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Re: 相変わらず「ゆで蛙論」を撒き散らす共産党員の無残
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投稿者 長壁満子 日時 2003 年 11 月 22 日 16:36:08:ogX2fk4/l2p62

(回答先: 相変わらず「ゆで蛙論」を撒き散らす共産党員の無残 投稿者 あっしら 日時 2003 年 11 月 19 日 20:40:07)

先日、長い長い文章を連ね、最終行まできたとき、なぜか突然、蒸発。力が一挙にぬけてしまいました。今まで、あっしらさんをはじめ、実に実に、多くの方々の真摯な誠実な応答にも関わらず、そのメッセージを検証も熟慮もせず、他で、思い付きを垂れ流している私へのお叱りは重々承知しております。
 ただいえることは、私に皆様方がいだかれているイメージほどには、私は共産党らしくもなく、自覚もどうやらなさそうですし、その歴史云々もかけらもぞんじません(ということが、今頃になって、分かったしだいです)。
 私が入党したきっかけは、先の選挙での共産党苛め、共産党に対するすさまじい暴虐でした。政権党・公明党からマスコミ権力の汚さに、私は怒りが渦巻きました。
 そして、9・11以降、これまた世界の暴虐のすさまじさを見せつけられ、私は世界観、人間観が変わりました。9・11直後、ブッシュが声高にさけぶ「対テロ戦争」にふるえあがりました。異議申し立てを発する「人間殲滅戦争」だと直感しました。そして、案の定、洞窟にかくれるねずみか狸をいびり殺すかのようなテレビの映像シーン、淡々と、あるいは面白おかしく、スリリングに人殺しシーンが放映される。バンカーバスター、クラスター爆弾、デージーカッターありとあらゆる殺戮兵器の人体実験ショウに、私は凍りつきました。
 まさに、猛獣狩りを地でいくがごとく、ビンラディン氏を「捕獲」し、オマルの首を皿にーーと叫ぶチェイニーのケダモノじみた顔。
 何の罪もないタリバン(日本人の99%が未だに、米国のプロパガンダが振りまいたタリバン像を盲信している)が無残に殺されていくその様は、まことに身の毛もよだつ様相でした。神学生100人を空襲といった殺戮から始まり、泣き叫び投降する400人のタリバンをとらえ、5寸釘を額に打ちつけ殺戮。挙句、米国の指示で、1000人のタリバン兵(民兵)をコンテナに詰め込み、窒息死。アルカイダ、タリバン兵をグァンタナ基地で野晒し、拷問(鼻や耳を削除など)。精神に異常をきたし、自殺者もでているとききます。
 私は完全に世界は、狂ったと思いました。こうした狂気の戦争を容認する世界とは、人間とは、西側諸国とは・・・
 私はこの二年、その怒りをメディアに、政治権力にむけて、異議申し立てをしてきました。
 アフガンの少女、イラクの少年たち、手足を奪われ、心を壊され、家族を殺され、生き残る支えはただただ「テロ魂」という状況におかれたかれらの気持ちに近づいて考えたいと思いました。そうした最中、イラク戦争では、明確に、あろうことか、日本軍までが加担するという。日々殺人国家に変身する日本のなかにいて、私は、正気を保つのにつかれかけていました。こうした戦争を推進する権力者を「軍国がえる」といわずして、なんと表現すればいいのでしょうか。軍国がえるの意図に易々とのる愚かな、冷酷な民衆をゆでがえると称して、何が悪いのでしょうか。
 そもそも、クエスチョンさんの、辛らつな表現が誘い水になったかのような印象がありますが(あっしらさんの分析)、実は、ただただ、タイミングだったのです。私はこの理不尽な世界に向けて、とにかく戦争を終わらせるためにはどうすればいいのかと、必死で考えてばかりいました。前半はテレビ局、新聞社などのメディアへ、後半は、北朝鮮問題も絡んで、主にインターネットを通じて。
 ですが、一月からのさざ波での討論を通じて、また、共産系といわれる掲示板で、呆れる程の「排外ウヨク主義」「共産民族主義」といった存在をしりました。明らかな誹謗中傷の類に対しても、良識的とおもわれる党員の方の、なんと、軟な反論、甘んじた卑屈な姿勢、申し訳ないですが、私は、そうした一部の方にたいしても、度し難い「ゆで蛙性」をみました。
 アフガン戦争、イラク戦争、北朝鮮の拉致問題、有事法案、そして、イラク占領戦争の是非を問うともいえる選挙でした。有事法案の際、私は、どうであれ、日本人の9割は「戦争賛成」であると確認できました。7割の平和主義者は実は、その6割がゆで蛙、あるいは軍国蛙であると、確認できました。
 こんなとき、私は、阿修羅に出会えました。ある意味、閉鎖的な共産系とちがって、その良質な情報の満載は目から鱗でしたし、皆様方の深く広い思考は、共感できるものが多々でした。
 同時に、私の拠点?は共産党であり、共産系での掲示板は見過ごせないなかで、相も変わらず、「北朝鮮バッシング」「テロも戦争もだめ」論の強固な存在に吐き気すらもよおしていたとき、クエスチョンさんのコメントに過剰反応してしまったというかんじになりました。同時に、自分のいうことは、阿修羅では理解してもらえるといった、甘さがあったことも告白しなければなりません。
 そして、あれよ、あれよというまに、私=共産党というイメージ論が展開されていきました。わたしの妄言をたたき台にして、有効な論が展開されていったかのような印象をもってしまいました。途中、釈明もトラブル等でできないまま、皆様方の深い共産党に対する理解と認識に、私はただただ驚くばかりでした。こうなったら、私は、共産党の名誉のためにもいわねばならないのでしょうが、私は、現在、共産党に席をおいているだけで、こころは一支持者以上でも以下でもないのです。共産党が、そんな私をどう考えているかも皆目しりません。党員の中で、共有感をともにできるとおもった先輩党員を、身近にはしりません。過去言及したこともありますが、私は、今の共産党云々でなく、共産党に集う人々にとても、関心があり、綱領改定時に意見を寄せた先輩党員に強く惹かれたことが、入党の直接的な原因になっています。そうした方々がさざ波でも、ここ阿修羅でもいらっしゃるような感じがしています。
 選挙当日直後、すみちゃん、ぷち熟女さん、SWANさんのあたたかなメッセージから最近はもう一人の共産党員さん、荷粒電子さん、蓼食う虫さん、無駄一さんまで、本当に「仏のような」対応をしていただいて、感謝感激です。クエスチョンさんには怒りの図示までしていただいて・・・愚民党さんの体験論は深くひびきます。
 ただ、多くのみなさんと、私との間には、大きな乖離があり、土俵を同じくしておりません。私自身が今後勉強して、それをうめることが必要です。
 そして、ただいまの段階でいえることは、あっしらさんの「相変わらずの{ゆで蛙論}を撒き散らす共産党員の無残」のなかで、「国家による人殺しをしてまで豊かな生活を手に入れて何になるのかという理念的な反発はひとまず呑み込んで考えて欲しい」の言説。私はここで、皆さんの議論と決裂しています。
 わたしのモノサシは「命の公正」です。以前朴慶南無さんが「命のものさし」ということをいわれたような気がしてますが、9・11以降、わたしの根拠は、人権・生存権すべてのもとになっている「命の公正」です。1000人のアフガニスタン人にひとりの米国人、十数人のアフガニスタン人に二十万弱の補償金、方や、9・11の遺族に2億をこす死亡金、この不公正さはなんなんでしょうか。政治以前の問題だとおもいます。
 9・11以降しった、命の不平等、人間が人間を蟻やゴキブリのごとく殺しつくす理不尽さを見せつけられ、以降、私はこの「モノサシ」を通してしかものごとが考えられなくなりました。過去の戦争もそうでしたが、私は、初めて、実感として、戦争というものが何たるかを識りました。
 ですから、過去はどうであれ、有事法案に賛成するような政党・政治家は許しがたい存在であり、ましてや北朝鮮問題の根源を理解できないような議員は人間としても失格ではないかとおもいます。
 人肉の上であぐらをかこうが「けなげに生きて」いようが、ゆで上がる前に自己の欲望を満たし終えようが、それがどんな違いがあるのでしょうか。他の生き血を吸って生き延びる吸血鬼となんら変わりません。鍋から飛び出し、火の海になっていればその火を消す方向に努力すべきであり、少なくとも、他者を火の海に投げ込んで、自らがあたたかな湯につかるなどもってのほかです。少なくとも、鍋に入るまでには相当数の時間があったはずです。ほんの少しの知性と人間性があれば、ボヤていどでおさまたはずです。 「共産党が言うとおりに鍋から飛び出るともっと酷い状況になると判断」するひとびとは、自分の命以外のいのちをみとめないのです。また、繰り返しますが、共産党は一度も、ゆでがえるなどといっておりません。党員のなかにこうしたセリフをいうひとがいたら、私は、この党にもう少し希望をもちます。
 あっしらさんにまこと不遜なことを申し上げているかもしれませんが、私は、人間として対等であるとおもっていますし、こと、戦争問題に関しては、この世にいきている全ての人間は負い目を持って生きていると思います。過去の教訓を学べない愚かな要因を必然的に備えているのです。かのノームチョムスキーでさえ、私は、納得できない一面を認識しています。もちろん、彼の果たした役割は、充分意識し、尊敬もおぼえています。ゆで蛙としてゆで上がってしまうとき、それは、他者のあまたの血を吸い、肉をくらったときです。個々の責任どころか、私達を犠牲にすることと同意でもあります。 「ゆで蛙論」を説くのなら、鍋の外によりましな何があるかを示すことが最低の義務であるーーというのは、共産党がでしょうか。私個人にはこのセリフは当てはまらないとおもいます。また、わたしのような一般弱者が言う言葉を理解できないほどのゆでがえるだとしたら、もはや、命は燃え尽きているはずです。ゆでがえると言う呼称さえもったいない。
 最後に、自分たちが生き延びるためと最大限妥協するとして(他国の人を無視)、今の自公民の戦争政策の将来をお示しください。社民党が身の丈にあった民主党との連携で、6議席とれたなら、連携を匂わせていなかったなら、何議席だったのでしょうか。また、共産党はどうであったのでしょうか。私は、共産党が民主党に擦り寄っていたとするなら、もっともっと、無残になっていたとおもいます。選挙後の連携はべつとしてもです。
 そして、私は、今日22日のしんぶん赤旗で、やはり、幻想をもつのはやめようと思いました。この2年間のわたしの共産党への意見はあまり、効果はなかったとかんじざるをえません。「テロの根源」「北朝鮮問題」これらは、日本・世界の世論誘導でいかようにも、つくられていきます。「命の公正」からみない政治的思惑など、時々の事象にあやつらえるままです。この点、おおくの皆さんの共産党批判と、もしかしたら、相通じるものがあるかもしれません。
 対話とコミュニケーションのない世界は、ケダモノ以下の世界です。けだものでさえ、最低限の生存権以上のものを主張しません。
 おもいつくままのとりとめのないままで、お許しください。選挙を通じて、本当に、みなさんのコメントがありがたく、また、あせっていました。みずからの検証も、総括もできておりませんが、途中報告ということで、ご了承願います。  

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