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元国連高官:「アメリカがイラクの反米活動を誘発」[Gulf-News/山本史郎]
http://www.asyura2.com/0311/test6/msg/528.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 2 月 18 日 01:25:11:dfhdU2/i2Qkk2
 

(回答先: 米軍に拘束されたイラクの女性と子ども [Aljazeera/山本史郎] テスト 投稿者 なるほど 日時 2004 年 2 月 18 日 01:23:43)

件  名 : 2004.02.17 元国連高官: 「アメリカがイラクの反米活動を誘発」

差出人 : 山本史郎

送信日時 : 2004/02/17 20:48

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2004年 2月17日 火曜日 (その2)  □□□□ □■  

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 ☆★スポネック元イラク人道調整官インタビュー
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●US provoked insurgency in Iraq - former UN official
元国連高官: 「アメリカがイラクの反米活動を誘発」
ガルフニュース(ドバイ) 2月16日 
http://www.gulf-news.com/Articles/news.asp?ArticleID=111059

 安全保障はアメリカの外交政策をめぐって地球規模に広がる不満
の兆候を攻撃することによっては達成不可能である−−ワシントンに
いる新保守主義(ネオコン)の政策立案者への元国連高官によるメッ
セージは明解だ。

 元国連事務総長補佐でイラク人道調整官だったハンス・フォン・ス
ポネックは、ガルフニュース(Gulf News)との独占インタビューのなか
で、「もし君たちが(その兆候への攻撃に)干渉することを自制するな
ら、君たちは今われわれの目の前で展開される事態に終止符を打つ
ことはできないだろう」と語った。

 安定した地球共同体に重要な貢献をするためには、「それぞれの
国で人間の安全保障、教育、健康、良好な行政サービスについて話
しあう」ことがもっと意味をなすようになるだろう、と彼は指摘した。

 スポネックが2000年に国連ポストを辞任したのは、「私の指揮す
るプログラムはイラク国民の必要に対して公正を保つことができな
い」と彼が感じたからだ。イラク国民は経済制裁によって無力にされ、
「何者かの政治的関心のために搾取され」ていた。

 アメリカの対イラク政策が抱える危機の大部分と同様に、現在の
危機もワシントンの側が近視眼的である結果だと彼は考えている。

 彼は言う−−「昨年3月に戦争が始まったとき、イラク国民は既に
ひじょうに頼りない状態に置かれていた。彼らは13年の長きにわた
る経済制裁を受けていたのだ: 暮らしと食糧、医療、教育、水・・・
等々の供給が不足する13年間、かつて1990年以前にはあったも
のが何も無くなっていた。そのために彼らは物質的かつ幾ぶんかは
精神的にひじょうに弱体化していた」。

 「5週間よりも短い戦争のあと、電気の修復、水道の改善、食糧、
医療・・・等々が大規模に提供されるべきであった。だがそのうちのど
れ一つとして実現しなかった。その理由は、アメリカ政府は戦争には
万全の準備をしていたけれども、平和を導入する準備はまったくしてなかったから
だ」。そこで彼は質問する。「なぜ彼らはそれほどに近
視眼的なのか?」と。

 「彼らはイラク国民の反応にまったく間違った印象を持った、という
のが私の答えだ。多くのイラク人が独裁者が消えることを喜ぶのは
疑いないとしても、しかし、それは外国軍隊が自国に現れるのを彼ら
が自動的に喜ぶという意味ではない」。 「そしてこれはアメリカ軍に
とって大きな驚きだった。つまり、歓迎の挨拶である花束は届かな
かったのだ。届いた言葉は『ありがとう。彼は消えた。今度は君たち
が立ち去る番だ』というものだった。したがって今日アメリカ軍が没頭
するのは安全問題となる。それでも彼らはさらに否定的な反応を招く
間違った対処をする」。

 アメリカ兵が基本的なイラクの価値観と日常の行動規範を破るの
を平均的なイラク人が目にするとき、それは多くの憤激を生じさせて
いる、と彼は指摘する。

 「しかしアメリカ人とイギリス人の解釈では、それはバース党の残
党、サダム・フセイン支持者の残り、アルカイダの侵入者ということに
なる」と彼は説明した。最初は「わずかの旧体制信奉者」から始まっ
たかもしれないが、「電気もない、水道もない、子どもたちは学校にも
行けない」といった当り前のことが保証されないことに人々が気づい
てくると、不満はより大きな根拠を獲得するようになったのだ」という。

 イラクの新しい出発にけっして反対ではなかった人々を刺激し、暴
力で反応するようにさせた責任として、スポネックはアメリカ軍の行為
を指摘した。「今日は混沌状態だ。今日は無政府状態だ。そして今日
は想像することもできなかった事態が起こっている。崩壊の可能性
だってある」と彼は語った。

 「シスタニ師を擁して、目立たないがよく統率されたシーア派教徒の
共同体がある。また、バクバ−ファルージャ−バグダッドを結ぶ三角
地帯には、深刻な問題化いた怒れるスンニ派教徒がいる。そして大
きな期待をもってこれに割り込んできたクルド人もいる」−−彼はこ
れらの民族・宗教勢力の間の差異がますます調停困難になりつつあ
り、それは正常事態に戻ることを複雑にしていると考えている。

 スポネックを含む多くの批評家たちは、現在、この悲劇のシナリオ
こそが「彼らが国際社会を無視しようと決意をする前に、国連に忍耐
強く聴取する役割が与えられるべきだという最良の証拠である」と議
論している。

 スポネックはまた、アラブ連盟と国連が戦争を回避するためにもっ
と働く必要があっただろうと嘆く。しかし彼は認めている。「もし自国の
道徳の優先権を信じこみ、なんであれ自分たちが正しいと考えること
を実行する強い軍事力を持つことを自負するアメリカのような政府が
あるならば」、努力はムダに終わったのかもしれない、と。

 「アメリカは好むと好まざるにかかわらず超大国である。そして湾岸
地域、中東、ヨーロッパでは、われわれは皆その代償を現在支払わ
されている。なぜならば、テレビで見ているイラクの衝突は、地球規
模に広がりつつある衝突であるからだ。それほど多くの反米姿勢が
そこらじゅうに広がっている」と彼は言う。それでも彼は、一つの国に
平和を導入することがどれほど難しいものか、アメリカ人は認識し始
めていると指摘した。

 「戦争に勝利するのは簡単だが、私の国には200年前にこう述べ
た人物がいた。『もし戦争をするなら、君はどんな種類の平和を望ま
ないかを知らなければならない』。アメリカ人はどんな種類の平和を
望んでいるのかを判ってなかった」と彼は言った。

 戦争に進む目的は民主主義と人類の権利を擁護するためだという
ワシントンの気高い評定に彼は反論する。

 「それは権力をめぐるものであり、そして仮に彼らが石油をめぐるも
のではないと毎日言ったとしても、それは石油をめぐってのことであ
る。誰がこの重要なエネルギー資源を獲得するかを決めるための権
利と石油と国家権力であり、それがイラクで何が起こるかを決めるの
だ」と彼は言った。

 「わがアメリカの友人たち」に、ひじょうに間違った方向に進んでい
ると警報を鳴らし、警告するのは、ヨーロッパと中東の政府にかかっ
ていると彼は言う。「これはテロをなくす措置ではない。アルカイダの
仕業といった安易な説明を持ち出すなかれ。アルカイダとは何者な
のか? 組織されたアルカイダの実物があると示してみたまえ。アル
カイダの実体などない。これはイラクで生じている信じがたい混乱に
対して、説明を手に入れようとする人々の心の中にだけ存在するの
だ」。

http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000416

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