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拉致被害者家族問題は、なぜ停滞しているか
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投稿者 自民党ー教会 日時 2003 年 11 月 08 日 03:45:54:FxqKuwvQ1nXVI

文章の前後関係などにまとまりがつかないままで申し訳ありませんが、
一個人の問題提起として、投稿しておきます。

まずは、次の記事を示そう。
 


昨年の拉致5人帰国 1、2週間滞在で調整していた 外相「約束はせず」
 
 川口順子外相は一日の衆院予算委員会で、昨年十月の拉致被害者五人の帰国時の滞在日数にについて「一、二週間程度の日程にすることを調整していた経緯はある」と述べ、北朝鮮側と日程を打ち合わせていたことを明らかにした。
 同時に「再び必ず帰すと(北朝鮮に)約束したわけではない。むしろ日朝間では可能な限り早く家族全員を日本に帰すことを実現することになっていた」と説明した。
[日経2003.10.2]

 
 
それは実務者レベルでのやり取りだったのか?その詳細は、どうだったのか?
国家間の交渉の中で、そのような合意や了解の事実が存在したというのであれば、
「これは、拉致被害者を一旦戻すという確約ではない」
などと明確に伝えたのではない限り、共同宣言などに文章化しようがしまいが、
北朝鮮との交渉であろうとなかろうと、相手国側がそれを事実上の「約束」と見なしても無理なからぬ事ではないのか?(※なお、労働新聞で先日この答弁に関する批判記事を載せたらしいが、不思議なことにこの件に関する報道が日経以外ではあまり見当たらないような気がする。)

ましてや、昨年の日朝交渉は、永きに亘って鋭い対立関係の枠組みに位置した日朝両国が敵対関係を解消し、関係正常化に到るための相互の政治的信頼醸成プロセスとして位置付けられて然るべきではなかったか。
この、「政治的信頼醸成」という概念には、相互に国家主権を承認する意義が含まれる。我々の日常常識的な「信頼」とは必ずしも同義ではない事に注意する必要があろう。

いま仮に、目下の膠着状況において、北朝鮮側がそうした一時帰国の「打ち合わせ」を無視して拉致被害者家族を日本へよこすとしよう、
するとそれは、両国政府当局者が外交関係樹立に到るための政治交渉の成果とその効力を相互に認知するという国家としての相互認証の交渉基盤およびその政治的信頼醸成プロセスを、自己否定してしまう事にならないか。
ひいては、すべての日朝交渉や平壌宣言もまた、全面無効化を意味しかねない。

北朝鮮側が「約束を守れ」に徹底的に固執し、事あるごとに「平壌宣言を尊重する」と述べてきたのは、そのような「政治的信頼醸成プロセス」に係る事情によるものなのか?
現在の停滞は、障碍や取引「カード」を意図したものというよりは、逆に「平壌宣言を誠実に履行する」という継続の意志表示にほかならないのではないか?

昨年の日朝首脳会談に到る交渉過程では、拉致問題および「被害者本人の意志」を日朝国交交渉の進展条件そのものに組み込んでしまった模様であるし、
その上、拉致被害者のご子息があちらの国民として教育課程にある状況下で、拉致被害者本人の帰国がまず何よりも最優先事項とされたのかも知れないし、拉致被害者本人を「一旦戻す」という取り決めそれ自体への政治的エントロピー最小化のための段取りが充分とは言えなかったのかも知れない。
あるいは、日朝双方の政治的相互互恵を考慮する過程で賠償(相当)条項が棚上げになった、等々…のような事情がもしあったのだとしても、
たとえば『拉致被害者家族全員が一度に片道出国する』のような「本人の意志や希望」が反映され得た段階は、交渉が決まるまで、ではなかったのか?
日朝間の国交正常化交渉継続の意志のもとで一旦再訪朝が取り決められた以上、拉致被害者の再訪朝それ自体は「拉致した北朝鮮が悪い」とか、「本人の意志や希望」かどうかというよりは、同等の政治的効力を有する代償措置がなされない限りやはり忠実に履行されねばならない道理とはならないのか?戦争作戦ではなく、政治交渉の一部を為しているのだから。

その日朝交渉の頓挫に多大な貢献を為した「対北朝鮮自虐戦争推進派」「陰惨で狡猾な目つきの死神猛禽類」といった狗連中のやり方と言えば、
周囲が拉致被害者本人を「説得」し、洗脳世論の洪水を通して「本人の希望」をどさくさ既成事実化して流してしまってきたのではないか、という印象を私見としてはなお持っている。
仮に、「北朝鮮は絶対に信頼できない、拉致被害者を北朝鮮に戻したら二度と帰ってこない」という狗前提に立つならば、カルトの狗連中は日朝交渉破綻を目的にむしろ拉致被害者を積極的に一旦戻させたハズではなかったか?しかし、実際は決して戻させないということは、妨害意図のもとで、何よりも北朝鮮側の「約束」履行を恐れているからではないのか。

もしこの先、その行為が原因で、日朝関係全般の険悪化のみならず「対北朝鮮制裁」→「日朝間の全面戦争」へと狙い通りに戦争当事国化した場合、
その結果流される事になる罪なき人々の大量の流血や厖大な経済損失もまた、「北朝鮮」や「拉致被害者本人」に責任転嫁を図ってどうせすっトボケて済ませるつもりだろうか。
昨日、天皇皇后両陛下は傷痍軍人の会にお出になられたではないか。
身近な他人が手足を吹っ飛ばされたり、「いなくなった」りするばかりか、これを読んでいる「おまえ」自身が、そうなるかも知れないのだよ。
これまでの経緯を見ても、日本の制裁ふっかけ全面戦争当事国化を含めた破局的事態を招きかねない今後すべての責任から、狗連中は決して逃れることはできない。

ところで、拉致問題に関連して北朝鮮側が繰り返してきた、
「拉致問題は解決した」という表明は、どのように解釈すればよいだろう?
日本国民の日常的常識を参照するとき、それではあたかも、
「拉致被害者家族の帰国を含めた諸問題はすでにあらゆる作業が完了・消滅し、存在しない」
のかと思い、だから、「北朝鮮は不誠実極まりない」と怒るのがむしろ当然の反応だ、と思う。
しかし、先方の主張を見ているとそのような我々の日常常識的な「解決」を強弁したものというよりは、「問題解決に向けた政治的手順が本質的に確立したので、今後は実務レベルで行う」
といった、政治的手続き上のニュアンスについてを述べているのではなかろうか?
このあたりの表現は、国際政治の何を考えてよいのかわからない(と思いますが…)日本の一般国民としては、北朝鮮側当局者の談話や国営報道の表現・視点は、日本の一般国民の意識との間に「相当程度」に理解し難い非連続的要素や違和感が目についたかも知れない。
しかしその一方、今もってあらゆる日本の報道メディアや日本政府筋から、それらの政治的真意に関する日本国民への説明らしきものが何か流された覚えは小生にはほとんどなく、率直に疑問に思う部分が残るものだ。

以上を見てくると、「政治的信頼醸成プロセス」に合致した解決策が履行されない限り、
我々の一般的社会風潮としては当然な、何事も灰色で、曖昧で、「足して2で割る単純量的バランス感覚」や、なあなあ、どさくさ既成事実化、…で済まそうとする日本型政治姿勢では、北朝鮮側は今後も絶対に、事後了承も同調も妥協も一切示さないであろうし、
ましてや、
「北朝鮮は拉致被害者家族の悲しみを何もわかっていない」
「日本政府は毅然とした対応を」
「日本政府は経済制裁を辞さない強い姿勢で臨め」
「北朝鮮に圧力をかけて思い知らせてやれ」

といった物事の程度のみに固執し、何の論理的根拠もないのに、
「経済制裁や経済封鎖をすれば拉致被害者家族は戻るはずだ
とする「制裁推進論」ではなおさら、政治思想的、質的考察が脱落した自暴自棄自虐的な見当違いも甚だしいのではないか。

対北朝鮮になるととたんに我々の国の側から不自然な論理を寄ってたかって持ち出すやり方を、特にアジアの近隣諸国はしっかりと見ていることを忘れてはならない。
日本という国家国民ブランドの信用に傷がつくとあっては、それこそ日本の国辱でもあるだろう。

そんな「対北朝鮮戦争推進派」のすり替え入れ知恵思考停止亡国プロパガンダ漬けとなった日本国民の多くが容易に受動的に首肯するのみの体たらくでは、それはまことにこの国の不幸どころか本当に致命的欠陥であり続けるしかないのだ。比喩ではない。
敗戦後何十年もかけて丹念に動物調教化された日本国民の致命的弱点が、よりによって最も尖鋭に表面化しているのが、この北朝鮮問題だ。
日朝国交正常化交渉が我々の地域的安全保障に及ぼす意味とは何か、それは地球全体ではどんな地政学的意義を有しているか、その意識すら喚起できないのではないか?今や日本を含めた北東アジア全体の生命や財産や国家存在そのものを戦火に晒しつつあるというのに、日本の自虐平和ボケ動物有権者は、何故それをわかろうとしないのか。

その事もそうだが、日本の「半島問題権威筋」や各種報道メディアにおいて、「交渉が進展した/後退した/原点に戻った」のようなやはり「物事の程度」に固執した主張、あるいは「衆院選前に拉致被害者家族は返されるかも知れない」云々…といった視点で解釈を与えたものだらけではあっても政治本質的な出来事に対しては何ら反応を示していない報道「ネタ」は、みないい加減で的外れの、最初からそれらは無責任な雑音に過ぎない事が分かろうというものだ。

では、再び日経の記事から引用する。


 「さまざまな情報から浮かんでくるこの独裁者の姿は、イディ・アミン(元ウガンダ大統領)のようにクレージーでもなく、サダム・フセイン(前イラク大統領)のごとく血に飢えてもいない。うわさされているほど大酒飲みでもなければ、プレーボーイでもなく、きわめて知的である」
 ニューヨークタイムズ・マガジンは十月十九日号で「ラストエンペラー金正日」と題する特集を組んだ。睡眠は四時間、若いころから後継者になろうと懸命に父親故金日成主席に取り入り、叔父ら候補者をけ落としてきた。世界中のテレビで国際情報をつかむ。NHKからCNNまで毎日、見ている。どんな細かいこともすべて自分で掌握しないと気がすまない。
 同誌が描き出す金正日総書記像は、テレビのワイドショーのものとはいささか趣を異にする。そういえば、昨年九月、平壌で会談した小泉純一郎首相も帰国後、「頭はいいね。実に快活だったな」という印象を漏らした。…
【略】
 帰国した五人の北に残した家族、横田めぐみさんの娘のキム・ヘギョンさん、それにその他のおびただしい数の拉致されたとみられる人々の安否。一刻も早い解決が望まれるが、どうほぐしていいのか判断がつきかねるほど絡まった毛糸玉。ニューズウィーク誌日本語版は「拉致ヒステリー」と題する記事を載せ、「拉致された拉致報道」と書いた。たしかに「早く帰せ」と言い張るだけで、政府も政党も、そしてマスコミもそれ以上、踏み込めないでいる。…
【略】
思考停止状態から抜け出し、他国と協調しながら半歩前へ出る責任が日本にはあるはずだ。
[日経10/27「オピニオン」より]

このような記事は、今まで載ったことがあるか?
『北朝鮮は善か悪か、好き嫌いか』といった、ネオコン盗日凶会の独善主観じみた指図も、その逆も、今ここで説くつもりはないが、
ここ10年に及ぶ厖大な北朝鮮報道や、何か邪悪な悪霊に取り憑かれたかのようなネオコン売国カルト議員、不審な各種団体の舌や振る舞いは、一体何だったのか。
国際ネオコンカルト系の北朝鮮報道の中には、明らかに誤っている「情報」でさえ今なおそのまま垂れ流しているケースが非常にしばしば目につくし、国内の報道メディアに日々接しておられる一般市民のみなさんも、時々何となく「おかしい」と思う事があるのではないか。
しかも、報道対象に選ばれたニュースはどんな意味があって、物事の関連性はどうなのか?
半島問題「権威」がマジメそうな顔で口走る解説も、何だか訳がわからない。ちっとも見えてこない…今回この書き込みで具体例は取り上げないが、それは、当たり前だ。

他方、われわれ一般市民の感覚としては、北朝鮮側の国営放送や政府新聞を通した対日論評に困惑する事が多々ありそうな事は、今さら述べる必要もなかろう。
小生の単なる私見としては、それらの公式政治発言にはほぼ必ず、隠し絵や圧縮ファイルのような政治思想的意図が重層的に深く込められているという特徴が見られるのではないかと思う。
なお、我々が当然であるとする「民主主義」の価値観とは異なって、民生分野への配分や多様性や選択肢を犠牲にしてでも、「最も正しい」手段、選択、解答…を国として一致団結し、生産資源を集中投入して進む、というのが、あの国の全軍化された国政基本様式なのだという。
またそうした政治発想や政治論理が、旧東側の一員として「力の論理」の脅威を絶えず受け続け、準戦時体制を常に維持してきた側の「世界」の思想規範であろうことに、その「力の論理」を知覚してはならなかった側にある我々日本国民としても、せめて気付いておくべきだろう。
かつて日本軍として訓練を受けて戦った人々が、日本の敗戦後、今度は自分たちの国のために大国の後ろ盾を受けながら二分され、もう半世紀も、38度線を境に体制の最前線として互いに鋭く対峙し、憎しみ合い、血を流してきた訳だ。それは何故か?
「国家が敵対する」とは、どういう意味なのか?

この日朝交渉を機に、我々は、敗戦後永らく目隠されてきたどぎつい「世界の仕組み」の本質を本気で知り、必死に考え続けなければならない。
そして、我々自身に注ぎ込まれ、巣喰い、増殖するに任せている「破滅の罠」に隠された狡猾な破壊効果とその予定結果を、自らのために的確に見破り、引きずり出し、自らが打ち砕かねばならない。
時間的余裕は、もうあまりない。

最後に…
二十年以上前に拉致事件に関与した者らは、拉致被害者に対して個人的に直接の怨みや利益の侵害を持ったがゆえの犯行ではなく、あるいは「政治的トラウマ」型国家犯罪であったのかも知れない。
しかも、常に準戦時状態にある人口二千万人級の「独裁」社会主義国ということは、
逆に言えば、国交正常化に到る国家間交渉を誠実かつ的確に進める事が叶えば、国としての政治的対立状態の氷解は早いかも知れない。
ただし、主として対米関係に依拠する核問題は、今なお複雑な難題として存在する。

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