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いつもながらの簡単な説明ですが...
http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/781.html
投稿者 あっしら 日時 2003 年 11 月 29 日 05:14:14:Mo7ApAlflbQ6s

(回答先: あっしらさん、有り難うございました。一読いたしました。 投稿者 シジミ 日時 2003 年 11 月 29 日 00:03:32)


シジミさん、レスありがとうございます。


Q1.グローバリズムと国有化とは一見両立し難いように思えます。グローバリズムが全面化しても、なお国民国家というものが残り、企業経営の主体となるとお考えでしょうか?

Q2.そのことと関連しますが、多国籍企業はどのように変容するとお考えですか?
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Q1とQ2は、関連があるのでまとめて説明します。

グローバリズムと国有化は矛盾するものではありません。
グローバリズムは、国際金融家が世界で遍くスムーズに利得を吸い上げられるための制度の普遍化を意味します。
その一環として産業国有化が政策テーマになるという予測です。

“彼ら”は、どうしたら現実の諸条件のなかで極大の利潤を手に入れられるかを基準に政策を決定し、それが広く受け入れられるように後からもっともらしい説明(理論)をつくり上げます。

国有化は、多国籍優良企業は対象外になる可能性もあると思っています。
こに間話題になっている銀行への公的資金注入と同じように、財務的にダメな企業(今の日本の銀行と同じようにほとんどがそうなる)が国有化されるというほうが現実的かもしれません。
このあたりがどうなるかは、今後の世界経済がどのようなペースでおかしくなるかによると思っています。

ですから、ある先進国の多国籍企業がある後進国の公共的事業体を私的に所有するという錯綜した状況の出現も考えられます。


国民国家は機能が変わる(限定的になる)としても、存続すると思っています。
そのほうが、経済格差も正当化でき、支配も効率的にできます。
(連邦国家の州よりも国家に近く、現在の国家に較べると州に近いものになるのではないかと思っています)

産業国有化と国家(政府)が企業経営の主体になることはイコールではありません。
現在の企業でも所有と経営は別になっています。
経営者は所有者である政府に責任を負うという理屈になりますが、経営実態は現在の企業とそれほど変わらないと思っています。(りそなグループみたいなものです)
「共産主義国家」の国有化とは違う形態になるはずで、その違いが国有化を正当化するための説明として大いに利用されると思っています。

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Q3.こうして出現する社会は、金融家−(国家=企業)−勤労者という希望のない息苦しい階級社会になりそうです。こうした社会を回避すべき道があるとお考えですか?
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階級社会という面では今よりも“緩和”される可能性が大きいと思っています。

国有企業も利益を上げにくいわけですから、経営者の報酬と一般従業員の給与の格差も縮まるはずです。

今でも、国際金融家は「陰謀論」の世界で語られることはあっても、多くの人がその存在を意識しているわけではなく、出現する社会でも、金融家が意識されることは少ないはずです。
(国家相手の貸し出しであれば、金融家の番頭が数名いれば用が足りますし、そのような取引は見えないところでやられるものですから目立つことはありません)

日常生活もあまり変わらないはずです。ポルノを含めた娯楽も存在します。

おそらく、過酷な生活だが“自由”のある“平等”な社会主義社会と錯誤されるのではと思っています。
(ポルノもあるし過酷な生活はみんな共通だから文句は言うまいという雰囲気が...)
このような社会はおぞましいと思っているので、回避すべきだと考えていますし、回避できると考えています。
(それは、いったんこのような社会になってからでも可能です(笑))

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Q4.このような社会ではない、我々の目指すべき社会をあっしらさんはどのように構想されていますか?
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個人的アイデアですが、「開かれた地域共同体」というものを構想しています。
その内容についてはこれまでもちょこちょこ断片的な書き込みをしていますが、まとまったものは提示していません。

すぐ下の『「日本国内限定版」ではごまかしながら少しは可能だと思っています』( http://www.asyura2.com/0311/senkyo1/msg/774.html )でごくごく大まかな説明をしています。

「開かれた地域共同体」はその内容を提示し政策化すれば政府の力でできるというものではないので、利息制度の廃絶(=貨幣の性格変容)を基礎に利潤獲得を目的とした経済活動からの脱却を大枠としながらも、具体的な内容はそれこそ地域ごとにつくり上げていくものだと思っています。

※ 参照書き込み

『【世界経済のゆくえ】 「定常状態」あるいは「歴史段階的動態均衡」という経済状況』
http://www.asyura.com/2002/dispute2/msg/930.html

『【「近代」から一歩先を見据えて】 「利潤なき経済社会」に生きる 〈その1〉』
http://www.asyura.com/2002/dispute2/msg/931.html

『【「利潤なき経済社会」を生きる】 「利潤なき経済社会」とは − 「匿名希望」氏の問いに答えて −  〈その2〉』
http://www.asyura.com/2002/dispute2/msg/932.html

『【「利潤なき経済社会」に生きる】 「利潤なき経済社会」の“経済論理”  〈その3〉』
http://www.asyura.com/2002/dispute2/msg/933.html

『【「利潤なき経済社会」に生きる】 「利潤なき経済社会」における市場と競争 − 「近代的市場」とは何か − 〈その4〉』
http://www.asyura.com/2002/dispute2/msg/934.html

『【「利潤なき経済社会」に生きる】 「利潤なき経済社会」における市場と競争 − 「近代的競争原理」とは何か − 〈その5〉』
http://www.asyura.com/2002/dispute2/msg/935.html


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