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「ぼおるど事件」告訴状補充についての記者会見(下)
http://www.asyura2.com/0311/nihon10/msg/986.html
投稿者 エンセン 日時 2003 年 12 月 04 日 23:49:34:ieVyGVASbNhvI

(回答先: 「ぼおるど事件」告訴状補充についての記者会見(上) 投稿者 エンセン 日時 2003 年 12 月 04 日 23:48:12)

 
「ぼおるど事件」告訴状補充についての記者会見(下)

日時:2003年11月26日 19:30〜20:40
出席:平野貞夫(民主党参議院議員)、城戸真悟氏のご親族、湯口弁護士、宮崎学
場所:北九州市内 某ホテル


宮崎
 次に今回の会見に際しまして本日、親族弁護団のほうから告訴状の補充意見書を提出いたしました。意見書の点について湯口先生のほうから若干の説明をして頂ければと思います。

湯口弁護士
 補充書の内容につきまして、いくつかポイントがあると思いますけれども、死亡の原因について首を絞められて殺害されたのではないかという疑念があります。

 救急隊が到着した時点で、真悟さんの手には手錠がかけられていたという事実があるようであります。それから爆発物の問題―果たしてこれに殺傷能力があるような爆発物だったのかどうなのかという疑問が出ております。この点に関しましてはわれわれ弁護団の中でも川村先生がインターネット等で調査した内容を盛り込んでおりますので、細部につきましてはご説明いただけませんでしょうか。

宮崎
 川村先生と私、宮崎は手榴弾の殺傷能力の有無についてかなり情報収集、調査をやってまいりました。川村先生は弁護士として、東アジア反日武装戦線−三菱重工爆破事件の弁護をやっていたことがありますものですから、爆発物に関しては日本の弁護士の中でも5本の指に入る人だろうということから、知識を拝借して私が調査をしてまいったわけですが、報道された情報を中心にしてインターネットで分かる範囲内で手榴弾のメーカー、アメリカの業者なんですが、新聞報道の内容を英訳して連絡を取り合ってまいりました。

  そして最終的にいたった結論は、これに関しては後日よりはっきりした資料を示しながらもう一度会見をさせて頂きたいと思っておるところなのですが、本日メーカーの許可を得て、メーカーが推定した手榴弾と思われる2種類があったのですが、それに関しては爆破実験を行っております。爆破実験のビデオと残存物については明日ないしあさってのうちに日本に届く予定になっております(爆破実験は外国でやっております)。

  爆発物のピン、安全装置−遅延ヒューズに関してはそれぞれの種類にもとづいて、小倉北署に資料提供したい、こう考えております。真実を明らかにしてほしいという立場から、その資料を全部提供しようという考えをもっております。いわゆる非殺傷性の手榴弾とみるのが妥当であろうというメーカーからの回答でありました。それと一致するかどうかということになってきますと、こちらで収集した情報を小倉北署に提出し、優秀なスタッフがですね現場検証されておるとお伺いしておりますので、ある種の結論が出るのではないかと考えております。

  いろいろ新聞報道ではいわゆる「湿気っていた」とかですね「半分爆発したんだ」といわれておるようでありますけれど、メーカーから言わせると非殺傷系手榴弾としてはすべての機能を果たしているという意見であります。これはもうひとつの問題点とつながっていくとだろう思っています。

  それは城戸真悟君を被疑者死亡のまま殺人未遂で書類送検し、それを地検が不起訴処分にするという流れが一つあると思うんですが、その際にですね「殺人未遂にあたらない」というのがわれわれの主張です。「傷害だ」。被疑者死亡は確かなんですが被疑者が犯した罪状というものは殺人未遂ではなく傷害ではないか。

  よってぜひとも当日使われた手榴弾の殺傷能力の有無に関しては大いに議論していきたいし、われわれもできる限りの協力を小倉北署にすることを惜しみません。最大限の協力をして事実を明らかにしていきたい。

 ある新聞社による福岡県警あるいは小倉北署なりがある民間に手榴弾の鑑定を依頼したという報道をされているのを拝読したことがあるのですが、その民間機関の名称をできれば明らかにしていただきたい。そこでもってわれわれの持っている情報と資料と照らし合わせていきたいと考えております。

 城戸真悟君が最初に運ばれた健和会大手町病院の死亡診断書に手錠がかけられていた、ということが書かれています。そうなってくると手錠がかけられた時間がいつなのかということが大きな問題になってきますし、手錠がかけられた時間と城戸真悟君が死亡した時間の関係はどうなのかということも事実を解明してく非常に重要な点になるだろうと考えています。

 ですから、もしもこれ以上、情報開示が一切なされないまま法的な手続きだけが進行していくということであるならば、今回の刑事告訴の他にですね、特別公務員暴行陵虐致傷罪等で追加的に告訴するし、国賠で民事の裁判を近々起こさざるを得ないということを親族の皆さんを打ち合わせしております。なによりも親族の方がどのように死んだのかということを知りたいのは当然のことだと思いますので、そこのところにポイントを絞って進めていこうと。

(城戸真悟氏のお兄さんの調査によって)救急隊の到着前に警察官が現場にいた可能性が非常に高い私どもは認識している。だとしたら現行犯逮捕ということになってくるでしょうから、手錠をかけた以上は−この種の事件が起こって現場に駆けつけた警察官はですね、手錠をかけることが成績になりますから、2本、3本掛かるんですよね。当然手錠をかけた警察官は当日、現行犯逮捕報告書を書かなきゃいけないわけですね。その報告書の開示もこちらは求めていきたいと考えているわけです。

  今回の場合に関しては多分に当初の親族の方が受けていた説明は「救急隊が到着後に、警察官が到着した」とされていたんですが、これはどうも事実ではない。民事の損害賠償請求を含む、新たな訴訟の提起を考えられざるを得ないという状況になっています。

当日配布された上野正彦元東京都監察医務院長との対談記録


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 他に、平野貞夫氏、城戸氏ご親族、宮崎学に対して、マスコミ各社による質疑応答が行われました。この会見には北九州市内のマスコミは全社参加した模様です。
 なお、当日配布された資料は、告訴状補充意見書、平野貞夫氏の質問主意書、爆発物に関する資料、城戸真悟氏の死体検案書(産業医大)、健和会大手町病院のカルテ、小倉北署とご親族の交渉記録などとなっています。

http://miyazakimanabu.com/archive/bold/bold05.htm

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