペシャル・ピリオド」を。例えば、食料がないといった大変なモノ不足でした。そしてあなた自身がその状況に置かれたことをイメージしてください。テーブルには食べ物がありませんし、一足の靴も見つけられないのです。わかりますか。そうしたタイプの状況は、おそらく「みんな俺のだ。他の奴らへのモノはない」という精神を産み出すでしょう。そして、ちょうど今日の自由放任主義システムを感じているキューバ人たちがいるのです。数人のキューバ人と話せば、彼らが自由な企業システムを見つけようとして極端に反対の極に行っていることがわかるでしょう。そこは「自由」という言葉は「全部が私のもので、誰かのためのものは全くない」というレベルを強調しているのです。私はこれがキューバ社会の全体を代表する支配的な階層だとは思いませんが。私は、法王が訪問中にキューバにいました。そして、人道主義的な重荷を取るために最近もキューバにいました。そして、私がわかったのは、多くの人々が革命で獲得したことを保ちたいと思っていることなのです。少なくとも教育やヘルスケアに関してはです。私は、また、人々が一般的にアクセスすることを妨げないビジネスをする公式の手段を見つけたいと思っている人々がたくさんいるとも思います。例えば、スポーツを行ったり、地区で学校を持ったり、医師を持てるようにです。この種のことは、キューバの人々の中に深く染み込んでいるので、それを変えたいと思う人がたくさんいるとは思えないのです。しかし、もちろん、公共教育をなんとかして私学校だけを持ちたいと思う人もいます。または欲しいところにどこでもレストランを持ちたいと。それが、この社会には存在するのです。

Esther Perez
 問題のひとつは、今日世界中に遍在する特徴がキューバで出現していることです。それは市場です。

Travis Lea
 Esther Perezさんは、資本主義へのロマン主義が革命思想への潜在的な脅威となっていると恐れています。

Esther Perez
 市場は、除外することがその本性ですし、それ自身の本性によって不平等を産み出します。市場は観光業と一緒にやらなければなりませんし、まさに観光客と働くか、それとも働かないかかという事実が、チップを得られるか、得られないかになるのです。それだけではなく、イメージとして、観光業は、人々の心を印象づけるのです。
金銭を考えることなく旅行ができ、美しいホテルに行くことができ、サウナやプール等で人生をすごせるという招待された人々が世界中にいるという考え。それはもちろん娯楽産業によって強化されるのです。そして、これが私たちの行動の最中に現れていることがわかるでしょう。そして活動が、キューバの人々のアイデンティティと概念を変化させているのです。例えば、キューバでは、「スペシャル・ピリオド」までは、個人の昇進、自己実現のための道は、勉強することと教育と非常に密接に結ばれていました。それは、ほとんど普遍的でした。もし、私が勉強をやるとすれば、それをする機会があり、そして、もし私が勉強をして、大学や技術的機関等に行けば、私は自分の個人的な目標を実現させることが、同時に社会的な意味を持つ何かをするとことでもいられたのです。ですが、今新しいイメージと概念が現れてきています。もし、私が観光業で働くのであれば、私が9年学んだか15年か、それとも全然かは気にしないわけです。

Phillip Babich
 急成長する観光産業が、キューバでは広まっています。事実、アメリカの商業会議所は、キューバに対する通商制裁を緩和するという提案を後援しています。メンバーがホテルやその他のビジネスを開発できるようにです。キューバ がその「スペシャル・ピリオド」を始めて以来、アメリカの会社の多くが、 店を設置し始めています。そして、価値の高い米ドルが流通しています。Travis Leaさんのハバナからのレポートを続けましょう。

Travis Lea
 キューバの二重経済は、多くの平均的な市民が若干の米ドルを手にするためにやれることを何でもすることを促しています。観光業の発展で、売春の増加が生じました。

Esther Perez
 このキューバで起こっている売春は、新しい現象です。キューバには売春がありました。革命勝利時には国民の間で大変な売春婦の割合がありましたが、売春が制度として、この国で本当に消えるための教育やトレーニングプログラム等を設けたのです。それは、お金のために誰かと寝る人が全く見いだせなくなったということは意味しません。ですが、制度としては、売春は現実になくなっています。いま、これは危機から始まった新しい現象なのです。それは主に観光と外国人と関連しています。キューバ人の間で起こっている売春はとても少ないのです。非常に少ないのです。

Travis Lea
革命の原則をいまだに維持しながら、キューバの人々が仕事でより多くの裁量権を持てることを認めるプログラムを作成することを試みて、キューバの人々は、激烈に「スペシャル・ピリオド」の挑戦を引き受けました。最初の改革目標は、キューバの巨大な農地でした。Marta Munozさん。

Marta Munoz
 1993年以来、キューバで、私たちは農業システムの大転換を見ております。私たちはUBPCを創設しました。主な目的は、国内の農業生産を分散化し、より多くの食料を自給のために、その農業セクターで働いている人々のために産み出すことなのです。そして、こうした生産物を農民市場で販売する可能性を提供するためです。もう一つの転換は1995年にありました。私たちは農民市場を開いたのです。農民市場は需要と供給の原則で機能しています。結果として値段が高いのです。

Travis Lea
 革命の支持者たちは、協同組合が完全に国営の産業よりも優れた多くの利点を提供していると言います。協同組合は、国と交渉し、一定量を満たす合意をします。それから、彼らは農民市場用の作物を育てるために独立して働くのです。ワシントンD.C.のキューバの経済担当大臣によれば、協同組合へのキューバのシフトは、成功しています。Delvis Fernandez Levyさん。

Delvis Fernandez Levy
 成功。もう一度。それは大きな言葉ですね。ですが、たしかに変革、ポジティブな変革はあります。物事は良く、ずっと良くなっています。ハバナのコミュニティの人々の努力、お互いに助け合おうという意識を産み出したおかげです。そして、ハバナの多くの場所でこうした菜園を見れるでしょう。高い建物が見える場所をドライブしたり歩いたりすれば、わかりますか。突然に、レタスとトマトといろいろなものがある、そこそこに大きい菜園があるのです。

Travis Lea
 協同組合の支持者は、彼らの背後にある倫理が社会主義的な価値の上にあるものであると感じて、サービスと労働を金銭に基づいて交換する実験を進めています。

Phillip Babich
 1996年にクリントン大統領は、ヘルムズ・バートン法にサインしました。この法律は本質的にアメリカのキューバに対する封鎖を強化しました。ですが、その最重要項目は、1959年のキューバ革命の後で、彼らから奪われた財産を外国の会社が買ったり売ったりするならば、アメリカの住民や企業が外国の会社を訴える権利を認めるという条項です。キューバに対するアメリカ政府の外交政策について、そしてキューバの人々がオルターナティブな経済モデルを推進するためにやっていることをもっと学ぶため、私はPam Monteneroさんと話しました。彼女はGlobal Exchangeと呼ばれる組織のキューバプログラムの共同コーディネーターです。

Pam Montenero
 アメリカのキューバの封鎖は明らかにばかげていると思います。彼らが決めた目標である、政府を動揺させるという観点からも全然効果がありません。実際に、キューバでは人々の間で、団結力が高まっていることがわかると思います。I彼らは政府と議論をするかも知れません。実際、彼らはしています。キューバに行ったことがある人であれば、誰でも、わかります。街角の誰かと話せば、非常に情熱的にそして自由に何が起こるかについて、幅広い意見を持っているのです。ですが、わかりますか。彼らの海岸から90マイル離れた、この巨大な怪物が海外から攻撃してくると感じるとき、その近接感は、どの社会もそうでありましょう。

Phillip Babich
 この経済封鎖にもかかわらず、いくつかの独立した報告書によると、ハバナで生まれた子供たちは、ワシントンで生まれた子供の二倍、大人まで生き伸びるのです。どのようにして、キューバ政府は、封鎖にもかかわらず、この達成を管理しているのでしょうか。

Pam Montenero
 キューバ革命は1959年に始まりましたが、普遍的なヘルスケア、教育、仕事、そして栄養ある食事を、すべての国民に提供するというプログラムがありました。それが始めから彼らの第一の目標でした。それは包括的な計画でしたが、彼らは野心的な夢をはるかに越えて成功したのでした。キューバの乳幼児死亡率は今日、1000人あたり8人以下です。寿命は76歳。生活の質のすべてが、キューバが先進国と匹敵することを示しています。そして、それは彼らが豊かな国であるからではなく、封鎖により悪化している信じられないほどの経済問題がないからでもありません。彼らは確かにやっているのです。たとえ、貧しい国であっても、人々に平等性を提供する意志と決断とを持てば、やれることを示しているのです。そして、そのやり方で、それは世界のためのモデルであるのです。

Phillip Babich
 そしてキューバの目標の一つが、1993年の経済危機までは、1リットルの牛乳を14歳以下のすべての子供たちに提供することでした。彼らは、そのプログラムを押し戻さなければなりませんでした。キューバがこのギャップを埋めるために何を試みているのかを話してもらえますか。

Pam Montenero
 そう、あなたも、皆が知っているように、このプログラムを聞いたことがあると思うのですが、ソ連圏が解体したとき、90年代の初期にキューバの経済は70〜80%に落ちました。生じた事の一つは、彼らが今の穀類の輸入や除草剤や殺虫剤の輸入、牛や酪農産業で必要なものすべてをソ連圏諸国に依存していたという今の状況を、自分たちで失敗したと思うようになったことです。そして、それが起こった時、ソ連圏が解体したときに、例えば、1年の間に半分の牛が死んだのです。ですから、14歳までのすべての子供たちに日あたり1リットルの牛乳を提供するという、この政策は完全に崩壊しました。ですが、おわかりのように、キューバ は驚くべきほど十分な教育をしてきました。ラテンアメリカの2%の人口ですが、科学者の11%がいるのです。35,000人の研究科学者と技術者が国全体で200を越す研究所を運営しています。そして、こうした研究者たちが直ちに酪農産業にやってきて働き、一年か半年以内で、約36の策の鵜工場を大豆ヨーグルトの生産に転換したのです。今では彼らは世界の中でも大豆ヨーグルト生産の専門家になっています。このやり方で、牛乳を決して得られなかった7〜14歳の子供たちに良質で完全な蛋白質という飲食物を補うことができているのです。

Phillip Babich
 そして、キューバは、再生エネルギープロジェクトの開発でもまた。Pam Monteneroさん、それについて少しだけ話すことができますか。

Pam Montenero
  ええ。それは、キューバで進行しているもっとエキサイティングなことの一つだと思いますね。二年前に、再生エネルギーの大きな国際会議がサンティアゴ・デ・クーバでありました。そこには再生エネルギー研究を行う大きなセンターがあり、キューバ人だけでなく、ラテンアメリカ全部からの科学者たちを訓練しているのです。キューバには、キューバソーラーと呼ばれる400人の科学者からなるNPO、NGOがあります。実際に科学者たちは、革命が始まって以来、ずっと再生エネルギーの研究に従事してきました。彼らの得意分野の1つは、送電線からはるかに離れた僻地にあるキューバのファミリードクター診療所の屋根にソーラーパネルを設置することです。そして、彼らは数百も現在設置していますし、山岳の僻地にソーラーパネルを背負ったロバが登って来るのを見るのは、本当に驚かされます。それは超現実的な種類です。
 実際には、もっとも刺激的で見込みのあるキューバの再生エネルギー源は、バイオマス転換です。いま、その製糖工場の全部が、必要なモノを一度抽出した上で残った廃物、サトウキビのバイオマスで動かされています。バイオマスを電気へ転換することについての、最も高度なテクノロジーを手に入れられるならば、キューバは、実際にその電気需要の全てを間に合わせ、電気を分け与えることすらできるのです。

Phillip Babich
 こうした持続可能なプロジェクトは、単なる生き残るための手段なのでしょうか。それともこうしたプロジェクトを実際に導入するには、キューバ政府とキューバの人々のビジョンに何かがあるのでしょうか。

Pam Montenero
 知っているように、私は1992年以来キューバにいっています。「スペシャル・ピリオド」がかなり進行するまで、私は実際にはキューバへは行きませんでした。そして今この6年で18回行っています。そして、あなたが何かが水の中にあると思い始めるように、こうしたファンタジーを持ち始めると思うのです。キューバの人々は信じられないほどイノベーティブで、ビジョンを持ち、同情心のある、並外れた人々だと私はわかりました。それは、あらゆるキューバの子供たちが、政府が本当に子供たちを気にかけるということを知っているという事実と、関係があると思のです。
そこでは、あなたの面倒をみるのは、あなたの老親や家族やコミュニティではないのです。そうではなく、あなたが必要とし、望むことを、あなたの政府が本当に面倒を見るのです。ちゃんと食べているか、食べ物を得ているか、教育を受けられているか。そうした雰囲気の中で育つのです。そして、気にかけられるとき、人々は美徳を持つのです。

Phillip Babich
「スペシャル・ピリオド」、キューバの新しい経済局面と外国投資への解放が、おそらくこうした持続可能なプロジェクトを創造する上で何かのはずみの効果となると考えますか。

Pam Montenero
 とても考えます。それは全く明らかだと思います。 世界銀行や国際通貨基金やその他の国際的金融機関は、やってきて、すべてを民営化しようと試み、そして国際的な資本家がそうしたい方法に政府が行くことを確実にするのですが、彼らは、こうしたルールに従いません。彼らが、有機農業や再生エネルギーや自然薬品やその他のエコロジカルなプロジェクトやそうした事で実施している驚くべきプロジェクトを完全にキューバに導入することを可能としている一つは、この従わないことなのです。

Phillip Babich
 そして、最後に、あなたはここアメリカ合衆国の革新主義者たちが、キューバをこのアメリカ合衆国でも達成できるオルターナティブな開発のモデルとして目を向けるべきだと思いますか?

Pam Montenero
 ええ、絶対に。Global Exchangeで、私たちはキューバに月に約二つの派遣団を送っています。過去10年で何千人もの人々を連れて行ったのです。そして、人々は常に信じられないほど触発されます。普遍的な無料の医療の提供や、人々への教育、そしてごく少数の人が極端に裕福になるための資本開発よりも、社会はむしろ人間的な発展をという革命の本来的な考えによって鼓舞されるのです。

Phillip Babich
 私たちは、Pam Monteneroさんと話してきました。彼女はGlobal Exchangeと呼ばれる組織のキューバプログラムのコーディネーターです 。Pamさん、「Making Contact」に参加してくれてありがとう。

Pam Montenero
 ありがとう、フィリップ。

Phillip Babich
 800-497-1994に電話をすればGlobal Exchangeとコンタクトできます。「Making Contact」のキューバの新しい経済を見つめるは、これでおしまいです。お聞きいただきありがとうございました。プロダクションアシスタントのShereen Merajiさん、Susan Celliさん、とくにありがとうございました。私は、Phillip Babichです。
 もし、今週のプログラムの主題に関してより多くの情報が欲しければ、800-529-5736のNational Radio Projectにおかけください。「Making Contact」は、個人の献金で資金を供給されている独立したプロダクションです。

[1998年 アメリカ]

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