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人体発火現象は存在するか
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投稿者 エンセン 日時 2004 年 3 月 09 日 05:56:09:ieVyGVASbNhvI
 

 
2004年03月03日
人体発火現象は存在するか

【altscience】1967年9月13日、ロンドン南部のランベスに向かう人々が、通り沿いの空き家の中が突然明るく光るのを目撃した。まだ日も暗い午前5:19分の事である。そしてその5分後、連絡を受けた消防隊が到着。彼らはすぐに現場に突入したが、その家の中で彼らを待ち受けていたのは凡そ奇妙な光景だった。彼らが部屋の中で目撃したのは、階段に横たわり、今まさに青白い炎を上げて燃えている人間の姿だったのである。救急隊はすぐさま男性の身体に消火器数本を噴射し、ようやく鎮火に成功した。そして周囲を見渡した消防隊はすぐに現場の不自然な状況に気がついた。男性は確かに燃えていた。何らかの火災事故があったのだろう。しかし、それにしては余りにも妙である。家具や、壁、そして男性が着用していたらしい下着すらも、一切、火災の被害を受けていないのだ。それはあたかも男性だけが自ら発火して死亡したかのような状況だったのである。

その後の調査で死亡した人物はロバート・フランシス・ベイリーという名のアルコール中毒の男性で、事件があった空き家に侵入し勝手にそこで生活していたという事が分かった。

事件当時、消防隊を率いたジョン・ステーシーは事件を振り返ってこう語っている。「我々が建物に突入した時、ベイリーは身体の左側を上にして、身体を丸め、まるで腹痛でうずくまるような姿で階段の上に横たわっていました。ベイリーの腹部には長さ凡そ10cmの溝があって、まるでランプのように、青い炎がそこからもれていました。それは、確かに、体内から発火していたんです。またベイリーの身体だけでなく、ベイリーが倒れていた下の床も焼けこげていました。相当な火力だったと思います。」

ステーシーの話によれば、現場の様子は奇妙極まるものだった。ベイリーはおそらく死ぬ直前まで苦しみもがいていた。そして消防隊に発見された時、彼は階段に噛み付くようにして死んでいたのだ。ベイリーが余りにもがっちりと階段に噛み付いていたため、消防隊は必死に彼の口を開かせて、ようやく柱から身体を引き離したのである。さらに、それだけではない。燃え残った遺体の衣服は、炎が確認された腹部を除き、ほとんど無傷だったのである。更にベイリーの遺体付近にあった可燃性の物質は全くの無傷のまま、燃える事なくその場に残っていたのである。

その後ベイリーの検死を行ったギャビン・サーストン氏は最初の検死報告にてその死因を「可燃性物質吸引による窒息死」としている。しかし、2度目の検死報告では「原因不明」と修正している。

またその後消防隊と警察により更に詳しい現場の調査が行われたが、ここでもまた奇妙な事に火の元と思われる物質はとうとう発見されなかった。ベイリーが死亡した場所はガスや電気も既に通っていない空き家だったのである。また寝たばこという線も考えられたが、そうした発火ではベイリーの遺体から出たような勢いのある高熱の青白い炎が発生するとは考えづらく、また現場に居合わせた消防員もその炎がそうしたもので無い事はすぐに分かったと話しているのである。

またこの事件において重要なポイントは消防隊が呼ばれて現場に駆けつけ、ベイリーの身体を発見するまで凡そ5分間、つまりベイリーの身体から噴き出していた炎はその5分前に生じた事を意味している。そして更にその炎はベイリーの腹部だけを焼き焦がし、またそれは外を歩いていた通行人にまで分かる程明るい光 - 青白い光 - を発していたという事である。


ジーン・ルシール・サフィンのケース

1982年9月、英国はエドモントン在住の精神病患者ジーン・サフィン(61)は台所のウィンザーチェアに座っている最中に突然発火した。その日、彼女は台所の椅子に腰掛け、その隣には彼女の父親が座っていた。そして父親の言によれば、「視界の端に閃光が見えた」次の瞬間である。父親が「今の閃光はなんだ?」と、ジーンの方に訪ねようと振り返ると、ジーンの手、そして頭部が真っ青な炎に包まれていたのである。

父親の話では、その時、ジーンは決して叫ぶわけでも動くわけでもなく、ただ燃える手を膝の上に乗せたままじっとすわっていたという。そして父親はすぐさま彼女を台所まで引っぱり、義理の息子のドナルド・キャロルを呼んで二人がかりで水をかけるなどして消火にあたった。そして何とか彼女の身体の火を消す事に成功し、すぐに救急サービスに連絡したのである。その時事件を目撃したキャロルの話では、ジーンはただ立ち尽くし、頭部と腹部で炎がすごい勢いでゴーという音を立てて燃えていたと語っている。またその後ジーンを病院まで搬送した救急隊の隊員によれば、延焼の形跡は全く見られず、彼女の来ていたカーディガンの一部が溶けただけで、彼女が座っていた椅子や家具は一切燃えた形跡がなかったと話している。

その後、病院に運ばれ救急処置を受けたジーンは何とか意識を取り戻したように見えたが、喋る事はできなくなってしまった。また身体の衣服に覆われていなかった部分 - 顔、両手、そして腹部(彼女は発火時、両手をお腹のところで組んでいた。)に第三度熱傷(重度のヤケド)を負ってしまったのである。そして入院から8日後、彼女は昏睡状態に陥り、そのまま帰らぬ人となった。

このジーンのケースにおいて特徴的なのは、消火にあたった父親とキャロルが、彼女の身体が発火して消火し終えるまで凡そ1,2分はかかった、と証言している事からも明らかな通り、その尋常ならざる火力であると言えるだろう。またその後行われた検死でも彼女が発火した経緯についてのそれらしい原因は結局掴めず、結局は「原因不明」とされたが、調べに当たった警察はキャロルに対して、「人体発火現象の犠牲者に違いないと思う」と打ち明けたという。

またその際、キャロルは検死官に対し以下のように証言している。「彼女の死は間違いなく、人体発火現象であると思います。その時、彼女はまるで龍のように口から火を吐いて、ゴーというものすごい音をあげていました。」

しかし、検死官はそうした謎の現象を死因として認めるわけにもいかず、遺族に対し、以下のように記している。「心より同情いたします。しかし、人体発火現象といったものはおそらくあり得ないので、私はそれを死因として認めるわけにはいきません。何らかの偶発事故か、あるいは評決を行う事になると思います。」


ヘレン・コンウェイのケース

1964年に発生したヘレン・コンウェイの発火事件は近年放送されたBBC放送の特番「人体発火現象 (Spontaneous Human Combustion)」において、そうした一連の現象の存在を否定する反証として取り上げられた有名な事件である。

1964年11月8日、米ペンシルヴァニア州アッパーダービー地区にて発見された彼女の遺体は、その後、懐疑論者達による人体発火現象否定の最大の争点となる。彼女の事件を伝えたBBCの番組では、まず事件現場を最初に目撃した消防隊長のポール・ハガトリーのインタビューから始まっているが、ポールはそこで「彼女の死は人体発火現象に他ならない」と語っている。しかし、その後番組内での実験を経て、番組の終わりは以下のようなナレーションで締めくくられているのである。「コンウェイの焼死原因は明らかである。彼女が焼死する直前に、彼女の孫が彼女に新しいマッチ箱を渡していたのだ。」そうナレーターが示唆する通り、確かにコンウェイは行儀の悪い喫煙家で会った事は間違いがないようだ。事実、彼女の部屋からはたくさんの落としたタバコの焦げ痕が発見されている。そしてこうした背景からコンウェイのケースは単なるタバコが原因の発火事故であるという形で結論づけられたのである。

しかし、番組はある重要な点を見逃している事もまた事実なのだ。事件当時、真っ先に現場にかけつけ、かの有名なコンウェイの焼けこげた写真を撮影したロバート・メスリン(彼はこの時、現地在住のボランティアの消防士として現場にかけつけていた)によれば、コンウェイの孫がマッチ箱を届ける、発火、消防隊が到着、というこの事件の一連のプロセスはどんなに長くみても20分間、実際には6分間で発生した出来事である、と証言しているのである。

「個人的な意見ですが、この事件が腑に落ちないのはその時間です。人体が燃えきるには余りにも短すぎるのです。」そうメスリンが語る通り、コンウェイの孫がマッチを届け、彼女と最後の会話を交わしたのが午前8:42分、そしてその孫が消防隊が呼んだのがその3分後、そして消防隊が現場に到着し、遺体を確認したのが午前8:48分なのだ。

つまり、事件はたった6分間の間に起こっているということになる。たったの6分間で、タバコ程度の火が、人体を全て燃やし尽くすことなどあり得るのだろうか。

そしてこうした理由から、この事件をタバコの発火であるとするBBCの番組は多くの欺瞞を抱えたまま、その放送を終えることとなる。番組では「原因はタバコである」と結論し、「ロウソク化効果」という説(人の衣服がロウソクの灯心、人体の脂肪がロウソクのロウの役割を果たし、持続的に燃えるという説)を挙げて、人体発火を否定しているが、皮肉にも番組内で行われた実験は、人体が燃え尽きるまでに凡そ7時間を要するという結果を示したのである。これは、大きな矛盾である。

しかし、この時点で番組の中では一切、メスリンの発言には触れられていない為、その矛盾に視聴者が気づく事はなかっただろう。つまり、事件がたった6分間の間で起こったなどという事は、決してその番組では触れられる事はなく、コンウェイのケースは以後「ロウソク化現象」の産物であるとして、懐疑論者達による人体発火現象の格好の反証として語られることとなるのだ。


アグネス・フィリップスのケース

またおそらく一番新しい事件として1998年8月24日、豪シドニーで発生したアグネス・フィリップスの事件がある。この事件は他の一連の発火事件と異なり、その現象が数人によって目撃されている。その日、ジャッキー・パークはシドニー郊外の保養所に向かい、彼女の母親でアルツハイマー病を患うアグネスを気分転換の為にドライブへと連れ出した。そして保養所を離れて凡そ1時間後の事である。ジャッキーは車を道路脇に止め、アグネスを車に残したまま近くの店へと買い物に向かった。そして買い物を終えて車に戻ろうとした時、ジャッキーは車から煙が上がっているのを目にした。慌ててジャッキーは車に駆け寄り、愕然とした。燃えているのは車でなく、アグネスだったからである。

アグネスはその後、たまたま車の側を歩いていた通行人に車から引きずり出されて救出されたが、彼女はそのような炎の中で取り乱す事もなく穏やかな様子でただ、「熱いわ、熱いわ」と呟いていたという。

その後病院に運ばれたアグネスは救急治療を受けたが、その一週間後に死亡した。死因は事故の際に負った重度のやけどだった。彼女は腰、腹部、首、腕、足とほぼ全身に渡って著しい火傷を負っていたのである。

そして1999年4月に行われた検死報告では、現場の調査を行ったドナルド・ウォルシュ警部はとうとう火元を断定する事が出来なかったと語っている。事故当時、エンジンは停止しており、また車内から可燃性の液体や、発火原因となりえる不完全な配線なども見つける事が出来なかったのだ。またアグネスもジャッキーも喫煙者ではないため、タバコという線も考えられず、更に、その日の外の最高気温は16度であった為、日光による加熱が原因であるとも考えられないとしているのである。

そして結局、アグネスの死は評決へと持ち越されたが、ウォルシュ警部は、とうとう火元を見つける事が出来なかったにも関わらず、人体発火の可能性については完全に否定している。「これまでの記録と長年の経験から、人体発火であるとは到底考えられません。この事故は非常に短い時間で発生していますが、いわゆる人体発火現象は長時間を要するでしょう。」

おそらくこの時、ウォルシュ警部はそれまで報告されていた人体発火のケースから、「ロウソク化効果」と呼ばれる独特の強くて青い炎の事を想像し、事件がそうした人体発火と関係ないものであると結論づけたのだろう。確かに先のBBCの実験が示す通り、通常そうした強い炎へと至るには数時間を要する。しかし、アグネスだけでなく、こうした人体発火現象の犠牲者の多くが、非常に短い時間の間に強烈な青い炎に襲われている事は間違いがないようである。またこのアグネスのケースによく似た事件は実は過去にも起きているのである。


オルガ・ワースのケース

1964年10月16日、オルガ・ワース・ステファン(75)は甥と共にテキサス州ダラスへと車で向かっていた。そしてその途中、甥は車を止めてオルガを車中に残し、飲み物を買いに外へ出た。そしてそれから数分後の事である。車内に残ったオルガが突然炎に包まれたのだ。甥は何とか車からオルガを引っぱりだしたが、彼女は既に酷い火傷を負っており、その後病院に搬送されたが8日後には死亡した。当時事件を報じたダラス・モーニング・ニュースは彼女の死を「不可解な現象による焼死」であると報じている。またその後の調査において警察はとうとう火元らしき物質を発見する事は出来ず、また車内からはオルガの身体以外に何ら燃えた痕跡を見つける事が出来なかったという。更に警察は、何らかの理由による自殺であったという可能性も除外しているが、その原因については言及されていないままなのである。また、車内での発火現象については以下のようなケースもある。


ジャンナ・ウィンチェスターのケース

1980年10月9日、海軍女性パイロットのジャンナ・ウィンチェスターは友人のレスリー・スコットと共にフロリダはジャクソンヴィルの海岸沿いの道をドライブしている最中に突然発火した。彼女の身体は突然炎に包まれ、彼女は「ここから出して!」と叫んだという。隣に乗っていたレスリーは慌てふためいて彼女の炎に包まれた身体を叩いて何とか消火しようとしたが、そのまま運転を誤って電話ボックスに激突してしまったのである。その後、ジャンナは病院に搬送され、奇跡的に一命をとりとめた。しかし、彼女は全身の20%を覆う火傷を負っていたのである。

その後調査に当たったT.G.ヘンドリクス巡査は車に一切のガソリン漏れや、また危険な可燃性物質が無かった事、そして車内にはほとんど燃えた痕跡が残っていなかったを明らかにしている。「彼女が座っていた白いシートが少しだけ茶色く変色していたのと、ドアパネルがやや黒くなっていました。あとは他に目立った燃え痕は見つけられません。」

またジャンナはその後地元新聞TheLight紙の取材に応えて事故を振り返り、車に乗って病院で目を覚ます間の出来事を一切覚えていない、と語っている。「何か理にかなった説明ができると思ったんですが、さっぱり原因は分かりません、、。私はタバコも吸いませんし、窓は閉まっていたようなので、誰かが何か危険物を車内に投げ込んだとも思えません。また不思議な事に車は一切燃えていません。最後にはこれは人体発火現象なのではないかという可能性も考えました。」


人体発火現象とは何なのか

これら世界各地で実際に起こった不可思議な火災事故をもって、人体発火現象が存在すると断言する事はできないのは事実である。しかし、いくつかの事件には共通したポイントがある。それは、1.火元が不明なこと、2.短時間の間に起こっていること、3.延焼が少ない事(燃えるのは人体と直接触れていた一部のみ)、4.骨までが燃える凄まじい火力、という点である。

また、これまで人体発火現象の説明としては人体帯電説(精神集中によってある一定の電圧が体内に生じるという説、また実際に金属が身体にはりつくいわゆる人間磁石などもこれが説明になる場合がある)、電磁波説(空中に大量に放出された電子が何らかの原因で人体に発火するという説)、レイライン説(ラリー・アーノルドが唱える、人体発火現象は地球上のある線上で起こっているという説)などがあるが、いずれも再現性の極めて低い試論に過ぎず、上記4つの問題に確実に答えを与えるものではない。

これらの現象は本当に人体発火現象なのか、それとも偶発的な火災事故に過ぎないのか、あるいは何らかまだ我々の知らない未知の現象なのか - その真相は今なお謎のままである。

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