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４年前の軍事クーデタで権力を握って以来、国内的には経済開発に力を入れ、対外的には米国の対テロ戦争を支持、アフガニスタン戦争を支援したムシャラフ・パキスタン大統領が５日午後に来韓した。
中国訪問を終え来韓したムシャラフ大統領は６日、盧武鉉（ノ・ムヒョン）大統領と首脳会談を行う。
朝鮮日報の金昌基（キム・チャンギ）国際部長が５日午後、ムシャラフ大統領の宿所であるハイアットホテルで単独インタビューをし、テロとの戦争やイラク派兵、インド・パキスタン紛争の解決策、韓国・パキスタンの協力方法などについて意見を聞いた。
−韓国国民は、北朝鮮の高濃縮ウランによる核プログラムがパキスタン、特にアブドラ・カーン博士によって提供されたというニュースにショックを受けた。真相は何か。
話してほしい。
「パキスタンと北朝鮮の核プログラムを結びつけようとするあらゆる報道内容は事実無根であり、悪意に満ちたものだということを明確にしたい。パキスタンの核政策の根幹は核不拡散であり、これに関しては最も厳しい基準を持っている。パキスタンは責任ある核保有国で、核技術が悪意の者の手に入った時の莫大な危険についてよく承知している」
「私はパキスタンと北朝鮮の間に通常兵器にしろ非通常兵器にしろ、いかなるかかわりもないと公式に発表した。韓国の安保に害を与えかねないいかなる行為に加わるなど、パキスタンには想像もできないということを韓国の友人の方々に伝えたい」
−大統領はアフガニスタン戦争当時、多くのパキスタン国民の反対を押し切り、米国を支持した。国内の反対はどう説得したか、またそれに伴う後遺症はどう克服したが。
「われわれは、『テロリズムはいかなる名分であれ形であれ非難されるべき』という原則的な立場を取った。その原則に従ってテロリズムの根絶に向けた米国の努力に協力した。パキスタン政府の政策は、街の反米感情の影響は受けなかった。パキスタン政府は至高の国益を最優先して、テロとの戦争への支持を決めた。国益に基づいて政策を決定すれば、国民は団結する」
−パキスタンのイスラム教徒はパキスタンのイラク派兵に猛反対し、パキスタンの国連大使は安保理決議採択直後、派兵の可能性を排除する発言をした。同じイスラム国家として、イラクの早期安定のため支援することが望ましいとは思わないか？
「パキスタンはイラクが一日も早く平和と安定を取り戻し、イラク国民の真の代表者に権力が委譲されることを願っている。イラクの兄弟たちのため、できる限りの支援をする体勢は整っている」
「パキスタンもイラクへの多国籍軍派遣を盛り込んだ安保理決議案１５１１号を支持してはいるが、フランス、ドイツ、ロシアなどの安保理メンバー国と同様、安保理決議の内容が派兵のための最小限の条件にも大きく満たない点を明確に指摘している。決議は別途の国連の指揮体系を規定していない。派兵はイラク国民の要請に伴うものでなければならない」
「今のような状況でイラクに派兵することには、パキスタン国内でもかなりの反対がある。しかし、こうした微妙な問題に関する最終決定は、結局議会が下すことになるだろう」
−イラク派兵を決定した韓国政府の決断をどのように考えるか。サダム・フセインに忠誠を誓う勢力が韓国軍を攻撃する可能性はあると思うか。
「韓国政府がイラクに派兵を決定したことについては言及したくない。その決定はイラクの平和と秩序回復に対する韓国人の願いに基づいたものとして理解している。イラクの安定と平和、繁栄はイラク人だけでなく、国際社会全体にとってプラスになることだ」
「私は楽観論者として、ひとまずイラクの主権が回復されれば、いろんな状況が改善されると信じている」
−大統領は４星将軍という軍経歴をもって国家指導者になった。パキスタンに対するビジョンは何か。朴正熙（パク・ジョンヒ）元韓国大統領についてどう思っているのか。
「私のビジョンはパキスタン建国の父 ムハンマド・アリ・ジンナーが提示したのと同じだ。パキスタンを現代的に発展させ、穏健なイスラム国家として確立させことだ」
「過去、パキスタンが経験した悲しい権力集中と権力の乱用を防ぐため、けん制とバランスを通じて真の民主主義を回復できると信じている。パキスタンは豊富な人的資源と天然資源を備え持っており、先進国へと進入できる潜在力を持っている」
「経済的に厳しかった時代、韓国を高度に工業化した民主国家へと変身させた朴正熙（パク・ジョンヒ）元大統領を深く尊敬している。彼は後任の大統領の見本となる遺産を残した、韓国で最も成功した指導者中、一人に違いない」
整理＝尹熙栄（ユン・ヒヨン）記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/11/05/20031105000086.html
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。