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嘉手納基地訴訟の弁護士、照屋寛徳衆院議員の代表質問
http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/737.html
投稿者 荷電粒子 日時 2003 年 11 月 26 日 08:04:18:hlbym6ZH.OUDI

(回答先: Re: 野坂参三に続き宮本顕治も世界権力の代理人? 投稿者 愚民党 日時 2003 年 11 月 25 日 03:15:28)

★ 愚民党さん、おはようございます。
  昨日の衆院予算委員会中継(NHK-TV)を見ました。

 今度の特別国会について「会期は1ヶ月程度必要」だとしていた民主党は、与党から「常任委員長ポストを全部取る」と強硬な姿勢を示され、結局、「会期は9日」と与党から逆提案されて、押し切られました。
 このため、十分な論戦の時間を確保できないばかりか、解散前まで野党ポストだった安保と内閣の両委員長ポストも与党に奪還されました。

 そんな状況下での、衆院予算委員会における野党質問です。

 社民党唯一の衆院小選挙区当選者である照屋寛徳氏が、小泉首相に代表質問していました。彼は、米軍普天間飛行場がある沖縄2区での当選ですが、2001年までの参院議員(無所属)で、嘉手納基地の「夜間飛行差し止め訴訟」の弁護士でもあります。
 彼の直前に代表質問したのは、沖縄1区で落選し、比例九州ブロックで復活当選した共産党の赤嶺政賢氏でした。

 赤嶺氏は、首相から「共産党は米軍のイラク駐留は認めるのか」と反論されると、党是の国連中心主義に縛られ、「沖縄に暮らす自分の心で、自分の質問を語る」という当たり前のことができず、首相のペースに嵌まったように見えました。
 一方の照屋氏は、沖縄戦時の日本陸軍の行状や、基地の島の苦難の歴史を語って、他党の議員達にも、神妙に聞く耳を持たせたように見えました。

 同じ沖縄選挙区出身で、質問時間も15分の同条件でありながら、両氏の違いには考えさせられました。

 ここで、今回の衆院選の沖縄2区を見ると、選管最終発表で以下の結果です:
【当】74,123  照屋 寛徳 58 元参議院議員 社民  新
    47,759  上原 吉二 50 元県議会議員 自民  新
    6,560  前宮 徳男 52 党県常任委員 共産  新
    5,297  金城 邦男 53 元自民党職員 無所属 新

 一方、2001年の参院選・沖縄選挙区(改選数1)を見ると、以下の結果です:
【当】265,821 西銘順志郎 51 党県副会長 自民  新←[公明]+[保主] 推薦
245,375 照屋寛徳 56 弁護士 無所属 現←[民主]+[社民]+[自由] 推薦
    46,401 嘉陽宗儀  58 元県議   共産  新

 前回の参院選で照屋氏は、共産党の「大同を捨てて小異を取る」戦術のお蔭で、政府与党に接戦負けしました。
 共産党は「革新共闘の看板たる大田昌秀(前県知事)の社民党比例区出馬」や、眼前の選挙の争点でもない「引退した村山元首相の裏切り行為」などを理由に、党内にすら反対意見の多かった分裂候補の擁立に動いて惨敗した結果、翌2002年の名護市長選や県知事選にも多大な影響を与えました。

 この混乱と敗北を踏まえ、今回の衆院選では、区割り変更で県内の選挙区が一つ増えたことに伴う「現職不在」の中、普天間基地の地元で連合沖縄の支持も得て、「憲法9条を守れ」と訴えた照屋氏が圧勝しました。

 ポイントは、参院議員当時は無所属だった照屋氏が、今回は逆風の社民党からの出馬で、本土では唯ひたすら愚弄の対象となっているスローガン=「護憲」を前面に出して、しかも小選挙区で勝ったことです。
 これは、「天皇制と安保条約と自衛隊を容認する綱領」へと右旋回を予告した日本共産党が、基地の島・沖縄では、社民党+民主党(+自由党)より右になってしまったからです。

 正確に言えば沖縄の人は、憲法98条【最高法規、条約及び国際法規の遵守】の2項【条約及び国際法規の遵守】が気に入らないのです。「地位協定の抜本改正」のために。
 しかし、外堀であった安保条約締結阻止が不調に終わっているため、内堀である憲法前文と9条を削除されないように、護憲を前面に出しているところです。

 日本独立の内実を固めるためには、沖縄をアメリカに売らない限りは、沖縄に押し付けている米軍基地を、現状のままにはできない筈です(本土との分割統治は、アメリカの戦略でもありますが)。
 また、将来の独立国としての日本に、国土防衛軍の復活(自衛隊の機能拡張)をさせたければ、沖縄戦時における、旧日本帝国陸軍の民間人への行為をきちんと反省し、惨事の再発を防がねばなりません。
 沖縄生まれでなくとも、その記録を読み、体験者から直接聞けば、日本軍の沖縄での無意味な大量殺戮とそれに対する無責任は、許すことができないと思う人は多い筈です。
 第32軍司令部の下にあった軍人達の沖縄住民への行為は、イスラエルのパレスチナ住民への行為を遥かに凌ぐものだったからです。
 
参照:@ 沖縄戦の経過 沖縄戦から敗戦・米軍支配へ
     http://hb4.seikyou.ne.jp/home/okinawasennokioku/okinawasennokeika/okinawasen.html
   A 沖縄戦の記憶 沖縄戦体験の証言
     http://hb4.seikyou.ne.jp/home/okinawasennokioku/okinawasennosyougen/okinawasennosyougen.html

 太平洋戦争は、「欧米列強に追い詰められて已む無く始めた戦争」という風によく言われていますが、例えその通りであっても、「負けたから悪いだけ」ではないでしょう。
 戦争は、勝つことばかりではない筈なので、「負け戦となったら何をしても許される」と言うのでは、説得力がありません。
 「負け戦」の在りよう=敵軍に対する上陸防御についても開戦前に考慮し、戦闘教令を軍人達に徹底すべきではなかったでしょうか?
 
 これらの問題への見直しを抜きにして、「神国日本」の復活や、「ハ絋一字」「五属協和」「王道楽士」を、『愛国者』達に語ってほしくないと思っています。
 そうしないと、『愛国者』とは、『国を愛するために、国民を真っ先に殺し、隠匿物資で財産を作り、恩給を貰ったり大企業に天下りしながら、戦争に関する「懐古趣味」を発展させて、新しい悪夢を実現する人』の意味になるかもしれません。
 「神国日本」の神は誰のための神かと、『愛国者』達は問われていると思います。

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