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「右翼」と「左翼」など
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投稿者 あっしら 日時 2003 年 11 月 17 日 02:30:13:Mo7ApAlflbQ6s

(回答先: Re 投稿者 エンセン 日時 2003 年 11 月 15 日 19:54:51)


エンセンさん、こんばんわ。


宮崎氏の世間や事件を見る目はそれなりに面白いと思っています。
(裏社会や公安筋の情報も手に入るようなので、自分にない視点が得られて参考になります)

宮崎氏は、公安のスパイというより、公安と持ちつ持たれつの関係を築いていると思っています。
公安から情報を得る代わりに自分が握っている情報を提供するという“交換行為”です。やくざが存続するために警察組織と何らかの関係性を持ち、警察組織もやくざを生かさず殺さずでうまく利用しているのと似たものだと思っています。


政治や選挙の話になると、突破者としてではなく、元左翼の側面が強く出ているのなあと感じたのであのようなレスを書き込みました。

「右翼」や「左翼」という言葉の定義は難しいですね。

「左翼」は、現在の国家制度や経済システムを否定し、社会主義的なものに変えていこうとするとともに、インターナショナリズムを基礎にしている政治勢力です。
(護憲や反戦平和は「左翼」の必要条件ではありません。内戦や暴力革命を厭わない勢力もあります)

現在の共産党が「左翼」に該当するかと言えば、そうだと思っている人もいれば、そうじゃないと思っている人もいるくらいですから、共産党が「左翼」かどうかもはっきりしない状況です。
革マル派や中核派など新左翼は「左翼」と呼べる主張をしています。
(新左翼のなかには、環境主義やフェミニズムに傾斜しているところもあります)

「右翼」は、「左翼」よりも難しい概念です。

日本人の統合体としての日本国家や日本人の精神的歴史的特性を一言で表す日本民族に価値観を持ち、その尊重を政治目標にする勢力が「右翼」だと思っています。

「右翼」は、経済システムが資本主義か社会主義かはあまりこだわりません。
日本国家がうまく統合でき日本民族が栄えるものであれば、資本主義であろうが社会主義であろうがかまわないというものでしょう。
(戦前の「右翼」や軍部革新派は統制経済=社会主義志向でした)

共産党は、本人たちの自覚は別として、「左翼」ではなく「右翼」に分類できる政治勢力だと思っています。(中核派にも、「右翼」的価値観が浸透しています)
このようなことを書くと、「右翼」=悪・「左翼」=善と考える共産党支持者は怒り心頭かもしれませんが、「右翼」=悪という観念そのものが表面的なレッテル右翼観から生み出された幼稚な左翼主義です。


自民党や民主党は、「右翼」でも「左翼」でもない「近代」主義者・政治的利権拡大派・権力志向者などの集まりだと思っています。
政治的利権拡大派や権力志向者は、「右翼」的現実であろうが「左翼」的現実であろうが、政治的にうまく立ち回る人です。
この間、「近代」主義を理念としてグローバリズムや自由主義を政策として信奉する人たちが徐々に増えています。

>あっしらさんは選挙のシステムについてどう考えているのでしょうか。


現在の国家制度や経済システムを否定的に考えているので、重要とはいえその構成部分である選挙システムに強いこだわりはありません。

(投票をもって他者に政治的決定権限を委譲する気もありません)

おそらくエンセンさんの質問趣旨とは違う回答になりますが、場を借りて選挙制度について簡単に書かせていただきます。


選挙制度については、比例代表の割合をもっと高くしたほうがいいとは思っています。
これは、小政党を有利にというだけではなく、政権党など大政党にとっても重要なセーフティネットだと思っています。

理念主義傾向が強い民主党は、比例代表の数を減らす政策を掲げていますが、愚の骨頂です。

現実主義の自民党は理解しているようですが、小選挙区制は、250議席を有する大政党が一気に30議席の小政党に転落してしまう危険性を孕んだものです。
(中選挙区制や比例代表重視併用制ではそのような激変はよほどのことがなければ起きず、長い時間をかけた傾向的変化で済みます)

笑い話ですが、自民党の政権でいいと思っている人が多数派でも、自民党が数に驕るのはよくないと考える人が少し増えただけで、一気に100議席減ってしまうこともあります。
笑い話ではなく、政権与党に大きな不始末が生じると、大政党が瓦解的敗北を喫することになります。

二大政党化が進んだ今回の総選挙の結果を見ればわかるように、小選挙区で10%の人が投票行動を変えれば(二大政党だともう一つの別の政党に投票をすれば)、獲得議席数がまったくと言っていいほど大きく変わることになります。
二大政党制では、1万人の投票行動の変化は2万票の変化になり、4万票の差をつけて楽勝に見える選挙区でも2万人が心変わりをすれば逆転してしまいます。

得票率が51%対49%でも、獲得議席数が100%対0%になる可能性を秘めているのが小選挙区制です。
小選挙区と比例代表の2票制は、緩衝装置として重要な役割を持っています。

小政党が比例代表制を主張するのは正当です。
民意をできるだけ反映させ、政党だけではなく候補者の資質も問う選挙制度というのなら、参議院の比例選出のように、投票は個人名でも政党名でもよく、個人名得票の多い順に当選が決まるというのがいいんでしょうね。


>このシステムは我々が生きている間は不変のシステムだとお考えですか?

変えたいと思っています。
というより、今で言う政治がそれほど意味を持たない国家社会が望ましく、公的な政策決定過程は代議制に拠らないでも可能だと思っています。

私が生きているあいだは変わらないかもしれませんが、エンセンさんが生きているあいだには変わる可能性が高いと思っています。


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